- 依存したい気持ちがあるから
- 愛される自信がないから
- 愛されることに意識が向いているから
- ネガティブな感情を否定しない
- 自分の気持ちに素直になる
- どう愛するか考える
- 思いを紙に書き出す
- 信頼できる人に聞いてもらう
- 自分を丁寧に扱う
- 恋人に自分の本音を伝える
- 相手の喜ぶことをしてみる
いつもは割とポジティブだし、しっかりしていると言われるのに、なぜか誰かと付き合っているとネガティブになってしまう……。恋人に「重い」なんて思われたくないし、このネガティブ思考をなんとかしたい!そこで、この記事では、恋愛になると悲観的になったり、不安になったりする人のために、その原因を解説していきます。心理カウンセラー帆南尚美さんに伺った克服方法も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
恋愛でネガティブ思考になってしまうのはなぜ?
ネガティブな気持ちになると、恋人に不安や不満をぶつけてしまったりして、さらに不安になるなど、負のループに陥ってしまうことが多いものです。
ネガティブ思考の理由を知っておくと、対策も取りやすいはず。心理カウンセラー帆南さんによると、次のような心理的な原因があるようです。
依存したい気持ちがあるから
職場ではてきぱき仕事をこなし、友人関係では自立していて、しっかり者と思われているようなキャラクターなのに、なぜか恋人にだけは、過度に甘えたり、わがままになってしまったりする人がいます。
恋人は、心の距離が近い存在であることが多く、それは親との距離感に似ています。つまり、恋愛で依存的になるというのは、幼いころ、親に甘えたい気持ちを満たしてもらえなかった人に多い傾向です。
相手に依存する気持ちがあると、「言わなくてもわかってほしい」「きっとわかってくれるよね」と思ってしまいがち。
しかし、恋人とはいえ自分以外の人の気持ちを読むのは至難の業。結局わかってもらえず、満たされない思いは続いていきます。その結果、「どうせわかってもらえない」というネガティブな気持ちになってしまいます。
愛される自信がないから
「自分には愛される価値がない」と自分のことを思っていると、相手の言葉や行動をネガティブにとってしまいがち。起きた事実を自分の自信のなさに結び付けて、つい良くない出来事として捉えてしまいます。
例えば、LINEに返信がないと、「別の異性と連絡を取り合っているのではないか」「もう私のことを好きじゃないのかも」などと、事実を確かめることなく、自動的に不安が募ってしまうこともあるでしょう。
愛されることに意識が向いているから
「愛されていない……」と思うとき、本当は愛されているのに、ただ気付いていないだけということも多いものです。気付けていないと、ずっと不満な状態のままです。
愛されていることに気付けていないときは、あまりに「愛されたい」気持ちが強いのかもしれません。
愛されることばかりに意識が向くと、誰かを愛することがおろそかになってしまいます。愛する経験があまりないと、愛する人の気持ちがわからず、相手の愛に気付きにくくなるのです。
恋愛のネガティブを克服する方法<気持ち編>
まずは、自分のネガティブな気持ちにどう対処するかを考えていきましょう。心の持ちようや考え方をすぐに変えることは難しいかもしれませんが、やってみようと意識することがまずは大切です。
ネガティブな感情を否定しない
悲観的な感情を抱いてはいけないと思う人は多いもの。しかし、自分のネガティブ思考を否定してしまうと、ネガティブなことを考えてしまう自分自身を嫌いになったり、自己肯定感を下げたりすることに繋がります。すると、愛される自信がなくなっていくという悪循環に!
感情は自然に湧いてくるものであり、防ごうと思って防げるものではありません。一方、感情は感じきると癒やされると言われます。
だからこそ、ついネガティブ思考になっても無理に抑え込まず、「仕方ない」「何を感じてもOK」と自分に許してあげましょう。
自分の気持ちに素直になる
特に交際初期は相手によく思われたくて、思ったことをなかなか伝えられないということもあるかもしれません。
しかし、末永い関係性を築くためには、我慢は禁物。自分の気持ちを素直に伝えることが必要です。なぜなら、本当の気持ちを抑えていると怒りに変わってしまい、場合によっては爆発して関係性を壊すようなケンカになってしまう可能性もあるからです。
まずは自分の気持ちをしっかり捉え、素直になることが大切です。「なぜこんなにモヤモヤするんだろう」「本当は寂しかったんだ」など、自分の気持ちに向き合い、観察する習慣を少しずつ身に付けていきましょう。
どう愛するか考える
愛されるかどうかに気持ちが向いていると、相手の言動で一喜一憂しがちです。しかし、自分が相手を愛そうとしていると、振り回されることは少なくなります。
人は自分の中にある愛に触れると、豊かで温かい気持ちになります。また、愛そうとするほど、愛情豊かになるのが心の仕組みです。
愛するというとハードルが高く感じられるかもしれませんが、「相手は何をしたら喜ぶんだろう」「ふたりが幸せになるには何ができるだろう」と考えるところから始めればOK。
実行するときは、自己犠牲することはせず、自分も無理なく楽しくできることもポイントです。
恋愛のネガティブを克服する方法<行動編>
不安や不満といったネガティブな感情から脱するためには、気持ちで対処する以外に、行動を伴うとさらに効果は高まります。自分ひとりでできることから相手と向き合うことまで、少しずつチャレンジしてみてくださいね。
思いを紙に書き出す
ネガティブな感情は否定してはいけないとお伝えしましたが、自分の気持ちや感情はわかっているようで明確に捉えられていないことは多いもの。すると、頭の中でぐるぐるしたり、ずっとモヤモヤしたままだったりします。
そこで有効なのが、外に出してしまうこと。具体的には、ノートに書き出してみるのがお勧めです。もちろん、ポイントはどんなネガティブな感情も制限せずに書くこと。
自分の中にあった感情を客観的に見ることで、ネガティブモードもスッキリします。
信頼できる人に聞いてもらう
ノートに書き出すと同じように、誰かに話を聞いてもらうとスッキリし、自然にネガティブな気持ちも収まることがあります。
このときポイントはただただ聴いてもらうこと。しかし聞き手側は、なんとか相手の役に立ちたくてつい解決策をアドバイスしようとするかもしれません。するとこちら側は気持ちを外に出してしまうことの効果が薄れたり、ネガティブな感情を否定したりする方向に向かってしまいかねません。
聞き手のせっかくの思いを無駄にしないためにも、「今日は気持ちを聞いてほしい」ということを伝えてみるといいでしょう。
自分を丁寧に扱う
ネガティブな思いを持ちやすいとき、「私なんて価値がない」という考えがベースにあることが多いもの。つまり、自分が自分を愛せていない状態です。
心の中にあるものは、実際の出来事や人の見方に影響すると言われています。自分を愛していないとき、人も自分を愛してくれないだろうと感じてしまうのです。
そこでおすすめなのが、エステやマッサージでリラックスしながらキレイづくりを楽しんだり、ゆったりくつろいだり、時間を忘れて没頭できる趣味を楽しんだり……、自分という存在を丁寧に扱うこと。
自分を丁寧に扱うことは、自分を愛することに繋がります。すると、その心の状態が恋人への見方にも反映され、「恋人も私を愛している」という思いを抱きやすくなります。
恋人に自分の本音を伝える
恋人間で最も大切なのはお互いの思いを丁寧に伝え合うこと。相手に本音を少しずつ素直に伝えてみましょう。
文句や怒りをぶつけるような伝え方ではなく、「私はこう思う」「こうされると嫌な気持ちになる」など、自分を主語にしたメッセージにしてみましょう。すると相手に責められたという思いをさせることなく、自分の気持ちを伝えることができます。
素直な気持ちを伝えるためには、その前に自分で自分の本音に向き合うことが必要です。言葉にして伝える前に、思いを紙に書き出したり、誰かに話を聞いてもらったりして、自分の気持ちを整理しておくと話しやすくなるでしょう。
相手の喜ぶことをしてみる
相手が喜ぶこと、ふたりが幸せになることを考えて実行してみましょう。例えば、相手の好きなメニューを作ってみる、野球観戦や登山など相手の趣味に付き合ってみるといったことです。
また、何かしてもらったときに「ありがとう」「うれしい」と感謝や喜びを伝えるだけでも、とても喜ばれます。笑顔なら、もっと効果は高いはずです。
知っておきたいのは、人によって愛し方が違うということ。私たちは、自分がされてうれしいことは、相手もうれしいと思ってしまいます。しかし、もしそれぞれの愛され方が違えば、お互いの気持ちがすれ違ってしまいかねません。
例えばあなたは恋人と一緒に過ごすことに喜びを感じるのに、相手はあなたが喜ぶようなプレゼントを贈るために、残業してなかなか会えないということにもなりえます。
そのため、お互いが何をされたらうれしいのか、伝え合うことが大切。そこで知った相手にとってうれしい方法で、何かしてあげることがおすすめです。
ネガティブ思考を否定せず、幸せを手に入れよう!
恋愛でネガティブ思考になるのは、恋人をもっと愛したい、愛されたいと思うからこそ。そんな気持ちを持てるってとても素敵なことですよね。しかし、時に私たちは、素直に「好き」「愛されたい」という気持ちを表現できないことがあります。それによってネガティブになってしまうのです。
また、ネガティブな自分をなんとかしたいと感じるのは、自分自身で人生を切り開き、幸せになりたいという意思の表れとも言えます。幸せを願う気持ちを抱いていれば、ちょっとしたコツや考え方でネガティブ思考を克服していけるはずです。
恋愛をうまくいかせるためには、ネガティブな感情を否定しすぎないことが最初のステップ。恋愛はあなたが愛する人と共に幸せになるためのもので、自分との戦いではありません。一人で戦っていると思わず、あなたを応援してくれる友人や家族などに、自分が思っていることを打ち明けてみてくださいね。
もし、積極的に出会いを探すために恋活・婚活を始めたいけれど、自分が恋愛に対してネガティブであることに不安があるなら、第三者にアドバイスをもらえる恋活・婚活方法を選ぶのもおすすめです。マッチングコーディネーターが婚活をサポートしてくれるゼクシィ縁結びエージェントでは無料カウンセリングを実施中。気になる人はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
取材・文/小松ななえ
【監修】
帆南尚美さん
カウンセリングサービス所属・心理カウンセラー
大学卒業後30年間、外資系IT企業に勤務。40代後半になって本格的に自分の心と向き合い始め、心理カウンセラーに転身。仕事は好きだが対人関係や恋愛・夫婦関係がうまくいかない、などの問題を精力的にサポート。男性/女性心理、対人心理の分析により、対処法を一緒に考えていくカウンセリングスタイル。「前向きになれる」「自分の成長が実感できる」などの声が多数。心理学を身近なシチュエーションでわかりやすく解説する講座や講演も多くの支持を得ている。
公式ブログ:https://honaminaomi.blog.jp/
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