スピード婚でも幸せになれる？メリットや懸念点、円満な結婚生活を送るコツをご紹介

婚活という言葉が一般化している現代は、スピード婚も珍しい時代ではなくなってきています。スピード婚とは、どんな結婚のことをいうのでしょうか。スピード婚の定義から、メリットや懸念点まで、婚活コンサルタントの澤口珠子さんに伺いました。また、スピード婚で始まる結婚生活を円満に送るコツも紹介します。

スピード婚とはどんな結婚のことをいうのでしょうか。まずは一般的な結婚までの交際期間を調べてみました。

一般的な結婚までの交際期間は？

出典：「ゼクシィ結婚トレンド調査2022（全国推計値）」

結婚までの交際期間は、2～3年が最も多く、次は1～2年となっています。結婚までの期間が3年を過ぎると徐々に減少していき、6年から10年はほぼ横ばいになるということが見て取れます。また、結婚までの交際期間の平均は、3.4年です。

スピード婚の定義

スピード婚とは、交際がスタートしてから結婚までが早い結婚のことをいいます。一般的には、交際開始から結婚までが１年以内だとスピード婚といわれることが多いようです。

スピード婚にはどんな良いところがあるのでしょうか。スピード婚ならではのメリットを挙げてみました。

新鮮な気持ちのまま結婚生活を送れる

結婚するまでの交際期間が短いので、結婚後もお互いのことを知っていくことができ、新しい発見が多くなるはずです。新鮮な気持ちのまま、結婚生活を送ることができます。

恋愛モードが長く続く

お互いの気持ちが高まっているタイミングで結婚するので、結婚しても恋愛期間のような関係が続くことでしょう。相手にときめいたり、ドキドキしたりと、恋人気分のまま結婚生活を過ごすことができます。

結婚したいタイミングを逃さない

結婚するまでの期間が短いので、惰性で交際を続けたり、倦怠（けんたい）期に突入したりすることがありません。結婚したいタイミングで結婚できるといえるでしょう。

スピード婚の懸念点も挙げてみました。また、その懸念点を踏まえた上で、スピード婚に踏み切ってもよいかの見極め方もお伝えします。

お相手を理解しきれていない可能性がある

長く交際しているカップルよりもお互い相手のことを理解していない部分も多いので、結婚してから知らなかったお相手の素性を知り、驚くことがあるかもしれません。もしかしたら「借金がある」「過去の恋人と関係が切れていないかもしれない」など、「初めまして」のときでは明かさない部分を知らないまま結婚に至る可能性もあります。

結婚に踏み切る前に、大事なことをしっかりと伝え合う時間を設けるようにしましょう。そして、「話しているプロフィールに嘘はないか」「短期間で職場を転々としていないか」「家族や学生時代の友人、職場の同僚など周囲との人間関係は良好か」「第三者への態度に横柄さはないか」「お酒を飲んで豹変（ひょうへん）しないか」「車の運転が荒くないか」など、お相手の人間性や性格を確認する必要があります。

相手のネガティブな部分が気になる

結婚前は気にならなかった相手のネガティブな部分が、結婚して毎日一緒に生活をしていると気になり始め、我慢ができなくなることもあり得るでしょう。長い交際期間を経た上での結婚でもこの懸念点は考えられますが、スピード婚の方が結婚までの交際期間が短いので、より確率は高まるでしょう。

これを見極めるには、交際期間中に自分が感じた少しの違和感でも見て見ぬふりをしないことです。結婚前に気になる点は、伝えたり確認したりしておきましょう。相手に伝えたことで「改善した」「変化した」といったことが見られれば結婚に踏み切ってもよいといえます。

価値観の相違がある

道徳観念や金銭感覚、社会通念などの価値観は、人それぞれ違うものですが、あまりに違ったり、お互いに歩み寄ったりする姿勢が見られなかったりすると、一緒にいることにストレスを感じてしまうでしょう。

まずは、価値観は人それぞれ違うということを理解して、なるべく一緒にいる時間を増やしたり、早めにお相手の家族や友人に会わせてもらったりしましょう。一緒の時間を増やすことで相手の価値観を知れる機会は増えますし、価値観はその人を取り巻く環境の影響を受けやすいので、お相手の周囲の人を見れば価値観を知ることができます。受け入れられる価値観の違いなら結婚に踏み切り、受け入れられない価値観ならお相手に伝えてすり合わせをしておきましょう。

人生設計が擦り合わせできていない

スピード婚は結婚前に十分に話し合う時間が取れない場合もあるので、結婚してからお互いが望む将来の違いが明らかになることもあるかもしれません。

この場合は、たとえ短い交際期間でも、結婚前に大方の将来設計を聞いておきましょう。「共働きなのか」「いつまでに子どもが欲しいのか」「家事育児分担はどう考えているのか」「貯蓄はいくらくらいあるのか」など、人生設計が不明瞭なままだと、結婚後の生活に支障が出やすいです。事前の摺り合わせが大切なので、お相手と話し合ってから結婚へと進みましょう。

家族の理解を得られない可能性がある

親世代の中には、スピード婚を理解できない人もいるでしょう。あまりに交際期間が短いと、家族が心配し、結婚への理解が得られず反対されることがあるかもしれません。

家族には結婚までの交際期間を事前に伝えておくようにしましょう。そして、お相手の魅力を伝えたり、早めに家族に会わせたりすれば、家族も安心してくれるでしょう。

スピード婚をうまくいかせるにはどうすればよいのでしょうか。お互いをよく知らないままに結婚したふたりが、円満な結婚生活を送るためのコツを紹介します。

お互いの新しい一面を楽しむ

スピード婚では結婚後にお相手の新しい一面を見つけることも多いでしょう。これからお相手のいろいろなところを知れることがスピード婚の醍醐味（だいごみ）です。新しい一面の発見を楽しむ心を持てると、それが余裕に繋がり相手を思いやることもできるはずです。

ふたりですることを増やす

旅行やデートに行ったり、一緒にできる趣味を始めたりと、ふたりですることを増やしてお互いを知る時間を大切にしてみましょう。一緒の時間が増えることで、お互いがより相手のことを理解できるようになり、仲の良い結婚生活に繋がる可能性があります。

コミュニケーションをしっかり取る

お互いをまだ理解しきっていない関係性なので、ちょっとしたコミュニケーション不足が大きな不満になりトラブルになることもあります。「察してほしい」「言わなくてもわかるはず」など、お相手任せにすることは避けるようにしましょう。どんなささいなことでも言葉にしてしっかり伝えて話し合い、お互いが不満を抱え込まないようにすることが大切です。

違いを受け入れる

どんなに仲が良く好きな相手でも、自分とは違う人間なので、価値観は異なります。それぞれ生まれ育った環境も違うということを理解し、相手との違いを柔軟に受け入れる努力をしましょう。相手に寄り添い、尊重することが円満な結婚生活に繋がるでしょう。

愛情や感謝を伝える

相手にしてもらったことや、嬉しかったことは、言葉にして伝えるようにしましょう。愛情や感謝の気持ちは言わないと伝わらないものなので、きちんと言葉で伝えることが大切です。感謝の気持ちが生まれ、相手を思いやることができるので、いつまでも仲の良い夫婦でいられることでしょう。

たとえ結婚までの交際期間が短かったとしても、互いの価値観を確認したり、話し合ったりすることで、円満な結婚生活が送れるということがわかりました。スピード婚になりそうなカップルや、スピード婚を狙っている人は、お相手をしっかり見極めて、結婚生活を円満に送るコツも参考にしてみてください。

婚活中の人の中には、できるだけ早く結婚したいと思っている人もいるでしょう。ゼクシィ縁結びエージェントは、交際の期間やステップがある程度決められているので、結婚が決まるまでは比較的スムーズに進む可能性があります。また、専任のマッチングコーディネーターがサポートしてくれるプランもあるので、何かあったら相談したり、アドバイスをもらったりすることができます。ゼクシィ縁結びエージェントの婚活が気になる方は、無料カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

取材・文／坂田圭永

【監修】
澤口珠子さん
婚活コンサルタント。スフィアロココス株式会社 代表取締役社長。特定非営利活動法人日本教育福祉振興支援協会 少子化対策顧問。理想のパートナーを引き寄せる外見・マインドづくりのプロフェッショナル。これまで8年間で、1000人以上の女性を女子力アップレッスンでサポートし、8000人以上の女性を1対1で婚活コンサルサポート。「婚活」に特化したイメージコンサルタントとして、「マインド」「外見磨き」「コミュニケーション」の3軸で、理想のパートナーを引き寄せるノウハウを伝えている。主な著書に、『はじめての「ネット婚活」幸せになるための最短ルート』（幻冬舎）、『愛もお金も全て手に入る美しく自由な女になる方法』（総合法令）などがある。
公式サイト：https://sawaguchitamako.com/