- 一般には結婚に対しネガティブな意味で用いられる言葉
- 「結婚は人生の墓場」の本来の意味は?
- 自由に時間を使えなくなる
- 行動に制約が増える
- お金を自由に使えなくなる
- そのほかのコメント
- 結婚してからの方が楽しい・幸せ
- 今の子どもと出会えた
- ふたりで力を合わせられるから
- 安心感を覚える
- 離婚してやり直しがきく
- 大切な人と家族になれる
- 心の安らぎを得られる
- 人間的に成長できる
- お互いに助け合える
- 経済的に安定する可能性がある
- 世間体が気にならなくなる
- お互いを思いやる気持ちを忘れない
- 魅力的でいる努力を忘れない
- ふたりで一緒にすることを決める
- お互いひとりになる時間を持つ
一般に「結婚は人生の墓場」という言葉を聞くとネガティブなイメージを抱く人も多いのではないでしょうか。しかし元は違う意味を持つ言葉でした。本記事ではこの言葉の本来の意味を解説するほか、結婚をネガティブな意味での「墓場」と感じるかどうかを、既婚経験者を対象としたアンケート調査結果を紹介。数々のパートナーシップの問題と向き合ってきた、心理カウンセラーの竹内えつこさんと共に「実際の結婚生活の実像」について迫ります。
「結婚は人生の墓場」とは
結婚に関する成句としてよく耳にする「結婚は人生の墓場」。ではいったいなぜ「墓場」などといわれるのでしょうか。
一般には結婚に対しネガティブな意味で用いられる言葉
「結婚は人生の墓場」とは、一般に結婚をネガティブに解釈している際に使われる言葉です。
独身時代より生活に制約が増えることを「自由度が低くなる」「責任が重い」と思っていたり、また相手に対して「ときめきがうせた」と感じたりしている場合に、「結婚は人生の墓場だ」と言うことがあります。
一度結婚すると、双方の同意がなければ離婚することはできません。簡単にリセットすることができないため「結婚をすると人生が終わる」という意味合いで使われているようです。
「結婚は人生の墓場」の本来の意味は?
元はフランスの詩人ボードレールが「ひとりの人と愛し合い、墓のある教会で結婚すべきである」という意味で残した言葉です。
ボードレールのいた時代、フランスでは性病である梅毒が流行していました。そのため複数の相手と関係を持つ自由恋愛を戒め、当時一般的であった「ふたりが結婚した教会、つまり墓場がある場所で亡くなるのがいい」という価値観を表したものといわれています。
既婚者アンケート!「結婚は人生の墓場」だと思う?
では世間の夫婦は「結婚」をどのように感じているのでしょうか。実際に結婚したことがある男女208人を対象に「結婚は人生の墓場」だと感じるかについて、アンケート調査を行いました。
実際に結婚して、「結婚は人生の墓場」だと思いますか?
※データ出典:マクロミル
「思わない」と答えた人は8割超、という結果になりました。当然ここでは「墓場」をネガティブな意味として解釈しての回答ですので、この8割は「結婚して諒かった、幸せだ」と感じていると考えていいでしょう。
「結婚は人生の墓場」と思う理由
ネガティブな意味で「結婚は人生の墓場だと思う」と回答した人は2割弱にとどまりましたが、その中で特に多かった声を紹介します。
自由に時間を使えなくなる
「自由な時間が少なくなる」(33歳/男性)
「自由な時間が減るから」(28歳/女性)
結婚して生活を共にするようになると、ふたりの生活スタイルを擦り合わせる必要が出てきます。時に相手の都合に自分が合わせる必要も出てきます。
独身時代のようにひとりの時間を謳歌(おうか)したいと考える人には、結婚によって不自由になったと感じられるのでしょう。
行動に制約が増える
「縛られることが多いから」(39歳/女性)
「制約が多くできないことが増える」(35歳/男性)
結婚すると「自分の生活ルール」が「ふたりの生活ルール」に変わります。これまで培ってきた自分のルールに強いこだわりがあり「変えたくない」と考えている場合、結婚によって制約が増えると感じる可能性があります。
お金を自由に使えなくなる
「お金を自由に使えなくなる」(37歳/男性)
「自分で稼いだお金が自分だけのものじゃなくなる」(23歳/男性)
独身時代は自分で稼いだお金はすべて自分のため使うことができました。しかし、結婚すると「家族としての収入」となり、これまでとはお金の使い方が変化します。
収入のすべてを自分のものにできないことを不満に感じている場合や、相手と経済観念に大きな差がある場合、相手に自分の収入を管理されるようになった場合などに、お金に不自由さを覚えることもあるでしょう。
そのほかのコメント
「相手の家族と相性が合わなくてつらい」(34歳/女性)
「浮気されて地獄を見ているから」(35歳/男性)
「いざ離婚を考えた時にとてつもなく労力がいるから」(22歳/女性)
結婚生活では相手以外の要素によって波風が立つ場合もあります。話し合いで解消できる問題であればいいですが、そうでない場合は「結婚なんてしなければ良かった」と思うことがあるかもしれません。
「結婚は人生の墓場」と思わない理由
一方、アンケートで多数派となった「結婚は人生の墓場とは思わない」と回答した人の回答より、特に多かった声をまとめました。
結婚してからの方が楽しい・幸せ
「毎日が楽しい」(39歳/女性)
「今一番幸せな時間を過ごしていると感じる」(38歳/女性)
結婚し誰かと生活するようになることで、生活に変化が生じます。例えば仕事を終えて帰る部屋に、誰かが待っていてくれる、というささやかな変化にも幸せを感じることがあるようです。
今の子どもと出会えた
「大切な娘に出会えたから」(30歳/女性)
「子どもができて幸せ」(37歳/男性)
もし結婚していなかったら、今目の前にいる子どもとの出会いはなかったはず。子どもと過ごす温かなひとときに結婚の幸せを実感する、という声も多く聞かれました。
ふたりで力を合わせられるから
「困難もふたりで乗り越えられるから」(33歳/女性)
「寂しくなくなった」(39歳/男性)
これまでひとりで乗り越えられなかったことも、結婚してふたりになれば、力を出し合い乗り越えられることもあります。ふたりで苦手なことと得意なことを補い合うことで、人生における選択肢もグッと増えそうです。
安心感を覚える
「安心できる環境を得られた」(27歳/女性)
「5年後10年後を想像できる安心感がある」(34歳/女性)
ひとりではないと感じる安心感は、かけがえのないものです。寂しさやつらさをひとりで抱えるのではなく、ふたりで分け合うことで負担が軽くなることもあるでしょう。
また共働きであれば収入が増え、生活が安定することで将来のことも考えやすくなります。
離婚してやり直しがきく
「嫌なら離婚すればいい」(35歳/男性)
「離婚すればやり直しがきく」(38歳/女性)
昔と比べると離婚に対するハードルはだいぶ下がってきました。それに従い、結婚したとしてもやり直しはできる、と思う人も増えていると考えられます。
結婚することで得られる幸せとは
アンケートから実に多くの人が「結婚することで幸せになった」と感じていることがわかりました。では結婚することで得られる幸せとは、いったいどんなものなのでしょうか。
大切な人と家族になれる
結婚して共に暮らすということは、いつでも大切な人が身近にいて、話ができるということでもあります。恋人から関係性が変化して家族になることで、ふたりの絆をより強く感じられるはずです。
心の安らぎを得られる
自分を思ってくれる誰かがいることに、心強さや安心感を覚える人は多いはず。家に帰れば「お帰り」と迎えてくれる家族の存在に、幸せを実感する人も多いでしょう。
人間的に成長できる
結婚生活を通じ、自分と異なる相手の視点や考え方を学び、互いに違いを認め合う中で、自分自身の成長を実感する瞬間があるはずです。
また結婚することは守るべき家族を持つことでもあります。「相手を安心させたい」「パートナーにつらい思いをさせたくない」という気持ちが責任感を生じさせ、人間としての幅を広げてくれます。
お互いに助け合える
結婚すると、困った時にお互いに助け合うことができます。自分が不得意な部分は相手に頼り、相手が不得意な部分は自分がサポートすることで、良好な関係を築いていけるでしょう。
経済的に安定する可能性がある
例えば共働きになることで収入源が増えるなど、家計にゆとりが生まれる可能性もあります。
「子どもが生まれる」など、家族形態の変化で状況は変わりますが、自分以外に家計を担う存在がいることで、取れる選択肢も増えるはずです。
世間体が気にならなくなる
人によっては「結婚をして一人前」という価値観を根強く持っていることも。もし世間の目を気にしていた場合、結婚することで人の目を気にせずに済み、気持ちが軽くなることがあります。
「結婚は人生の墓場」と思わないために心掛けたいこと
では、結婚生活をネガティブなものにしないために、どのような点に気を付ければいいのでしょうか。
お互いを思いやる気持ちを忘れない
結婚したからといって「相手が自分のために何かしてくれることを当たり前だと思ってはいけません。たとえ些細なことであっても、自分のために費やした時間や労力に感謝し、相手を思いやる気持ちを忘れないようにしましょう。
また相手への愛情を態度で示すだけでなく、言葉で伝えることも忘れないことも大切です。
魅力的でいる努力を忘れない
結婚して安心したり、育児に奮闘していたりすると「相手に対して魅力的な自分でいよう」という意識が薄れてしまうことがあります。
いつまでも良好な関係を維持するためには、日頃から魅力を磨く意識を持つことが大事です。
ふたりで一緒にすることを決める
ふたりで一緒に何かを楽しむ時間があると理想的です。例えば共通の趣味があれば「休日はふたりで趣味にいそしむ」と決めておくのもおすすめです。
特に共通の趣味や楽しみがない場合でも週末の料理や休日の洗車など、ふたりで一緒に何かをできる時間をつくると、自然と一体感を持つことができます。
お互いひとりになる時間を持つ
結婚してからも、お互いひとりになる時間を持つことが大切です。相手が知らない自分だけの世界を持つことが充実感につながったり、息抜きになったりするはずです。
幸せな結婚生活はふたりでつくっていくもの
結婚生活を幸せなものにするか否かは、ふたりの心構え次第。ぜひポジティブな意識で結婚と向き合ってください。
今から「幸せになれる結婚相手を探したい」のであれば、結婚相談所を利用するのも一案です。ゼクシィ縁結びエージェントでは、婚活のプロであるコーディネーターが相談に乗ってくれる無料カウンセリングを実施中。気になる人は足を運んでみてはいかがでしょうか。
取材・文/吉田美奈子
【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異色の職歴を持つ。得意なジャンルは夫婦問題・パートナーシップ。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。
公式ブログ:https://counseling-sou.com/blog/
【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2024/10/17~2024/10/18
有効回答数:312人(男性156人、女性156人)
(インターネットによる20~30代男女向けアンケート調査 調査機関:マクロミル)
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