- お見合い前
- お見合い後
- デート後
- 自分が決めている条件に合わない
- 性格や価値観が合わない
- コミュニケーションが取りにくい
- 直接伝える
- 曖昧な態度や返事を先送りにすることはNG
- 断る理由に相手の欠点を挙げない
- 感謝も伝える
- お見合いをする気持ちがない場合
- お見合い前に断る場合
- お見合い後に断る場合
- デート後に断る場合
婚活をしているとお見合いを勧められる機会も増えるかもしれません。素敵な人と出会える可能性が広がる一方で、時には「この人とは合わないな」と感じ、お断りするという結果になることも。相手や紹介してくれた方に配慮しながら、お見合いやお付き合いをお断りするにはどうしたらいいのでしょうか。そこで、お見合いをお断りするときのマナーを婚活のスペシャリストである佐藤律子さんに教えていただきました。
【お見合いの断り方】タイミング
まずは、お見合いをする前やお見合いをした後など、お断りするタイミング別に気を付けたいポイントを見てみましょう。
お見合い前
相手と直接会う前は、一番お見合いを断りやすいタイミングです。顔写真やプロフィールを見ても「好みではない」「条件に合わない」などお見合いをする気になれないときには、紹介してくれた方にお見合いをお断りする旨をはっきりと伝えましょう。
お見合い後
実際に会ってみたけれどお付き合いや結婚を考えられないというケースもよくあります。お見合いをした後にお断りするときは、なるべく早く紹介してくれた方を通して伝えるのが基本です。また、お見合いの相手と紹介してくれた方の双方に気を配りながらも、「イメージと違っていた」「性格や価値観が合わないと感じた」など、理由を伝えましょう。
デート後
お見合いの後、何度かデートをしたものの、結婚は考えられないと感じることもあるでしょう。その場合、お断りする意志を紹介してくれた方に伝えると共に、相手にも直接会って話すのが常識的な対応です。すでに相手が恋愛感情を抱いている可能性もあるので、誠実かつキッパリとお断りするようにしましょう。
【お見合いの断り方】判断するポイント
お見合いの短い時間で、相手との相性を見極めるのはとても難しいもの。さらに、交際や結婚について話をすすめるかどうか、相手や紹介してくれた方にきちんと伝えなければならず焦ってしまいがちです。せっかくのご縁をしっかりと見極めるためにも、判断するポイントとして「断る基準」を考えておくとスムーズに答えを出せるでしょう。
自分が決めている条件に合わない
婚活をしていると少なからず相手に求める条件が出てきます。例えば、「自分は結婚後も働きたいと考えているのに、相手は結婚する女性には専業主婦になってほしいようだ」というふうに条件が合わない場合、お断りするポイントになります。年収や勤務地、家族構成、ライフスタイルなどから、「これだけは譲れない」というポイントを整理しておきましょう。
性格や価値観が合わない
お見合いでの相手の言動から、性格や価値観があまりにも合わないと感じられる場合、交際や結婚がうまくいく可能性も低いといえます。性格や価値観は態度や身だしなみに表れます。「考え方に共感できない」「生活時間が合わない」「清潔感がない」「公共マナーが悪い」といった違和感も断る基準に。
コミュニケーションが取りにくい
コミュニケーションが取りにくい相手と結婚してもよい関係が築けるとは思えませんよね。「会話がかみ合わない」「話を聞いてくれない」「悪口や愚痴が多い」など、「一緒にいてつまらない」「話していて楽しくない」といったことも、大事な判断の基準になります。
【お見合いの断り方】マナー
お見合いでは誠意ある対応を心掛けることが大切です。お見合いをお断りするときにも、気を付けたいマナーがあります。以下のようなマナーを踏まえて、失礼のないようにお断りできるよう気を付けましょう。
直接伝える
お断りする意志を伝えるときは、メールや電話ではなく直接会って伝えるのが誠意のある対応です。また、お見合いをする前やお見合いをした後は、紹介してくれた方を通して伝えるのがマナー。お見合いの後、何度かふたりで会っている場合は、紹介してくれた方に伝えると共に、相手にも直接伝えましょう。
曖昧な態度や返事を先送りにすることはNG
断りにくいからといって曖昧な態度を取ったり、返事を先送りにして期間を空けてしまったりするのはマナー違反です。はっきりとお断りしなければ、相手も次へ進めません。お互いの時間やチャンスを無駄にしないように、早めに行動することが大切です。
断る理由に相手の欠点を挙げない
何かしら相手に気に入らないところがあってお見合いをお断りするとしても、相手を傷つけるような伝え方をするのはマナー違反です。断る理由に相手の欠点を挙げるのは避けましょう。「自分と結婚観が違う」「価値観が合わないと感じた」というふうに、お互いを思って判断したことと伝えるのがベターです。
感謝も伝える
お見合いを円満にお断りするためには、感謝の気持ちを伝えることも大切です。お断りして申し訳ないという気持ちと共に、自分とのお見合いに時間を割いてくれたことに対する感謝の気持ちを伝えることを忘れないようにしましょう。
【お見合いの断り方】例文
最後に、お見合いの断り方をタイミングやシチュエーション別の例文で紹介します。どの場合も、紹介してくれた方や相手に謝罪や感謝の気持ちを丁寧に伝えようとする姿勢が大切です。
お見合いをする気持ちがない場合
お見合いや結婚をする気持ちがないときは、写真や身上書を「受け取らない」「開封しない」のが失礼のない対応です。紹介してくれた方にはっきりと「結婚する意志がありません」と伝えましょう。
例文
「せっかくのお話ですが、まだ結婚は考えられません。申し訳ありませんが、お断りさせてください」
お見合い前に断る場合
顔写真やプロフィールを見ても、その方とお見合いをする気になれないというケースもあります。そんなときは、断る理由が自分にあることを意識すると、紹介してくれた方に不快な思いをさせることなく伝えることができます。
例文
「気に掛けていただき、ありがとうございます。プロフィールを拝見しましたが、私にはもったいない方だと思います。大変申し訳ないのですが、今回はお断りさせていただきます」
お見合い後に断る場合
お見合いで実際に会った後にお断りするときは、紹介してくれた方を通して伝えるのがマナーです。紹介してくれた方とお見合い相手を立てながら、お断りする意志を伝えましょう。
例文
「○○さんを紹介してくださり、ありがとうございました。とても素敵な方でしたが、私とは価値観が合わないと感じました。申し訳ありませんが、お断りさせていただきたいです」
「素敵な方を紹介していただき、ありがとうございました。ただ、今回はご縁がなかったようです。お断りの気持ちをお伝えいただけますでしょうか」
デート後に断る場合
お見合いを通してデートをした後に「結婚は考えられない」という結論に至ることもあります。その場合も、まずは紹介してくれた方にお断りを伝えるのが基本です。何度もふたりで会っている場合は、お見合いの相手にも直接おわびと感謝の気持ちを伝えましょう。
紹介者に伝えるときの例文
「○○さんは素敵な方だったのですが、将来のイメージにずれを感じてしまいました。せっかくのご縁をお断りすることになり、申し訳ありません。気に掛けていただき、ありがとうございました」
相手に伝えるときの例文
「これまで貴重なお時間を割いてくださり、ありがとうございました。楽しい時間を過ごすことができましたが、私が未熟なためどうしても結婚を考えることができませんでした。本当に申し訳ありません。○○さんに素敵な出会いがあることを祈っています」
断るときは、相手や紹介者に対して誠意を持って伝えることを忘れずに
この記事では、お見合いの断り方のタイミングやマナー、例文をご紹介しました。
お見合いには、相手や紹介してくれた方に対する配慮が欠かせません。上手にお断りするのは難しいときもありますが、誠意を持って伝えることを忘れずに。紹介してくれた方に失礼のないように、また、相手を傷つけることがないように、断り方に気をつけましょう。
取材・文/相川聡子
【監修】
佐藤律子(さとうりつこ)さん
「異性間コミュニケーション」考案者。婚活のスペシャリスト。1972年宮城県生まれ。OLからウエディングプランナーへ転職し、レストランウエディング事業で驚異的な売り上げを達成。婚活イベント、ウエディング事業を通して1000組以上を結婚に導いた経験から、2016年一般社団法人異性間コミュニケーション協会を設立。認定講師は全国に100名以上在籍。自治体の婚活イベント、企業研修と講師業を中心に活躍している。著書に『ジェンダーレス時代の男の子女の子の育て方』(秀和システム)、『夫を変える!魔法の言い方』(自由国民社)、『理屈で動く男と感情で動く女のもっとわかり合える会話術』『ずるいくらい思いのままに恋が叶う』(共に、かんき出版)など。『乃木坂工事中』(テレビ東京)、情報番組『グッディ』(フジテレビ系列)など、テレビ番組の監修・出演も多数。
公式ホームページ:https://www.iseikan.jp/
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