マッチングアプリで出会いを探しているけれど、なかなかうまくいかないのはなぜでしょうか？恋愛＆婚活コンサルントの松尾知枝さんにお話を伺いました。メッセージや同時進行の難しさについて、その他マッチングアプリで難しいと感じることを一つ一つ挙げて、徹底分析＆対処法をアドバイスします。この記事を参考にしてマッチングアプリを有効活用し、ステキな出会いを叶えてください。

マッチングアプリが難しいと感じるのは、なぜ？

通常の合コンや友達の紹介では、一度で出会える人の数は限られています。一方、マッチングアプリでは何万人もの人が候補に挙がるので、選択肢がありすぎて圧倒されてしまうでしょう。また、そこから一人を選ぶのが難しく感じられるかもしれません。

そう感じてしまう理由としては、主に２つの可能性が考えられます。１つ目の理由は、十分な自己分析ができていないため自分が何を望んでいるのか分かっていないということ。そして２つ目の理由は、マッチングアプリの使い方や攻略方法をよく知らないまま利用しているので、思うような成果が得られないという可能性です。

マッチングアプリを難しいと感じてしまう具体的な原因

マッチングアプリでの恋人探しを難しいと感じてしまう原因とは何でしょうか？考えられることを挙げてみます。

アプリが合っていない

例えば、年齢層が上の人向け、バツイチの人向け、友達探し向けなど、多種多様なアプリがあり、そのアプリを使うユーザーの属性もさまざまです。自分がどんな活動をしたいのか、どういう人と出会いたいのかによって最適なアプリが決まってきます。

現在、利用しているマッチングアプリが自分の年齢層に合っていなかったり、個性を生かすフィールドと合致していなかったりすると出会いの数も少なくなり、マッチングアプリは難しいと感じてしまうでしょう。

プロフィールがありきたり

プロフィールに無難なことしか書いていないと相手に興味を持ってもらえず、なかなか「いいね」をしてもらえない可能性もあります。アプリは入力する項目が多いので、「取りあえず早く利用できるようにしたい」と焦ってプロフィールをおざなりにしてしまうと、かえって逆効果となるでしょう。

写真から魅力が伝わらない

気合を入れて写真を撮ったつもりでも、その人らしさが伝わってこないと興味を持ってもらえない可能性があります。親しみの湧きやすい自然な写真の方が望ましいですが、証明写真みたいだと人柄が伝わらないので、スルーされる可能性が高いでしょう。

やりとりが続かない

メッセージのやりとりをしていても、そのうち来なくなったり、相手にブロックされたりなどといったケースも少なくありません。マッチングアプリでは、通常複数の人とやりとりしているので、メッセージに面白みが感じられないと「もういいかな」と早めに見限られてしまうでしょう。

相手を選ぶ基準が厳しすぎる

年収、身長、年齢など、条件を入れていくうちに、誰しもつい求めるレベルを高めに設定してしまう傾向があります。そうすると選択肢も狭まり、出会える相手も少なくなりがちです。また条件の高い人だと人気があり、その分だけライバルが増える可能性もあるでしょう。

自分では「いいね」を押さない

例えば、自分からは「いいね」を押さないで待ちの姿勢でいる人は、出会いの数が当然少なくなります。受け身な人ほどマッチングアプリを難しいと感じてしまうでしょう。

すぐに婚活休憩してしまう

相手から連絡が来なくなったり、何回かやりとりした後でブロックされたりなどといった嫌な経験をすると、「もう疲れたから、お休みする」と言って婚活休憩してしまう人も少なくありません。ストレスを避けることは大事ですが、嫌なことがあるたびに休憩を繰り返してしまうと、失敗から学ぶ機会をなくしてしまいます。「次はどうすればうまく自分をアピールできるだろうか？」と考えるチャンスが失われ、成功体験が得られないでしょう。

マッチングアプリでメッセージが難しい理由

マッチングアプリでメッセージのやりとりが難しく感じられる理由を紹介します。

ありきたりなあいさつや質問をしてしまいがち

特に最初のやりとりで、「休日の過ごし方は？」「お仕事は？」などといった一般的な質問だけだと、相手は「またこの質問？」とうんざりしてしまうかもしれません。同じ質問が何度も繰り返されると、返事をするのがおっくうに感じられてしまうでしょう。

大量のメッセージの中に埋もれてしまう

受信ボックスにどんどん新規メッセージが届くので、例えば印象に残らないメッセージなどは、次第に置き去りにされてしまう可能性もあります。大勢の人からの大量のメッセージの中に埋もれて、返信を忘れられてしまうこともあるでしょう。

失敗するのが怖い

心理面では、相手に断られたり失敗したりするのが怖くて、無難なやりとりを続けてしまうケースもあります。「これ以上傷つくのが怖い」と感じ、無難な話題に逃げてしまったり、勇気を出して誘うことができなかったりというケースも考えられます。

マッチングアプリで会うのが難しい理由

マッチングアプリで実際に会うのが難しいと感じる理由を挙げてみました。

いろいろな目的を持った人がいるから

気軽に利用できるマッチングアプリには、真剣に結婚を意識している人だけでなく、ちょっとした暇つぶしだったり、遊び目的だったりの人とさまざまです。お互いの目的がずれていると、なかなか意気投合しにくいので会うことにはつながらないでしょう。

真意の探り合いにうんざりする

マッチングアプリのメッセージのやりとりだけでは、相手が本当に自分に興味を持ってくれているのか、単なる社交辞令なのかが分かりにくいと感じることが多いはずです。例えば、10人に同じメッセージを送っている人もいるかもしれません。そこで、お互いに真意を確かめようとしてメッセージのやりとりをしますが、探り合いに疲れたり、嫌になったりして関係が途絶えてしまうというケースも多いでしょう。

信頼や安全面での不安がある

「この人って会っても大丈夫かな？」「信頼できるのかな？」といった不安を感じてしまい、会うまでには至らないケースも少なくありません。特に条件のいい人など、「こんなに条件がいいのに、なぜ独身なんだろう？もしかしてネットワークビジネスとか勧誘かな？」などと勘繰ってしまうこともあるかもしれません。

会って失望する／されるのが怖い

マッチングアプリでは写真やプロフィールなど盛ることを前提に利用している人がかなりいます。実際に会うことを考えると、「写真と違っていたらどうしよう」「がっかりされないかな？」などといった不安を感じてしまい、一歩踏み出せない可能性もあるでしょう。

マッチングアプリで付き合うのが難しい理由

マッチングアプリで実際に付き合うまでいくのが大変と感じてしまう理由を紹介します。

２回目のデートにつなげるのが難しい

マッチングアプリで初回のデートにはこぎ着けたとしても、２回目のデートが難しいケースが多々あります。もう一度会う理由やきっかけをつくるのが難しく感じてしまい、あれこれ誘い方を迷っているうちに時期を逃してしまうことがよくあるようです。

相手を一人に絞りにくい

マッチングアプリでは手軽に相手と出会える分だけ、一つの出会いを深めるのが難しい側面もあります。「もっと他にいい人がいるかもしれない」という思いから一つの関係に固執できなくなり、目の前の人にきちんと向き合いにくくなってしまう傾向があるからです。

失敗体験から自信をなくしてしまう

真剣に取り組んでいる人ほど陥りがちですが、大勢の人に会った分だけ失敗経験が増えてしまうケースも少なくありません。失敗が積み重なると、アプリをすること自体が苦痛になったり、「自分はダメかも」と自信をなくしてしまい、パートナー探しに悲観的になってしまったりするかもしれません。

マッチングアプリで同時進行が難しい理由

マッチングアプリでは複数の相手と同時進行でやりとりしたり、会ったりすることが多いですが、それを難しいと感じる理由を紹介します。

同じやりとりに疲れてしまう

マッチングアプリでは、複数の人と同じメッセージのやりとりを何度もすることに疲れてしまう可能性も考えられます。また返事をこなすのに精いっぱいだと、楽しみも感じられなくなってしまうでしょう。

スケジュール調整が難しい

複数の相手と同時進行で会うためにスケジュール調整しようとすると、自分の時間がどんどん減ってしまうことも考えられます。予定が埋まってしまい趣味の時間がなくなったり、友達と会う時間がなくなったりするとストレスを感じるかもしれません。

楽しさより義務感を抱いてしまう

複数の人と同時進行する場合、「この人とはぜひ続けていきたい」という人もいれば、「取りあえずキープしておこう」といった人もいるはずです。あまり興味を感じていない相手とも義務感からデートすることになると、本来は楽しいはずのデートが負担に感じてしまうかもしれません。

マッチングアプリが難しいときの対処法

マッチングアプリが難しいと感じるとき、どうしたら改善されるのでしょうか？おすすめの対処方法を紹介します。

自分に合うアプリに変える

性格、趣味、出会いの目的をはじめ、自分が勝負しやすいアプリや自分が求める出会いにぴったり合うアプリを選択するようおすすめします。出会いの確率がぐんと上がるはずです。

どのアプリがいいのか迷う場合は、複数のアプリに登録し、どのアプリユーザーから一番多く反応が来るか試してみて、一番勝負できるアプリに絞り込むのもいいでしょう。

プロフィールに自分らしさを盛り込む

プロフィールには自分らしさを表現した方が印象にも残りやすくなり、好感度もアップするでしょう。自分の趣味や価値観、こだわりなどを明確に書くことで、自分に似た価値観を持った人や共感してくれる人とマッチングの可能性が高まります。相手に嫌われないように盛るよりも、等身大のプロフィール作成をおすすめします。

写真で自然体の自分を伝える

写真では、本来の自分らしさを表す一枚を選ぶことが大切です。自分がよりきれいに見える一枚とか、かわいらしく見える一枚、かっこよく見える一枚などを選びたい気持ちはよく分かりますが、自分らしさを出している一枚がベストです。例えば、見た目は女性らしいけれど、性格は男勝りだったり、アクティブだったりする人は、ジョギングなど趣味の活動をしている写真に変えてみるといいでしょう。

マッチングする相手の居住エリアを広げてみる

出会いたい相手のエリアを自分の住んでいるエリアに近い範囲に絞る人が多いですが、実は自分の住んでいるエリアにこだわらないことがポイントです。現代ではリモートワークをする人も増えているので、実際に出会える確率が高くなるように範囲を広げることをおすすめします。

質問と自己開示のバランスを取る

マッチングアプリでは受け身で待ちの姿勢の人は、どうしても不利になりがちでうまくいかないでしょう。とはいえ、相手を質問責めにするのも逆効果です。相手に質問するときは、「私は〇〇なんです。あなたはどうですか？」
など自己開示を心掛け、自然に距離を縮めていくのがいいでしょう。

何を自己開示すればいいか分からないという場合、自分がハマっていることや好きなものなら答えやすいでしょう。

期待を手放し、やりとりを楽しむ

相手にあまり期待せずに、やりとりを純粋に楽しむことが大事です。特に婚活経験者は減点方式で相手を見る傾向があり、すぐに「ダメ」と言ってシャッターを下ろしてしまうケースも見受けられます。最初のうちは、「一緒においしくご飯を食べられる友達が欲しい」といった気軽な感じで出会いを楽しむのが一番です。

自分自身の変化を楽しむ

マッチングアプリでは、相手とのやりとりの中で意外な自己発見があるかもしれません。変わっていく自分を楽しむ気持ちを持つことも大切です。相手からの評価ではなく、自分にとって意識できたこと、行動できたことに意識を向けると成長を感じやすいでしょう。

マッチングアプリは準備＆基礎知識、心構えが大切！

マッチングアプリを有効活用して成果を出すためには、最初の準備と基礎知識に加えて、心構えが大事です。攻略方法をある程度学ぶことも必要ですし、自己分析をして、アピールできるところはしっかりアピールすることもポイントです。ただやみくもにやるだけでなく、自分のペースで楽しんで続けていけるように目指してください。

マッチングアプリを離れて婚活に真剣に取り組みたい人は、結婚相談所の利用もいいでしょう。ゼクシィ縁結びエージェントでは無料カウンセリングを受けることができます。惹かれる人は、試してみてはいかがでしょうか？

取材・文／Jun

【監修】
松尾知枝さん
恋愛＆婚活コンサルタント、株式会社インプレシャス代表取締役。国際線CAを経て、合コン総研アナリストとしてテレビや雑誌に出演。自身の経験と心理学をベースにした自分ブランド構築スクール「Precious　美女塾」を開設。女性の生き方を豊かにする人材開発を行い、全国から受講者が集まるようになり、著書の累計発行部数は10万部以上。セミナー、パーティ開催を通じ、多くの女性に恋愛アドバイス、出会いサポートを行っている。主な著書：『最高の自分で最高の相手をつかまえる！』（青春出版社）、『1日5分で夢が叶う日記の魔法』（KADOKAWA）他
公式HP：https://chie-matsuo.studio.site/
公式Instagram：https://www.instagram.com/chie_matsuo/