電話での別れ話で円満に別れることはできる？切り出し方やメリット・注意点を解説

「恋人と別れたいとき、どういう形で話をするのがベスト？」「電話で別れ話をしてもいいものなの？」そんな悩みを抱えている方へ。恋愛関係の悩みに強い心理カウンセラーの竹内えつこさんに、電話での別れ話のノウハウについてお話を伺いました。直接会って別れ話を切り出すのと電話で話すのとどちらがいいのか、電話で別れ話をするメリットや留意点について、電話で円満に別れるための切り出し方やポイント、注意点を紹介します。同じ悩みを抱えている人はぜひ参考にして役立ててください。

別れ話をするのは、できれば対面が望ましいです。こちらから別れ話を切り出すのは心苦しくて、相手に申し訳ないという気持ちになるかもしれません。

でも、せっかくご縁があってお付き合いすることになったのですから、最後は相手の顔を見て別れ話をすることが大切です。それが相手に対して誠意を見せることにもつながります。

とはいえ、さまざまな事情で直接会って別れ話ができにくいケースもあります。例えば遠距離だったり、相手の仕事や家庭の事情だったりなど電話でしか話ができないこともあるでしょう。

その場合は、電話を通して相手に誠意を示すこと、相手が理解できるように話をすることが大切です。相手に自分の気持ちをきちんと伝えることができれば円満に別れることができるでしょう。

電話で別れ話をするメリットとはどんなことでしょうか？次に紹介します。

気持ちが揺れ動きにくい

自分から別れ話を切り出したとしても、相手のリアクションが見えると心が動いてしまうことはあるでしょう。相手がショックを受けているのを見たり、悲しんでいる姿を見たりすると、別れの決心が揺らぐかもしれません。

電話で別れ話をするなら、その点を回避することができます。

心に余裕が生まれる

電話で別れを切り出す場合は、あらかじめ紙に書き出したものを見ながら話せるため、「うまく伝えられない」といった事態を避けられるでしょう。

その場になって焦ってしまうという事態は避けられるので、心に余裕を持つことができるはずです。

直接顔を見るより冷静に話ができる

相手の顔を見ると、どうしても冷静な気持ちになれないかもしれません。また別れ話をしたときに相手が取り乱したり、攻撃的な態度を取ってきたりすると冷静さを保ち続けることは難しいでしょう。

その点、電話なら相手と物理的な距離があるので、最後まで冷静に話をすることができます。相手がどんなふうに反応しても余裕を持った対応ができるでしょう。

場合によっては身を守れる

相手がヒステリックな人や逆上するようなタイプであれば、電話で別れ話を切り出した方が良いケースもあります。

相手から距離を取ることで、自分の身を危険から守ることができます。また、電話ならこちらから切ってしまうことができるので、相手の暴言を一時的に遮断することも可能です。

気まずい雰囲気を避けられる

対面で別れ話をした後は、何ともいえない気まずい雰囲気になってしまいがちです。相手が泣いてしまったり、取り乱してしまったりして、こちらが対応に困ることもあるかもしれません。

電話で別れ話を切り出した場合、そうした気まずい雰囲気を避けることができます。

電話で別れ話をする際に気を付けるべき点や留意点を紹介します。

相手に警戒されがち

「話したいことがある」と事前にメッセージなどで予告して電話をすると、相手が警戒する可能性があります。

スムーズに別れ話を進めるのであれば、事前に相手には伝えず、すぐに本題に入るのも一案です。

相手の反応が分かりにくい

電話は相手の顔を見ることができません。そのため相手の反応を確認することが難しくなります。

別れ話をした後、電話の向こうで相手が黙り込んでしまったら、どんな気持ちなのかを正確に知ることはできません。電話での別れ話では、必ず相手から同意や了承の言葉をもらうことを意識しましょう。

うまく伝わらない可能性がある

本題以外の話をしたり、別れ話に至るまでの話が長かったり、説明不足だったりすると、相手に自分の気持ちがうまく伝わらない可能性があります。

相手は別れ話だと思わずに聞いていた……ということも起こり得ます。必ず何を伝えたいのかを事前にまとめ、簡潔に別れたい意思を伝えましょう。

一方的に電話を切られてしまう可能性も

相手が別れ話を受け入れたくない場合、一方的に話を中断されてしまったり、電話を切られてしまったりする可能性もあります。

その場合は日を改めて電話をするか、メッセージなどで自分の意思を再度はっきり伝えましょう。

電話で別れ話をする場合、円満に別れるための切り出し方や注意点などポイントを紹介します。

話すことは事前に決めて準備する

別れ話で伝えたいポイントを事前にまとめておきましょう。

・なぜ別れたいのか？
・やり直せない理由

など話す内容を事前に準備しておくことで、スムーズに別れ話を進めることができます。

すぐに本題に入る

最初に雑談や他の話をして盛り上がってしまった場合、別れ話を切り出しづらくなります。

相手は「この電話は別れ話かもしれない」と何となく感じている可能性もあるので、電話をかけたら回り道をせずにすぐに本題に入るようにしましょう。

簡潔に伝える

別れ話をするとき、相手を傷つけたくないという思いから復縁の可能性をほのめかしたり、思わせぶりなことを口にしたりするかもしれません。

ですが、それは逆効果です。うまく別れてもらえずにずるずると関係を続けてしまうケースもあります。別れ話をするときは、自分の意思が固いことをはっきりと伝えることが大事です。

相手の反応に惑わされない

別れ話をされたら、誰でもショックを受けるものです。相手が引き止めてきたり、泣いたりしてしまうこともあるでしょう。

そんなときも相手の反応に惑わされないことが大切です。相手がどんなふうに反応するかをあらかじめ予想して対応策を考えておくのも良いでしょう。

相手が話したいときは話を聞く

こちらから別れ話を切り出したとき、相手にも言い分があるかもしれません。そんな場合は相手の話を最後まで聞いてあげてください。相手の気持ちをしっかり受け止めることで誠意を示しましょう。

電話で別れ話を切り出したとき、相手に「会って話がしたい」と言われる可能性もあります。その場合は、直接会って話をすることが望ましいでしょう。

自分の決意が固い場合や別れる理由によっては、相手と会わない方が良いと感じるかもしれません。その場合は会えない理由を提示することが大事です。

「もう新しい恋人がいるから、会って話すことはできない」
「会って話しても自分の気持ちは変わることはない」
「もう気持ちがないから、会っても仕方ない」

このように交渉の余地がないことをはっきりと伝えてお断りしましょう。

電話で別れ話をするときは、相手にしっかりと自分の気持ちを伝えることが大切です。「まだ可能性があるのでは？」と相手に思わせないようにはっきりと決意を伝えましょう。

ただし、相手の気持ちを冷めさせるために、わざと相手に嫌われるようとしたり、相手をおとしめるようなことを言ったりすることはやめてください。一時は恋人として付き合ってきた相手なのですから、自分の気持ちを丁寧に伝えればきっと分かってもらえるはずです。

今回は別れることになったとしても、ご縁があってお付き合いした相手です。別れ話の最後には相手へ感謝の気持ちを伝えることが大事です。そしてきちんと「さようなら」を告げましょう。

お互いにとって「別れたけど、良い恋愛をした」「良い恋人だった」と思えるような最後になるとステキですね。この恋を良い経験として、次の出会いに進む準備ができたら恋活または婚活を始めるのもいいでしょう。

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取材・文／Jun

【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異色の職歴を持つ。得意なジャンルは夫婦関係・パートナーシップ。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。東京・恵比寿にカウンセリングルームを持ち、対面、オンラインでのカウンセリングを行っている。
公式ブログ：https://counseling-sou.com/blog/