「もう一度やり直したい」と元カノ・元カレから言われたとき、複雑な気持ちを抱える人が多いのではないでしょうか。この記事では、復縁の連絡に対して、相手を傷つけずに断る方法を心理カウンセラーの竹内えつこさんに伺いました。また、「復縁をしたい」としつこい相手の対処法も紹介します。また、逆にあなたが復縁を望んでいるのに断られてしまった場合に何をすればいいか、一度断られても諦めずに復縁を成功させるための方法も解説します。

元カノ・元カレからの復縁連絡に悩む理由

そもそも、どうして別れた相手の復縁連絡に悩んでしまうのでしょうか。悩む理由は、自分が置かれている状況や別れ方によって人それぞれ異なってくるようです。

まだ未練があるから

相手に振られてまだ未練がある場合や、新しい恋人や好きな人ができた後でも元恋人への想いが完全に断ち切れていない場合、復縁を迫られると感情が揺らいでしまうことがあります。

別れた原因が解消されていないから

まだ未練はあっても、別れた原因が解消されていないまま復縁してしまうと、同じ問題が再燃する可能性があります。再び傷ついたり、結局また別れてしまったりするのではないかと不安になり、復縁するかどうか悩んでしまうのです。

例えば遠距離恋愛でコミュニケーション不足が原因で別れてしまった場合、遠距離のまま復縁すると、また同じ問題に直面してしまうのではないかと考えてしまいます。

相手がなぜ復縁したいのか分からないから

何年も前に別れた元カノや元カレから突然復縁連絡が来たり、久しぶりに再会したときに復縁したいと言われたりした場合、相手がなぜ復縁を望んでいるのか、その真意が分からず戸惑ってしまうことがあります。

戻っても長続きしないと思うから

復縁したとしてもどうせ長続きしないと想像してしまうので、復縁するかどうか悩んでしまいます。例えば、性格の不一致が理由で別れてしまった場合、復縁したとしても性格が合わないことでストレスを感じてしまい、結局別れてしまうのではないかと思うのでしょう。

どうやって断ればいいのか悩んでしまうから

こちらにはまったく未練がない場合、どんなふうに断れば相手が納得してくれるのか、メールの文面や話す内容などに、悩んでしまうこともあります。

復縁をしたい相手を傷つけない断り方とは

もう一度やり直したいと復縁を望む相手に対して、傷つけることなく断るにはどうすればよいのでしょうか。具体的に何をどのように伝えればよいのか紹介します。

復縁する意思がないことをはっきり伝える

復縁の意思がない場合は、その気持ちを相手にはっきり伝えることが大切です。曖昧な態度をとったり、言葉を濁してしまったりすると、相手に期待を抱かせてしまい、誤解を生む原因となります。

理由を伝える

なぜ復縁をするつもりがないのか、相手にその理由を伝えましょう。「他に好きな人がいる」、「もう恋愛対象としては見られない」、「新しい目標や夢に向かって進んでいる」など、具体的な理由を誠実に伝えることで、相手は納得してくれるでしょう。

新しい恋人の存在をほのめかす

新しい恋人が既にいる場合は、その存在をそれとなく伝えましょう。相手はあなたの気持ちがもう自分には向いていないことを理解し、復縁を諦める可能性があります。

自分に非があることを強調する

自分に非があって別れた場合、「別れた原因は自分にあったので、復縁しない方があなたにとってもいいと思う」と話しましょう。自分の非を強調し、復縁を諦めた方がいいというニュアンスを含ませることで、相手は復縁を考え直すかもしれません。

復縁をしたいとしつこい相手の対処法

復縁を断っているのに、それでも「やり直したい」としつこく言ってくる場合、どのような対応をすればよいのでしょうか。具体的な対処法を紹介します。

ふたりで会わない

復縁をしつこく迫ってくる相手には、ふたりで会わないようにしましょう。仕方なく会う場合は、カフェなどの他に人がいる場で会うようにしましょう。オープンな空間での面会であれば、万が一トラブルになっても助けを求めやすく、相手も強引な行動に出にくいでしょう。

復縁を断った後は連絡が来てもリアクションしない

復縁をはっきりと断った後は、相手から連絡が来てもリアクションしないようにしましょう。返信などをしてしまうと、期待を抱かせてしまいます。電話に出ない、メッセージに返信しないなどを続け、相手に諦めてもらうようにしましょう。

共通の友人に相談する

元恋人と共通の友人がいる場合は、その人に相談してみるのも一つの手です。信頼できる友人であれば、あなたの状況を理解し、適切なアドバイスをくれるかもしれません。また、相手によりますが、場合によっては友人から元恋人にあなたの気持ちを伝えてもらうのも有効かもしれません。

警察に相談する

復縁連絡があまりにしつこい場合は、ストーカー行為に該当する場合もあるため、警察に相談・通報することも視野に入れましょう。一人で抱え込まず、適切な対応を取ることが大切です。

復縁したいとお願いして断られたときの対処法

ここまでは復縁の断り方を紹介しましたが、逆にあなたが復縁を望んだにもかかわらず、相手に断られてしまった場合はどうすればよいのでしょうか？

潔く身を引く

断られた時は潔く身を引きましょう。未練があるかもしれませんが、しつこく復縁を迫ると相手は引いてしまい、復縁の可能性がどんどんなくなってしまいます。

友人になる

復縁は叶わなくても、友人としての関係を築けるように努力してみましょう。友人として接することで、相手の状況を自然に把握できるため、復縁のチャンスを見逃さないかもしれません。

自分磨きをする

相手から「復縁したい」と思われるくらい魅力的になれるよう、自分磨きをしましょう。ファッションやヘアスタイルなどの外見や、習い事やスキルアップの勉強などの内面を磨くことで、自信が持てて、新たな出会いも引き寄せるかもしれません。

友人に話を聞いてもらう

つらい気持ちを一人で抱え込まず、信頼できる友人や家族に話を聞いてもらうのもよいでしょう。頭の中でモヤモヤしていたことや愚痴などを聞いてもらうだけでも、心が軽くなることがあります。

専門家の力を借りる

どうしても気持ちが整理できない場合は、カウンセラーなどの専門家の力を借りるのもよいでしょう。客観的なアドバイスをもらうことで、前向きな気持ちになれるかもしれません。

一度断られても、復縁を成功させるおすすめの方法

一度断られても、復縁を成功させたカップルはたくさんいます。ここでは、諦めずに復縁を叶えるための具体的な方法を紹介します。

冷却期間を置く

復縁を断られたら、焦らずにまずは冷却期間を置くことが大切です。冷却期間は、別れの原因や関係性によって異なります。ケンカ別れのような形であれば１カ月もかからないかもしれませんが、長く付き合っていたカップルほど、冷却期間は長くなるでしょう。まずは１カ月間距離を置き、感情の整理や自分磨きの時間をとりましょう。

別れた原因となった問題を改善する

別れの原因を解消することが復縁への鍵となります。相手が復縁をためらう理由を真摯（しんし）に受け止め、まずは自分自身の問題を改善しましょう。

例えば、束縛をしてしまったことが別れの原因なら、相手にしばらく連絡をしないことはもちろん、自分自身の仕事や趣味の時間を楽しむことで自立をしていきましょう。具体的に行動して変化を示すことで相手が抱く復縁への不安を和らげることができるでしょう。

変わった自分を見せる

冷却期間を置いた後、再び相手に「久しぶり、最近どう？」と連絡してみましょう。もし相手と会えたなら、成長した姿を見せることで、相手はあなたへの印象を新たにし、復縁の可能性も高まるでしょう。

また、会えた際は、復縁を焦らずに相手の気持ちの変化を待つことも大切です。

復縁連絡は、焦らずに冷静な対応を！

相手からしつこく復縁を迫られた場合も、あなたが復縁を望む場合でも、どちらの立場でも冷静さを保つことが大切です。特に、こちらから復縁を望むときは、感情的になってしまう人も多いですが、焦らずに相手の立場になって行動をすることで、うまくいく可能性が出てくるでしょう。

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取材・文／NANA

【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異色の職歴を持つ。得意なジャンルは夫婦問題・パートナーシップ。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。
公式ブログ：https://counseling-sou.com/blog/