お見合い相手と何を話す？途切れることない会話のコツや適した話題とは？

お見合いをするにあたり、「いったい、どんな話をしたらいいの？」「盛り上がる話題は？」「言葉が浮かばないときは？」……などと不安を感じてしまう人も少なくありません。まして初めてのお見合いならば、真剣に悩んでも不思議はありません。そこでお見合いの時間や当日の流れ、話題選びについて、またお見合いで気を付けたいポイントや心構えについて、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃さんに聞いてみました。

お見合いとは、ふたりが実際に対面して話をすることで、次のステップに進むかどうかを決める大切な場です。所要時間は１時間程度がほとんど。お見合いの流れは、＜自己紹介とあいさつ→飲物を注文→自由に会話→時間が来たらあいさつをして解散＞というのが基本です。

お見合いの場所はホテルのラウンジやカフェなど、落ち着いてゆっくり話せる空間を選ぶのが一般的です。ホテルのロビーやカフェの入り口や駅前などで待ち合わせをして、お店に一緒に入る場合もあります。

お見合いの場では、どんなことが話されているのでしょうか？お見合いの話題として交わされることが多い主だったものを紹介します。

趣味の話

趣味や興味のあることについての会話では、相手の一面がよく見えてくるし、自分のことも知ってもらえるチャンスです。好きなことについて話すとき、誰でも自然に会話に熱が入り表情が生き生きとしてきます。趣味の話題から休日の過ごし方などに会話が発展することもあり、相手の日常がよりリアルにイメージできます。

仕事の話

仕事の説明がプロフィールに書いてある場合は、より詳しく質問して相手への仕事の姿勢や考え方を聞いてもよいでしょう。ただし、仕事について初対面で聞かれたくない人もいます。勤務先がどの辺なのか、仕事が終わる時間帯は何時ごろか、在宅ワークの有無などを聞いておくと相手のライフスタイルが分かり、交際後にどんなデートができるのかもイメージしやすくなるでしょう。

よく出掛ける場所・エリアの話

フットワークが軽い人なのか、お出掛けするのが好きなのか、よく行くエリア・街がどの辺なのかなどは聞いておくとよいでしょう。次のデートの約束もしやすいですし、フットワークが軽いかどうかで相手とのデートのイメージも持ちやすくなります。

家族の話

家族についての話題も交わされることが多いですが、少し注意が必要です。家族の話が多いことで、「親離れできていない人かも？」という印象を持つ人もいます。初対面のお見合いの席ではあまり踏み込みすぎない方がいいでしょう。ただし離婚歴がある場合、相手から理由は聞きにくいと思うので、お見合いの席で離婚に至った経緯を説明して安心してもらうのもよいでしょう。元配偶者を一方的に悪く言わないように注意してください。

次に、お見合いの場で会話が途切れずに盛り上がりやすい話題を紹介します。

お互いの共通点

お互いの共通点を発見すると、表情も緩んできて会話がより自然に交わされるようになります。例えば、２人とも漫画やアニメが好きだったとします。話が弾んで、「今度、映画化されるので一緒に見に行きませんか」という流れが生まれるかもしれません。プロフィール文に異性が興味を持ちそうなものを盛り込んでおくのもテクニックです。

食べ物

２回目のデートはお食事デートが多いので、好きな食べ物や苦手な食べ物はお見合いで確認しておくと、次のステップに進んだ場合のデートのお店選びの際にスムーズです。好きな食べ物の話題から、その料理が食べられるお店のことの話題に広がったり、どんなデートができるのかイメージもしやすくなったりすることもあるでしょう。何が好きか質問されたら「パスタが好き」「チーズケーキが好き」と具体的に伝えると、お店が探しやすくデートに繋がりやすいです。

趣味や好きなこと

相手の趣味や好きなことを深掘りして聞いてみましょう。 例えば、犬や猫、その他ペットを飼っていた人や、過去に実家で飼っていた人、動物好きの人同士なら共感しやすいでしょう。愛犬や愛猫の写真を見せ合ったり、お気に入りの動物の動画サイトの話をしたりするのも会話が弾みそうです。

これまでお見合いの話題について紹介しましたが、実は「何を話すか」よりも、「どんなふうに話をするか」がより重要です。相手に好印象を与える会話のコツや、自然な流れが生まれるためのポイントを押さえておきましょう。

最初に、相手にお礼を言う

お見合いの席では、最初に「今日は暑い中、時間をつくってくださり、ありがとうございます」といったお礼の言葉を伝えましょう。相手に「気遣いができる人」という印象を与えられますし、そこから会話の流れが生まれる可能性もあります。また、「何を飲まれますか？」とひと言、相手に尋ねるのも感じがいいでしょう。

自分のことを伝えてから、相手に質問する

お見合いの会話の重要ポイントは、相手に質問する前に、自分のことを伝えることです。例えば、「私は映画が好きで、最近〇〇という映画が気になっているのですが、〇〇さんはもう見られましたか？」といった聞き方の方が、いきなり「どんな映画がお好きですか？」という質問よりも答えやすく、相手にとってあなたの好感度がアップするはずです。

「面接の場」にならないようにする

よくありがちな例としては、お見合いが相手を面接するような場になってしまうケースです。質問を脈絡なくぶつけるやり方だと、「これって品定め？」と思われて緊張感が生まれてしまいます。会話が途切れないどころか、沈黙や気まずい空気が流れてしまうかもしれません。

最後に、感謝の言葉と気持ちを伝える

約束の時間がたったら、「今日は本当に楽しかったです。ありがとうございます。また、お会いできたら嬉しいです」といった感謝の言葉と自分の気持ちを伝えることがポイントです。相手に爽やかな印象やプラスイメージを持ってもらえるはずです。

ここで相手に好感を持たれる、お見合いの基本的なマナーについて紹介します。

清潔感のある服装やイメージづくり

お見合いの場で第一印象を大きく左右するのが服装選びです。清潔感のある身だしなみが基本です。また相手に提出したプロフィール写真と大きく印象が異なるメイク、髪型は避けた方がよいでしょう。「会ってみたら、印象がまるで違っていてガッカリした」という本音の声も少なくありませんので、気をつけたいところです。

遅刻は絶対にしない

待ち合わせの場所に１０分前に到着して相手を待っている場合と、時間ギリギリに駆け込んでくる場合では好感度がだいぶ違ってきます。「時間をきっちり守る真面目な人」という第一印象を持たれる方が、「時間にちょっとルーズな人」という印象を持たれるよりもはるかにポイントが高いですね。

踏み込みすぎた質問はしない

お見合いの場では、学歴や個人的な話題は避けた方がよい場合もあります。例えば、大学卒というプロフィールを見て、卒業した大学を聞くのも相手を大学名でジャッジしようとしていると受け取られる可能性があります。家族関係についての話題も、あまり踏み込みすぎると好まれない場合もあります。

時間通りに終了する

例えば１時間というお見合い時間は、意外なほどあっという間に感じられるかもしれません。そんな場合も時間を延ばすのは避けましょう。よく「つい２時間も話してしまった」という声を聞きますが、お相手の方は「断れなくて……」と困っていた可能性もあります。どんなに楽しくても、時間通りにお見合いを終了するのがベストです。あなたと同様に、相手にも「もう少し会話を続けたい」と思ってもらえたなら、次につながるチャンスです。

お見合いでは「お互いが楽しむことが大切」という声が聞かれますが、初めてのお見合いの場では緊張だけで終わってしまっても仕方がありません。「会話を盛り上げよう」「会話を途切れさせない」と気負いすぎると、かえって裏目に出てしまうこともあります。むしろ「会話が途切れても大丈夫」という程度に気負わずに力を抜くのが一番です。「お見合いの場は初めてなので、緊張しています」と相手に正直に伝えるのもいいでしょう。あなたらしさが伝わると、相手もよりオープンになり自然な会話が生まれやすくなります。

ゼクシィ縁結びエージェントでは、「お見合いではどんなことを話したらいいの？」「服装や髪型はこれで大丈夫？」など、お見合い前の不安や婚活中の疑問のあれこれをコーディネーターに相談することができます。気になることがあれば、無料カウンセリングを受けて質問してくださいね。

取材・文／菅野純子

【監修】
菊乃さん
恋愛・婚活コンサルタント。マンツーマン相談の他、大手結婚相談所や行政機関で婚活セミナー講師を行う。 29歳まで手抜きを個性と取り違えたダメ女だったが、低レベルからの女磨き・婚活をつづったブログが「分かりやすい」と話題を呼び、2011年から恋愛・婚活コンサルタントとして活動。相談者の約４割は一度も交際経験がない女性。
著書に『あなたの「そこ」がもったいない。』（すばる舎）、『なぜか愛される女がしている73の習慣』（双葉社）など。
公式サイト：https://www.bestpartner-prj.jp/
Twitter：@koakumamt
恋愛・婚活コンサルタント菊乃Blog：http://ameblo.jp/koakuma-mt/