泣きたいのに泣けないときに泣く方法４選！疲れた・つらいときは涙でストレス発散！

つらいときや悲しいとき、疲れやストレスに押しつぶされそうなとき、泣くと気持ちが落ち着いたり、すっきりしたりすることってありますよね。ところが、泣きたいのに泣けない、思うように涙が出てこない、そんな経験をしたことはありませんか？実はそこには、泣けなくなるような心理状態が関係しているのかも。その理由を心理カウンセラーの服部希美さんに伺いました。泣いてすっきりするための方法と共にお届けします。

20～40代男女に行ったアンケートによると、「泣きたいのに泣けなかった経験があった」と答えた人は約３割。ちなみにどちらともいえないと答えた人は約２割という結果となりました。そんな経験をしたことがないと答えた人は約半数いるものの、そもそも「泣きたい」という発想にすらならない方もいるのかもしれませんので、泣きたいと思う、思わないにかかわらず、「泣けない」という方はもっと多い可能性もありそうです。

人が泣けなくなったときというのは、どんな心理状態が影響しているのでしょうか。その理由として、次の３つのことが考えられます。そこに共通するのは、意識しているか、していないかにかかわらず、どうやら、「泣くことをネガティブに捉えていること」が関係しているようなのです。

「しっかりしよう」「迷惑をかけたくない」という心理

しっかりしなくてはいけない、人に迷惑をかけてはいけないなど、周囲を気遣い、頑張って生きてこられた方は、「泣くこと」を我慢する傾向が強いようです。自分が泣いてしまうことで周囲に気を使わせているのではないかと感じていたり、泣くことそのものが、情けないこと、ダメなことだと考えたりして、禁止してしまいます。

感情の抑圧を習慣化しているから

上の理由にも似ていますが、「自分自身でなんとかしなければ……」と自立的に生きてきた頑張り屋さんほど、感情を邪魔なものとして排除する傾向があるようです。特に、泣きたいという気持ちはふたをされがち。そのように、感情をなかったものとして抑え込んでしまうと、次第に悲しみやつらさといったネガティブなものだけでなく、喜びや楽しさといったポジティブな感情までも感じにくくなっていきます。

切羽詰まった現状があるから

例えば、仕事のプロジェクトで時間に追われている、子どもを出産したばかりなど、何かの事情で余裕がない状態だと、「今、崩れるわけにはいかない」という心理が働き、まるで膨らみ切った風船を抱えているような緊張感に覆われます。そんなときは、泣きたいような気持ちも怒りとなって表出することが多くなります。

泣くことを我慢することは、確かに人に気を遣わせない、物事の進行を止めずスムーズに促すといった意味では、必要な場合もあります。ところが、ちょっと冷たい人という印象を与えたり、周囲に泣きそうなことを悟られないようにした結果、人と距離を置くことになったり……。特に人間関係においては、「泣くのを我慢すること」がマイナスに作用することもあるようです。

『涙活』という言葉もある時期広まりましたが、ストレスを軽減し気持ちを楽にするためにも、意図的に泣いてみませんか？おすすめの泣く方法をご紹介します。

感動する映画や小説に触れる

映画やドラマ、そして本や漫画を観たり読んだりして、その登場人物に感情移入する方法なら、負担も軽く、手軽でトライしやすいのではないでしょうか？物語に没頭していたら自然に涙が流れていた、なんていうこともありますよね。ポイントは、自分が泣けるツボが何かを押さえておくこと。動物系、おじいさんおばあさん系、青春系……。泣けるジャンルに新作が出たら、いざというときのために、リストアップしておいてもよいかもしれません。

音楽を聴いたり、歌ったりする

心理療法でもミュージックセラピーというものがあるように、音楽は感情へ働き掛けるのにとても有効です。聴くのはもちろん、歌うこともおすすめ。自分ならなかなか表現できないような表現力豊かな歌詞に気持ちを乗せて歌うことで、気持ちが浄化されるような感覚になるかもしれません。これまでのあなたの思い出にリンクした曲を選ぶと、より感情を動かすのに効果的です。

大切な人に感謝の手紙を書いてみる

人は自分の中にある愛に触れると心が温かくなり、感情が動くといわれます。そこで特におすすめしたいのは、家族や恋人、友人など大切な人へ感謝の手紙を書いてみること。「こんなことをしてもらったのがうれしかった」「あの時は本当にありがとう」といった素直な気持ちをつづってほしいのです。これは相手に渡さなくても大丈夫ですから、亡くなった方へ宛ててもＯＫ。悲しい涙ではなく、「温かい涙」が、きっとあなたを癒やしてくれるでしょう。

自然の中に身を置いてみる

悲しみやストレスが大きい場合、上記のような方法を試したとしてもなかなか泣けないかもしれません。そんなときは無理せず、山や海、身近なところでは緑の多い公園などに身を置いてゆっくりしてみましょう。自然の中にいると、緊張が緩み、ボーッとします。その間、無意識下では気持ちが徐々に整理されていきます。他にマッサージなども効果的。まずは体をリラックスさせ、次に心の緊張も緩めていく、そんなアプローチがおすすめです。

泣けない理由から泣く方法、そして、泣くことの効果までお伝えしてきました。繰り返しになりますが、「泣くこと」は一見ネガティブなことのようにも思えますが、実は、気持ちを楽にしたり、ストレスを軽減したりといった、とても大きなメリットがあります。

泣くことは副交感神経に作用してリラックス効果をもたらすもの。すると、それは表情や雰囲気にも表れ、相手にもやわらかい印象を与えてくれるかもしれません。喜怒哀楽がある人ってそれだけで魅力的ですよね？そして、何よりもあなた自身の気持ちが楽になるということで、感情が揺らいだときも軌道修正しやすくなるというメリットも。

人間関係がうまくいかないとき、婚活で疲れてしまったときなど、つらいと感じたら、ぜひ、「泣く」という選択肢を持つことを自分に許してあげてくださいね。

ちなみに、「ゼクシィ縁結びエージェント」では、マッチングコーディネーターが寄り添い相談に乗ってくれる無料カウンセリングも実施中。つらいとき、悩んでしまうときは、ぜひ気軽に利用してみてくださいね。

取材・文／小松ななえ

【監修】
服部希美さん
「カウンセリングサービス」所属心理カウンセラー。セミナー講師。“さびしさを笑顔に変えるカウンセリング”をテーマに高い共感力で親身に添い、婚活や30代女性の恋愛をサポート。「対人関係の改善」「自分の望む人生へのシフトチェンジ」といった相談でも高い支持を得ている。名古屋、東京、オンライン、電話で相談可。
公式サイト：https://www.hattori-nozomi.jp

【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間：2022/7/20～2022/7/22
有効回答数：110人（男性）110人（女性）
（インターネットによる20～40代向け男女アンケート調査　調査機関：マクロミル）