結婚相談所での婚活体験談！ありがちな失敗から学ぶ成功のコツ＆サービスの選び方

結婚相談所での婚活で失敗した体験談を紹介。お見合いから真剣交際、成婚に至るまでにありがちな失敗エピソードに加え、そこから学ぶ結婚相談所での婚活成功のコツ、結婚相談所やサービスを選ぶときのポイントなどについて、婚活事情に詳しいブライダルコンサルタントの江頭美鈴さんに教えてもらいました。

結婚相談所で婚活をしたことのある男女103名にアンケートを実施。寄せられた婚活中の失敗エピソードを紹介します。

●どの人がいいのか判断できず、なかなか先に進むことができず、動き出すまで時間がかかりすぎてしまった（38歳／男性）

●この人と会ってみたいと思う相手がおらず、自分の理想の高さに疲れてしまった（31歳／女性）

●複数いる仮交際中の人の中で、本命ではない人に対して時間をかけてしまい、一方本命である人に時間がかけられず、ご縁を感じてもらえなかった（39歳／男性）

●最初から好みだった人からメールの返信がなく、必死に追い打ちの連絡を重ねてしまい、相手から避けられてしまった（32歳／男性）

●いろいろな出会いに積極的になりすぎ、毎週末スケジュールがいっぱいになり、疲れてしまった。消化試合のようだった（43歳／女性）

●複数の方とお見合いや仮交際の予定をたくさん組んでしまったため、誰に何の話題をしたか忘れてしまい、同じ話をしてしまうことが多々あった（35歳／男性）

●カフェでどんなふうに終わりにしていいのかわからず無言になってしまった（32歳／女性）

●初めてのデートで舞い上がり、かなり張り切りすぎてしまうことがあり、自分ひとりで空回りしてしまうことがあった（36歳／男性）

アンケートによると、結婚相談所でうまくいかないと感じた理由のトップ５は以下のとおり。それぞれについて、どういう理由からうまくいかずに失敗することが多いのかという傾向と、リカバリー方法について解説します。
※データ出典：マクロミル

１位：この人でいいのか判断がつかない（50.5％）

【失敗につながる理由・原因】
婚活中に、相手に対して迷いが出ることは珍しいことではありません。結婚は一生続く大きなステップです。自分の人生のパートナーを決める重要なターニングポイントだからこそ生じる迷いともいえるでしょう。

この人でいいのか判断がつかなくなりがちな場面はさまざま。例えばリアルにお見合いすることになったとき、クリスマスやバレンタインデーなどが近づいたとき、両家にあいさつに行くときなど、どの段階でも出てきます。

【リカバリー方法】
ひとりで抱え込まず、正直な気持ちを結婚相談所のコーディネーターに話しましょう。親身にアドバイスをくれる中で「自分にはこういう面があるのか」と新たな気付きを得られるかもしれません。

逆にあまりおすすめできないのが、友人や知人に相談すること。あなたのことを思っての助言でも、時には私情が入り、「やめた方がいいよ」などとマイナス方向に引っ張られることもあるかもしれません。

多くのケースを見てきたプロの客観的なアドバイスを得ることが重要です。

２位：真剣交際に進まない（47.6％）

【失敗につながる理由・原因】
お見合いが成立し、相手を知るための仮交際期間に入ったものの、なかなか距離が縮まらない、ピンとこない、もっと他に合う人がいるかも、もう少し今のままのお付き合いをしたいなどの理由で、真剣交際に進めないケースがあります。

真剣交際期間に入ると、結婚に向けてふたりの気持ちを固めていきながら交際を進めていきます。他の人とお見合いをしたり、並行してデートをすることはしません。未来に向けて決められたレールに乗ってしまう気がして、不安を感じる人もいるでしょう。

【リカバリー方法】
仮交際のときにふたりのタイミングが合わずに、デートの回数が少なくて距離が縮まない場合には、少しの時間でも会う機会をつくりましょう。LINEのやりとりなどでも相手との時間をなるべく取りましょう。

また、真剣交際期間に入ることは結婚に向けて、よりお互いのことを知り、徐々に気持ちを固めていく時期に入りますが、決められたレールに乗ったわけではありません。もちろん、途中で解消することもできます。

真剣交際期間に入った方が良い時期に曖昧でいると、自分にとって大切な人を逃してしまうかもしれません。

いろいろな人と仮交際を繰り返し、婚活の迷子になってしまうこともあるので、「気が合う」「もっと話がしたい」と思えるならば、迷わず真剣交際に進んでみましょう。

３位：婚活期間が長くなり疲れてくる（41.7％）

【失敗につながる理由・原因】
「入会したら、すぐにいい人に出会えると思っていたのに、なかなかうまく進まない」など、思いの外、婚活期間が長くて疲れが出てくることもあります。

また、お見合いまではうまくいくのに、その後の交際が続かず、また振り出しに戻るなどを繰り返していると、精神的にも疲れてきます。

その他、結婚している周りの友人などと自分を比較してしまうと「なぜ自分は決まらないのだろう」と落ち込むケースもあります。「結婚相談所では無理なのかな。かといって他に出会うチャンスもないし」と気持ちも沈みがちになることもあるかもしれません。

【リカバリー方法】
まずは人と比較するのをやめましょう。自分の人生はオンリーワンです。人によって婚活期間は短い人や長い人、さまざまです。

一生を俯瞰（ふかん）してみると、婚活はターニングポイントとなる大切な時期です。自分自身や自分の価値観と向き合う時間でもあります。だからこそ疲れを感じたら一度離れることも必要です。疲れたからやめるという判断ではなく、少し離れてリフレッシュしましょう。

そしてまた新たな気持ちで婚活を再開しましょう。結婚相談所では、休会制度を設けているところもあります。素直な思いをコーディネーターに相談をしてみると良いでしょう。

４位：プロフィールを見てもいいと思える人がいない（38.8％）

【失敗につながる理由・原因】
スペックと言われる相手の表面部分にとらわれているのかもしれません。プロフィールを見るときは、まずは地域を限定した後、写真の印象と年齢、さらに職業・身長・体重、年収、趣味など、自分のこだわりで見ていくと思います。

往々にして厳しい目で相手を見ていたり、自分の好みを100％相手に求めていると「いいと思える人」には出会いづらいものです。

逆に漠然とプロフィールを眺めていて、自分が何を大切に考えているのか、気持ちの整理がついていない場合や、人の良いところを見ようとしないタイプの人も「いいと思える人がいない」という状態になることがあります。

いずれにしても自分の理想としている条件にぴったりと当てはまる人を探していたり、自分自身の感覚だけを優先させると、とても狭い範囲に限定され、「いいと思える人がいない」というマイナス感情に入ってしまいやすくなります。本来はとても合う良い人を見逃してしまっているかもしれません。

ようやく自分にとっていい人を見つけたとしても、相手からの返事がなかったり、断られるなど、お見合いが成立しないケースも。そうすると少なからずショックを受け、自分が否定された気持ちになり、どんどん自信がなくなっていく可能性もあります。

【リカバリー方法】
自分が相手に求めるものの優先順位をつけるなど整理をしてみましょう。また条件の見直しも必要です。年齢の幅を広げたり、身長や体重へのこだわりはなくすなど、間口を広く取ることが大切。

写真から受ける印象は、参考程度に受け止めましょう。本来はリアルに会って話してみないとわかりません。少しでも気になる人がいたら「実際に会ってみよう」という前向きな気持ちを持つことが上手に婚活を進めるコツです。

また、日頃からプラス思考でいましょう。人の良いところを見抜く力を育てます。

５位：お見合いでの会話が続かない（35.0％）

【失敗につながる理由・原因】
「お見合い」というと堅苦しく特別な場面が想像されるので、多くの人が緊張します。上手に話そうと思えば思うほど焦ってきます。

話が途切れるとシーンとなってしまい、ほんの数秒が長く感じられ、余計に焦りに拍車がかかります。間ができることが怖くなり、お見合いに対して苦手意識が芽生えてしまうこともあります。

【リカバリー方法】
お見合い前に、相手のプロフィールを頭に入れておきましょう。

相手の趣味は会話の取りかかりとして話をしてもらいやすいテーマです。よく知らない趣味であっても、「あまり知らないのですが、どのようなところが楽しいのですか？」と興味を持って聞いてみましょう。相手も、興味を持ってもらえると思うと話しやすくなります。

そして上手に話さなければいけないという気持ちを持たないようにしましょう。話が上手な人が必ずしも婚活が成功するわけではありません。

話すことより聞くことを大切にしましょう。アイコンタクトを忘れずに相づちやを打ったりうなずいて、笑顔で相手の話を聞きましょう。そして、質問が浮かんできたら、相手の話のきりのよいところで聞いてみましょう。

自信がない人は、結婚相談所で練習をさせてくれたり、アドバイスを個々にしてくれる場合もあるので、気軽に相談してみましょう。

結婚相談所での婚活を「うまくいかない」と感じてしまう事態にならないために、事前に知っておきたい心構えについて解説します。

自分のことをよく知ること

相手に求めすぎると自ら選択の幅を狭めてしまいます。相手に求める前にまずは自分のことをよく知ることが重要です。

自分を知ることにより、現実からかけ離れた理想を追い求めることから解放されます。内観して優先順位を確認して整理しておきましょう。本当に自分に合う人はどのような人なのかが見えてきます。

また、コーディネーターの客観的な言葉に耳を傾けましょう。結婚生活は、お互いに影響し合いながら、自己変容して新たな発見があるものです。それがパートナーと人生を歩む醍醐味（だいごみ）とも言えるでしょう。

前向きに行動すること

結婚相談所に入会すれば婚活はうまくいく、という他人任せの姿勢だとなかなかうまく進みません。せっかく出会いのチャンスが大きく広がるのですから、プロのアドバイスを受けながら、自ら前向きに行動して最大限に活用しましょう。

迷いや悩みがあれば、コーディネーターに相談し、明るく楽しみながら婚活を進めると、素敵な人に出会えるチャンスも増えるでしょう。

諦めないこと

婚活中は、真剣に自分の人生に向き合っているからこそ、落ち込むことがあるかもしれません。それも自分を成長させるためには必要なことです。

婚活中に学ぶことは多くあります。疲れたときには休んでも構いません。そんなときこそ、結婚相談所でプロに相談をしましょう。休んでも、諦めずに続けることが成功のコツです。

「うまくいかない」と感じてしまう事態を避け、婚活で成功するための、結婚相談所を選ぶポイントを解説します。

結婚相談所の特徴をチェック

結婚相談所は多種多様です。サイト上の会員数や料金プラン、成婚率などを参考に、現在活動を活発にしているか、どのような雰囲気で婚活を進められるかをチェックしてみましょう。

サイトだけではわからないことも多いので、無料カウンセリングを活用するのもおすすめです。

不明な点があれば問い合わせをして、結婚相談所の特徴を十分に理解してから入会しましょう。

サービスが自分に合っているかチェック

例えばオンラインではなく、対面でまめに相談したい人にとっては、遠方の結婚相談所だと通うことが難しくなるかもしれません。また、仕事に波があり、忙しいときにはあまり活動できない可能性がある場合、休会制度があると利用しやすいでしょう。

その他、会員限定のパーティがある、担当者からの紹介だけでなく自分自身でも積極的に活動ができるシステムがあるなど、サービスはさまざま。それらが自分に合っているかどうかチェックしましょう。

スタッフが親身になってくれるかチェック

結婚相談所のスタッフの応対がいいかどうかも選ぶポイントの一つです。

心を開いて相談できるかどうかは、婚活を順調に進めていく上でとても大切。じっくり自分の心の内を話せそうな雰囲気か、また言いにくいアドバイスもはっきり言ってもらえそうか、実際に無料カウンセリングを受けてチェックしましょう。

婚活中にうまくいかない・不安を感じる時期があっても、それを乗り越えて成婚に至った人はたくさんいます。

●例えば30代のSさんご夫妻の場合
夫のNさんは入会して半年後、婚活のスケジュールを組むのが大変になり、また断られると精神的にきついこともあって、３～４カ月ほど休会しました。妻のNさんもなかなか結果が出ないことに葛藤があり、休会しようかと迷っていました。ところが、コーディネーターに相談しながら活動を再開、方向転換することで、運命の出会いにつながり、３カ月後に婚活を卒業しました。

＼詳細はこちら！／
【幸せエピソード】悩みながらも、あきらめずに婚活して出会った30代カップル

どんな婚活方法も途中で不安になることはあるもの。結婚相談所での婚活に不安があるなら、入会前に無料カウンセリングで疑問点などを直接聞いて相談するのもおすすめです。ゼクシィ縁結びエージェントでは無料カウンセリングを実施中。気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

取材・文／前川ミチコ

【監修】
江頭美鈴さん
M.E.プロダクション代表
一般社団法人エグゼクティブ・イメージコンサルタント代表理事
東映株式会社の専属女優を経て、アナウンサー・司会などの話す仕事へ転向。NPO法人日本サービスマナー協会認定マナー講師、一般社団法人全日本ブライダル協会ブライダルコンサルタント、全日本ブライダルMCアライアンス所属。ICBインターナショナル認定イメージコンサルタント、NPO法人日本交流分析士協会心理カウンセラーなど。「話し方」「ファッション」「マナー」「心理」の４つの専門スキルを統合した独自カリキュラム、メソッドを開発。現在は、婚活講師、マナー講師、話し方講師をはじめ、企業・団体の人材育成に携わる。
公式サイト：https://me-pro.biz/index.php

【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間：2023/10/18
有効回答数：103人
（インターネットによる20～40代向け男女アンケート調査調査機関：マクロミル）