結婚相談所とは？
今どきのシステムを結婚相談所のタイプ別にご紹介

結婚相談所とは、結婚相手を探す所です。少しハードルが高いと感じている人もいるかもしれませんが、最近では20～30代の利用が増加しており、結婚に至るケースも増えています。実際どんな場所で、どのようなサポートを受けられるのか、今どきの結婚相談所について恋愛・婚活コンサルタントの菊乃さんに教えてもらいました。結婚相談所といっても「仲人型」「データマッチング型」「ハイブリッド型」などタイプによってサービスはさまざま。それぞれの特徴やメリットを併せてご紹介します。

結婚相談所とは結婚相手を探す場所で、独身証明書や源泉徴収票などの書類を提出してプロフィールを登録するので、身分が保証されています。魅力がしっかりアピールできる自己紹介文を作成してくれたり、写真撮影をするスタジオを紹介してくれたり、相性の良い相手を紹介してくれたりといった手厚いサポートを受けられます。

マッチングが成立したら、結婚相談所がお見合いの日程調整や場所を仲介します。初対面のタイミングで相手のフルネームや連絡先は知らされず、また会ってもいいと双方が思った場合に、結婚相談所を介して連絡先を交換する仕組みがほとんどです。そのためメッセージ交換を重ねる必要がなく、個人情報が守られる点でも安心できます。

結婚相談所の利用者は、年々増えている

■婚活サービスを通じて結婚した人の割合

※参考：「婚活実態調査2021」
婚姻年2015年以前は「婚活実態調査2016」より
2016年以降は、各年調査の結果を基に作成

2020年の婚姻者のうち16.5％もの人が婚活サービスを利用しており、3年連続で前年を上回っています。特にネット系の婚活サービスを利用する人の割合が増加傾向です。

これら婚活サービスを利用して結婚する人が増えた理由は、大きく2つ考えられます。
まずは、マッチングアプリの利用が拡大し、若年層で利用に抵抗がなくなったことです。今は学生の頃からマッチングアプリを使っている人が多く、婚活サービスの利用に抵抗がありません。そのため社会人になってから、より効率的に結婚につながる出会いを求めて、結婚相談所を利用する人が増えています。

次に、コロナ下により自然な出会いの場である会食が減ったことです。婚活サービスを利用することで、日常で出会いが少ない人も効率的にパートナー探しを進められます。今後もこの流れは加速するといえるでしょう。

結婚相談所には、主に「仲人型」「データマッチング型」「ハイブリッド型」の3つのタイプがあります。それぞれの特徴をご紹介します。

仲人型とは？

仲人（マッチングコーディネーター）が婚活に介入し、丁寧にサポートしてくれるタイプの結婚相談所です。ヒアリングしてプロフィールを作成してくれる他、婚活が滞らないように進捗（しんちょく）管理もしてくれます。スムーズにマッチングできないときには、改善点のアドバイスも。また、プロの目線で相手を探してもらえるため、コンピューターでは条件検索できない「合いそうな人」を探して紹介してもらえるところが一番のメリットです。

他の婚活サービスよりも高額なことが多く、成婚した際には成婚料も発生します。高額な料金を支払うからこそ、マッチングコーディネーターとの相性の良さが重要。入会前の無料カウンセリングなどで自分と合う人か、マッチングコーディネーターとの相性を確認しておくと安心です。例えば、服装や写真、デートプランのアドバイスが適確かどうかなど具体的に質問して、役立つアドバイスをしてくれる人か見極めると良いでしょう。

データマッチング型とは？

登録時に相手の希望条件を登録して、希望に合う人を紹介してもらえる結婚相談所です。「年齢±●歳」「身長●cm～●cm」など具体的に登録できます。自分で検索をして申し込む場合もあれば、相手から申し込まれる場合も。「いいな」と思えば、その申し出を受けてお見合いをします。成婚料などはなく、料金設定がリーズナブルなところがポイントです。

主体的に活動できる人や、自分のプロフィールに自信がある人にはお勧めです。反対に、積極的に動くことや自分を魅力的に見せるプロフィールの作成が苦手だとマッチングすることが難しいこともあり得ます。

ハイブリッド型とは？

仲人型とデータマッチング型の中間タイプの結婚相談所です。例えば、プロフィールは作ってもらえるけれど相手の紹介はデータマッチングで行う結婚相談所や、基本は自分で活動するけれど、うまくいかないときに相談すると改善点をアドバイスしてもらえる結婚相談所などがあります。

例えば、ゼクシィ縁結びエージェントはこちらの「ハイブリッド型」タイプで、サポートの量は好みによって選択することが可能です。

結婚相談所の他に、婚活サービスには「婚活アプリ」や「婚活パーティ」があります。結婚相談所とはどのような違いがあるのでしょうか。

婚活アプリの特徴

●メリット
リーズナブルな料金で、趣味や価値観の合う人を探しやすいのが特徴です。会員数が多い婚活アプリを選べば、居住地や休みの日が同じ人を探しやすいでしょう。アプリ内のメッセージのやりとりで、待ち合わせ場所や日程を相談してデートができます。条件から相手を選ぶ結婚相談所より、まずは恋愛をしてから結婚を考えたいという人に向いています。

●注意点
メッセージのやりとりが得意でない人は、なかなかデートに至らないことがあります。また、結婚を見据えてパートナーを見つけたい人でも、結婚目的ではない人からの「いいね」も多いため、条件に合う人を見極めるのは難しい場合があります。

●費用
女性は無料の婚活アプリもあります。男性は1年プランで2万円前後、1カ月プランで3000円前後が相場です。

●活動効率
登録時に独身証明書や源泉徴収票などの確認資料の提出が不要なことが多く、プロフィール情報、結婚願望の有無が本当か分からないため、相手の情報を見極める必要があります。たくさんの人の中から自分に合う人を探す必要があるため、あまり効率が良いとはいえないかもしれません。

●出会いの数
結婚を前提とした恋愛をしたい人が利用するサービスなので、出会いの数は結婚相談所などの他の婚活サービスと比較すると多いです。

●特性
婚活アプリのユーザーは20代が多い傾向にあります。一方で、結婚相談所の場合は30～40代が多い傾向にあります。

婚活パーティの特徴

●メリット
自分のプロフィールに自信がない人や結婚相談所ではなかなかお見合いが成立しない人でも、婚活パーティは必ず対面で出会うことができます。人柄やコミュニケーション次第ではたくさんの人とマッチングすることも可能です。

●注意点
短い時間で会話をすることを求められるので、話に自信がない人は自分の魅力を伝えづらいです。

●費用
女性は500～3000円、男性は3000～8000円が相場です。

●活動効率
婚活パーティは年代別や趣味別など、さまざまなタイプがあります。自分に合ったタイプの婚活パーティを選ぶとマッチングしやすくなります。しかしパーティの参加人数によって会える人数が違うので効率も異なります。

●出会いの数
パーティの参加人数によって異なりますが、婚活パーティでは参加者と必ず対面で会うことができます。結婚相談所や婚活アプリではマッチングが成立しないと相手と会えないので、出会いの数は多いといえます。

●特性
「漫画好き限定」など趣味で区切って企画されたものや水族館などレジャー施設を貸し切ったもの、ハイキングなど共通体験を通じて交流するイベント型のもの、1対1で数分話して男性が移動していくものなど、婚活パーティにはさまざまな形態があります。参加者は30～40代の人が多い傾向です。

「婚活アプリ」や「婚活パーティ」と同様に、「結婚相談所」も今では出会いのきっかけの一つになっています。特に結婚を見据えた出会いを求めているなら、サポート体制がしっかりしている結婚相談所がお勧めです。

「ゼクシィ縁結びエージェント」は婚活のプロのマッチングコーディネーターが、自分にぴったりな相手を紹介してくれるだけでなく、一人一人の悩みに合わせたアドバイスなど婚活全般をサポートしてくれます。「結婚相談所は初めて」という人も安心して訪れることができます。まずは無料カウンセリングで、一度ご相談してみてはいかがでしょうか。

取材・文／高坂晴奈

【監修】
菊乃さん
恋愛・婚活コンサルタント。マンツーマン相談の他、大手結婚相談所や行政機関で婚活セミナー講師を行う。 29歳まで手抜きを個性と取り違えたダメ女だったが、低レベルからの女磨き・婚活をつづったブログが「分かりやすい」と話題を呼び、2011年から恋愛・婚活コンサルタントとして活動。相談者の約4割は一度も交際経験がない女性。
著書に『あなたの「そこ」がもったいない。』（すばる舎）、『なぜか愛される女がしている73の習慣』（双葉社）など。
公式サイト： https://www.bestpartner-prj.jp/
Twitter @koakumamt
恋愛・婚活コンサルタント菊乃Blog： http://ameblo.jp/koakuma-mt/