目次
束縛とは?恋愛における「束縛」の意味 みんなが恋愛で重たく感じた束縛行動5選
  • 自分の優先順位が一番であることにこだわる
  • 友人と遊ぶのを嫌がる
  • 連絡を取るのが遅れると機嫌が悪くなる
  • 言う通りにしないと機嫌が悪くなる
  • スマートフォンや携帯を見られる
恋人を束縛する心理や理由とは
  • 自分に自信がない
  • 過去に裏切られた経験がある
  • 育った環境による影響
恋人の言動を束縛と感じた時に行う対処法4選
  • 自分の感情に振り回されない
  • 相手の真意を聞いてみる
  • 自分にとって嫌なことを伝える
  • わかりやすく愛情を表現する
相手への理解も大事だけど、自分の気持ちも大切に

恋人に束縛されているかも……。そんなふうに感じたことはありませんか?愛情の裏返しだったらいいけれど度の過ぎた束縛は避けたいですよね。そのためにはまずは恋人の行動が本当に束縛なのか見極めたいもの。そこで、束縛の意味や隠れた心理と共に、お互いの関係性にとって適切な対応をどう取ったらいいのか、心理カウンセラーの服部希美さんに伺いました。

恋愛における「束縛」の意味とは?

恋愛における「束縛」とは?その特徴と心理、上手な付き合い方

「束縛」とは、自分のネガティブな気持ちを解消するために、相手の行動を制限すること。特に恋愛においては相手との距離感がとても近いため、自分がパートナーにとって一番であることを望みがちです。なぜなら「一番であること」を「愛されていること」に直結して捉えている人が多いためです。そのことに自信がなくなると、その不安をなんとかしようとして、相手の行動を把握したがったり、自分のために割く時間を増やしてもらいたがったりするようになります。

みんなが恋愛で重たく感じた束縛行動5選

恋愛における「束縛」とは?その特徴と心理、上手な付き合い方

束縛とは具体的にはどんな行動を指すのでしょうか?アンケートによると、「束縛されて重いと感じた恋人の行動」で特に多かったは次の5つの例。束縛度の軽いものから順にご紹介します。

自分の優先順位が一番であることにこだわる

優先順位の比較対象は必ずしも人間関係に限りません。例えば、仕事と比べたり、一緒にいるときにスマホに夢中になっているのをとがめたりといったケースもあります。ただ、多少なりとも恋人に優先されたいという気持ちを抱くのは無理のないことで、問題になるとするならそのこだわり加減でしょう。

友人と遊ぶのを嫌がる

友人よりも自分を優先してほしいという気持ちがあること自体は自然なことかもしれません。ただ、束縛となる境界線は、直接的、また間接的にでも友人との交友をやめたり、減らしたりすることを強要した行動があった場合になります。

連絡を取るのが遅れると機嫌が悪くなる

悪い態度を当て付けることで、自分の意図を相手に知らせようとするパターン。ストレートに「早く連絡してほしい」と伝えられるよりも、強制されている感覚が強くなるかもしれません。

言う通りにしないと機嫌が悪くなる

不機嫌な相手と対峙(たいじ)すると、責められている気持ちになったり、相手の機嫌が良くなるように合わせる努力をしたりする人も多いのではないでしょうか。そんなことが何度もあると、コントロールされているように思ってしまいますよね。

スマートフォンや携帯を見られる

束縛の中でもなかなかの重度といえるスマホチェック。レアなケースではありますが、実際やられると、プライベートスペースに踏み込まれることによる不快感や、信頼されていないさみしさを感じてしまいますよね。

恋人を束縛する心理や理由とは

恋愛における「束縛」とは?その特徴と心理、上手な付き合い方

人によっては束縛が嫌ではないということもあれば、全く束縛されないのも複雑という声もあります。なぜなら、相手が束縛するのは自分のことが好きだからという前提があると考えるからです。ただし、なぜ、「好きという気持ち」を束縛という手段で表現してしまうのでしょうか。その行動にはどんな背景があり、どんな心理が作用しているのか見ていきましょう。

自分に自信がない

もし自分に自信があれば、人を縛り付けようとはしません。そんなことをしなくても好きでいてくれると相手も自分も信じることができるからです。いつか自分は見捨てられる、相手にがっかりされるなどと思っていると、相手を自分の手元に置いておこうと必死になってしまうのです。

過去に裏切られた経験がある

例えばパートナーが浮気をしたり、突然理由もわからず別れを告げられたりといった経験があると、人は相手を信じていた度合いだけ、心に傷を負います。同じようなことがまた起きてしまったら……という恐れのあまり、相手を疑い、それが束縛へとつながってしまうこともあるのです。

育った環境による影響

例えば、幼い頃から父親が母親や子どもたちの行動を必要以上に管理したりするような環境だった場合、本人にとっては、それがスタンダートとなります。そうなると、相手のスケジュールを把握しようとするといった束縛とも捉えられるような行動を、悪気なくしてしまうケースもあります。

恋人の言動を束縛と感じた時に行う対処法4選

恋愛における「束縛」とは?その特徴と心理、上手な付き合い方

「これって束縛?」と思っても、全てが問題になるとは限りません。極端に言えば、「それが愛情だからハッピー!」と感じるならばそのままでもいいのです。対処しなければならないのは、あなた自身が「重たい」「なんだかつらい」と負担に感じたときです。

あなたがつらそうな様子だと、相手はますます「自分は愛されていないのではないか」「上手に愛せていないのではないか」と不安が大きくなっていき、結果としてより束縛を強めたり、けんかが増えたりといった悪循環に。そういった事態を防ぐために、ぜひ次のことにトライしてみてくださいね。

自分の感情に振り回されない

最初のステップとして、「いやだな」「重いなあ」といった感情が湧いてきてもそれにとらわれず、相手と自分の気持ちを客観的に見る姿勢をキープします。「私のこと好きなんだな」などと余裕を持って相手を見てあげるのもよいでしょう。

相手の真意を聞いてみる

「相手がこんな行動を取るのは束縛だ」「この人、おかしいかも」。そんな風に決めつける前に、なぜ相手がそういった言動を取るのかその理由から聞いてみませんか?束縛の裏には「不安」という心理が働いているので、「そういう方法ではなく、こっちはどう?」などと、その不安をどうしたら解消できるか、ふたりですり合わせてみるのもおすすめです。

自分にとって嫌なことを伝える

束縛している側は、自分の言動が相手にとって不快であったり、負担であったりということをわからないで行っているケースもあります。感じ方は人によってさまざまなので、伝えないと理解できないこともしばしば。相手の真意を知るだけでなく、自分は「こういうことを言われるとこんな気持ちになる」という情報を相手に伝えることを心掛けましょう。

わかりやすく愛情を表現する

恋愛では自分が相手にとっての一番でありたい、自分を優先してほしいという人は多いものです。もし相手が束縛してくる場合、あなた自身の愛情表現がわかりにくいと思われている可能性も。意識的に相手のためだけの時間をつくったり、「あのときはありがとう」「大好き」など、きちんと言葉にして相手への気持ちを伝えたり、そういった積み重ねをしていくことで、お互いへの信頼も徐々に厚くなります。すると、束縛もだんだん緩んでいくことも多々あります。

相手への理解も大事だけど自分の気持ちも大切に

恋愛における「束縛」とは?その特徴と心理、上手な付き合い方

なかなか束縛が改善しない場合、関係を保つために「自分が我慢すればいい」と犠牲的になる人もいるかもしれません。しかし、それは逆効果です。我慢が行き過ぎると、最初は束縛自体を嫌だと思っていたのが、彼そのものを嫌だと思うようになってしまうからです。

だから、我慢は禁物。お互いの気持ちを伝え合うなど、少しずつトライし続けて信頼を培っていきながらも、どうしても状況が変わらずつらいときは、別々の道を選ぶという勇気も必要です。ぜひご自身の幸せを何よりも大切に考えてあげてくださいね。



取材・文/小松ななえ



【監修】
服部希美さん
「カウンセリングサービス」所属心理カウンセラー。セミナー講師。“さびしさを笑顔に変えるカウンセリング”をテーマに高い共感力で親身に添い、婚活や30代女性の恋愛をサポート。「対人関係の改善」「自分の望む人生へのシフトチェンジ」といった相談でも高い支持を得ている。名古屋、東京、オンライン、電話で相談可。
公式サイト:https://www.hattori-nozomi.jp

【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2022/7/20~2022/7/22
有効回答数:110人(男性)110人(女性)
(インターネットによる20~40代向け男女アンケート調査 調査機関:マクロミル)

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