結婚相談所への入会には何が必要？入会の流れと必要書類まとめ

結婚相談所に入会する際には、各種の公的な証明書の提出を求められるのが一般的です。中には、耳慣れない書類もありハードルの高さを感じてしまう人もいるかもしれません。しかし、煩雑に見える手続きも、お互いにトラブルの心配をせずに婚活をするための大切なステップの一つ。前向きに婚活をするなら、結婚相談所の入会についても知っておきましょう。この記事では、異性間コミュニケーション協会理事長で婚活のスペシャリストである佐藤律子さんに、結婚相談所に入会するまでの流れや、入会に必要な書類について教えていただきました。

結婚相談所の入会に必要な書類を確認する前に、まずは、入会するまでの流れをご紹介します。「婚活の一つの機会として結婚相談所も考えてみたいけれど、どんなところかわからない……」と迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

結婚相談所を選ぶ

ひと口に結婚相談所といっても、各社さまざまなサービスを提供しており、料金も大きく違います。

サービスの種類としては、担当者が仲人のようにお相手を紹介してくれるタイプや、会員のデータからお相手を検索するタイプ、システムが条件に合うお相手を抽出してくれるデータマッチング型などがあります。また、これらのサービスを併用できる場合も多くあります。

さらに、全国に店舗がある結婚相談所もあれば、オンラインで完結する結婚相談所も。

プランや料金もチェックして、サービスの内容や予算と見合う結婚相談所を絞っていきましょう。

予約・カウンセリング

気になる結婚相談所が見つかったら、まずはカウンセリングを予約しましょう。

カウンセリングでは、現在の婚活の状況や希望、今後の婚活の進め方を相談したり、料金やプラン、入会後に受けられるサービスの内容などを詳しく聞いたりすることができます。担当者に婚活に対する不安や疑問を相談してみてもよいでしょう。

信頼のおける結婚相談所であれば、無理に入会を勧められることはありません。「とりあえず話を聞くだけ」でも問題ありませんが、結婚を本気で考えているスタンスで臨みましょう。

入会手続き

カウンセリングで話を聞いて検討し、入会することを決めたら入会手続きに進みます。

入会手続きでは、身元を証明する各種書類の提出、支払いに関する手続きなどが必要になります。必要になる書類には、本人確認のほか、学歴や収入を確認できる書類、独身だと証明する書類などがあります。

結婚相談所の大きなメリットは、公的な書類によって会員のプロフィールに信頼性があること。入会手続きの際の必要書類は、自分にもお相手にとっても、安心して婚活をするために欠かせないものです。スムーズに入会手続きを終えられるよう、必要書類をよく確認しておきましょう。

結婚相談所の入会手続きで、具体的には、どのような書類が必要になるのでしょうか。多くの結婚相談所で提出が必須となっている証明書には、以下のようなものがあります。

【書類①】本人確認書類

運転免許証やパスポートなどの身分証明書の写し。氏名・住所・生年月日が確認できる、顔写真付きの本人確認書類が必要です。

【書類②】独身証明書

「独身証明書」は、本籍地がある自治体の役所で発行される、独身であることを証明するための書類です。正式名称は「独身証明書(結婚情報サービス・結婚相談業者提出用証明書)」といいます。

窓口で申請するか、本籍地が遠い場合は郵送で取り寄せることも可能です。その際は手数料として数百円かかるほか、郵送の場合は返信用も含む郵便料金が必要となります。

自治体によって入手方法や手数料に違いがありますので、詳しくは本籍地の役所のホームページなどで確認してください。

【書類③】収入証明書

会社員の場合は「源泉徴収票」、個人事業主の場合は「確定申告書の控え」など、1年間の収入が証明できる書類です。

プロフィールに実年収よりも高く表記することはできません。転職などの事情で前年と年収が大きく変わる場合は、結婚相談所に相談しましょう。

【書類④】学歴証明書

最終学歴を証明する書類も提出が必須の場合が多い書類のひ一つです。具体的には卒業式で授与される「卒業証書」の写しや、学校が発行する「卒業証明書」の原本などです。

「卒業証書」は再発行ができませんが、「卒業証明書」は、卒業した学校に申請することで入手できます。学校によって取得方法が異なりますので、ホームページなどで確認が必要です。

【書類⑤】資格証明書

有資格者しかなれない職業に就いている人は、資格を持っていることを証明する書類の提出が必要になります。医師、看護師、薬剤師、弁護士、会計士、税理士、建築士といった職業に就いている人、その他プロフィールに記載したい資格がある人は、資格証明書を用意しましょう。

【その他①】キャッシュカードと銀行印

支払いに関する手続きのために、引き落としに使う口座のキャッシュカードや銀行印が必要になることがあります。支払い方法をよく確認した上で、準備してください。

【その他②】プロフィール写真

プロフィールに掲載する写真は、スピード写真機などで済ませるよりも、写真館やスタジオできちんと婚活用の写真を撮ってもらうのがおすすめ。プロフィールの第一印象でも好印象を持ってもらえるよう、明るい笑顔の写真を用意しましょう。結婚相談所によっては、登録用の写真撮影サービスがある場合もあります。

結婚相談所の入会に必要な書類は多岐に渡ります。最後に、これらの書類を用意するときに気をつけたいことを解説します。

お相手探しは書類がすべて揃ってから

結婚相談所でお相手を探すには、会員データベースにアクセスしてお相手を検索する、条件の合うお相手を紹介してもらう、会員限定のイベントに参加するといった方法があります。こうした活動を始めるためには、自分自身の身元やプロフィールの確認が済んでいることが必須条件。

お相手探しは、必要書類をすべて提出してからと心得て、漏れや遅れのないよう準備しましょう。

書類の有効期限を確認する

例えば、独身証明書の有効期限は発行から3カ月です。書類の期限が切れる前に入会できるよう、有効期限の確認を忘れずに。 結婚相談所の入会時に必要になる書類の中には、郵送でのやり取りを考えると1週間単位で時間がかかるものもあります。年末年始や夏季休暇、ゴールデンウイークなどの休日も考えて、余裕を持って準備しましょう。

ここまで、結婚相談所に入会するまでの流れや入会に必要な書類について、ご紹介しました。

さまざまな書類を用意するのは、ハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。しかし、公的な証明書の提出を必須としているからこそ、結婚相談所では会員のプロフィールの信頼性が確保され、安心感を持って婚活をすることができるのです。自分自身もお相手も、安心して婚活ができるよう、書類の準備に取り組んでみてください。

取材・文／相川聡子

【監修】
佐藤律子(さとうりつこ)さん
一般社団法人異性間コミュニケーション協会理事長。婚活のスペシャリスト。1972年宮城県生まれ。OLからウエディングプランナーへ転職し、仙台初のレストランウエディング事業で驚異的な売上げを達成。婚活イベント、ウエディング事業を通して1,000組以上を結婚に導いた経験から、2016年一般社団法人異性間コミュニケーション協会を設立。認定講師は全国に100名以上在籍。自治体の婚活イベント、企業研修と講師業を中心に活躍している。著書に『ジェンダーレス時代の男の子女の子の育て方』(秀和システム)、『夫を変える！魔法の言い方』(自由国民社)、『理屈で動く男と感情で動く女のもっとわかり合える会話術』『ずるいくらい思いのままに恋が叶う』(ともに、かんき出版)など『乃木坂工事中』(テレビ東京)、情報番組『グッディ』(フジテレビ系列)など、テレビ番組の監修・出演も多数。
佐藤律子 公式ホームページ：https://www.iseikan.jp/