「結婚したいかわからない」と思う理由は？気持ちの整理とモヤモヤへの対処法

婚活がうまくいかなかったり、今が充実していたりすると、「結婚したいかわからない」という気持ちになることもあるでしょう。なぜ、結婚したいかわからなくなってしまうのでしょうか。結婚について考えてしまう理由から、迷っているときにするべきこと、自分の本音を確かめる方法まで、心理カウンセラーの服部希美さんに伺いました。そして、結婚について改めて考える上で意識したいポイントも紹介します。

「結婚したいかわからない」という状況には、どういった人が陥りやすいのでしょうか。なぜ「結婚したくない」ではなく、「結婚したいかわからない」になるのか、考えられる理由を挙げてみました。

恋愛や婚活が思うようにいっていない

なかなか「いいな」と思う人に出会えなかったり、いい人がいてもお断りされたりと、恋愛や婚活がうまくいかない状態が続くことは誰にでも起こり得ることです。恋愛や婚活そのものに疲れてしまうと、心がネガティブな状態になってしまいます。自分を守るためにも、「こんな気持ちになってまで結婚したいのは何でだっけ？」「自分は結婚が本当にしたいのだろうか」と迷いが生じることもあるでしょう。

今のままでも楽しい

頭では「早く結婚したい」と考えていても、仕事や趣味などが充実していたり、一人の時間が満喫できていたりすると、今が楽しくて「このままでいたい」と思ってしまうこともあるでしょう。自分の都合で遊びに行ける今が楽しい分、結婚後はそんな自由が利かなくなってしまうかもしれないという不安が芽生えます。そうするとなぜ結婚したいのかがわからなくなってしまうのかもしれません。

自分の結婚をイメージできない

結婚に対する理想はあるものの、転職を考えていたり、家族間で問題を抱えていたりする状況では、結婚のことを考える余裕はないでしょう。今の仕事の状況やまだ見ぬお相手家族との人間関係、経済面など、今の自分とのギャップに結婚のイメージができなくなってしまっている可能性もあります。

結婚を考えていた相手と別れてしまった

長く付き合っていたり、結婚前提でお付き合いしていた相手との別れはつらいものです。つらすぎる失恋で心が折れてしまい、新たに結婚を望む意欲が湧いてこないケースも考えられます。

親の期待に応えなければいけないと思っている

「親のために結婚をしなければ」「親が気にいる人を見つけなきゃ」と感じている人もいるかもしれません。結婚を親のためと考えていると、本当の自分の気持ちがわからなくなってしまうこともあるでしょう。

結婚したいかわからないと迷っているときは何をすればよいのでしょうか。この先をどう進めばよいのか悩んでいる人に向けて、モヤモヤを取り除く対処法を紹介します。

既婚の友人に話を聞いてみる

身近に既婚者がいれば、どうして結婚したのか、迷いはなかったのかなどを聞いてみるとよいでしょう。他人の結婚観を聞くことで、納得できたり、思うことがあったりして、自分の迷いに対するヒントが見つかるかもしれません。

今やりたいことをやりきってみる

「結婚をしたらできなくなるだろう」と思うことがあれば、婚活をする前にやりきってみることもおすすめです。一人でも、友人や家族とでも、やってみたかったことや昔やりたかったけれどできなかったことなどを思い出してチャレンジしてみましょう。やりたかったことをやりきったら、自然と結婚に意識が向くこともあるでしょう。

失恋の傷を癒やす

結婚したいかわからなくなっていることに、失恋の傷が影響しているならば、まずは傷ついた心をケアすることが大切です。親身になってくれる友人に話を聞いてもらったり、旅行してリフレッシュしたりと、自分をいたわってあげると心の中も整理できてくる可能性があります。

婚活を一旦お休みしてみる

すでに婚活中の人は、一旦婚活をお休みし、リフレッシュしてみるのも一つの手です。迷っている状態で婚活をしていると、自分の気持ちが追いつかずに苦しくなったり、相手のことを考えて罪悪感を覚えてしまったりと、自分の気持ちがわからなくなっていくこともあるでしょう。休むことで「結婚しなきゃ」とどこかせかされていた気持ちも落ち着き、自分の本音と冷静に向き合えるようになるかもしれません。

結婚したいかわからなくなっているときは、自分の本当の気持ちも見えなくなっていることが多いです。自分はどうしたいのか、本音を確かめるにはどんな方法があるのでしょうか。

「結婚してもしなくてもいい」と自分に許可を出してあげる

「結婚をしなければいけない」「結婚はするべきだ」と自分の気持ちに制限をかけている状態では、自分の本当の気持ちに気付くことはできません。「結婚したかったらしてもいいし、したくなかったらしなくてもいい」と自分の心を自由にしてあげることで、自分の考えや気持ちが見えてくる可能性があります。

結婚するならどんな家庭を築きたいのか理想を考えてみる

もし結婚するならどんな家庭を築きたいのか、理想をイメージしてみるとよいでしょう。ポイントは、制限をかけずに自由に理想を思い描いてみることです。「そんな素敵な人なんているはずがない」「お金がないから無理」「現実的じゃない」と考え始めると、自分の気持ちがわからなくなってしまいます。素直な気持ちで理想の結婚をイメージすることで本心が見えてくるかもしれません。

ライフプランをじっくり考えてみる

自分の気持ちの整理も兼ねて、「この先仕事をどうしたいのか」「どこに住んで、老後はどのように過ごしたいのか」などを考えてみましょう。ライフプランを考えることで、おのずと結婚をして家族の存在がどのように影響してくるのかも見えてくるはずです。自分にとって結婚が必要な選択か否かが判断しやすくなるでしょう。

なぜ「結婚したいのかわからない」に至ったのかを考える

人それぞれ、結婚したいのかわからなくなった原因は違います。「なぜ結婚したいかがわからなくなってしまったのか」「わからないと思うきっかけは何だったのか」と、自分の心を見つめることで、わからなくなった原因が見えてくるかもしれません。自分なりの見解を示してみることで、気持ちを整理しやすい状態にすることができます。

自分の気持ちを整理できたら、改めて結婚について考えてみましょう。自分の結婚観をつくっていくに当たって、意識したいポイントをまとめてみました。

結婚はしなくてはならないものではない

結婚以外にも多くの幸せの形があります。「みんながしているから」「親がしろと言うから」「結婚して子どもを持たなければいけない」などといった固定観念にとらわれる必要はありません。さまざまな生き方が認められる中で、結婚も子どもをつくることも一つの選択にすぎないことを理解しておくとよいでしょう。

自分らしい生き方ができる結婚か

周囲の結婚や出産ラッシュに焦ることもあるでしょう。しかし、焦ってしまっては結婚したい理由もあいまいになってしまいます。婚活が思うようにいかなくなり、「結婚できれば誰でもいい」となってしまっては本末転倒です。結婚は結婚してからがスタートです。結婚を志すに当たり、自分は「なぜ結婚したいのか」を整理して、自分らしい生き方を実現できる結婚相手を見つけられるとよいでしょう。

婚活をしていると、「結婚したいかわからない」と思ってしまう時期は多くの人に訪れるでしょう。自分の本心がわからないまま婚活を続けても、時間だけが過ぎていく可能性があります。結婚したいかわからないと思ったら、一度自分の気持ちを見つめ直すことが大切です。

ゼクシィ縁結びエージェントには、専任のマッチングコーディネーターが付くプランもあるため、結婚したいかわからなくなったときも相談することができます。また、休会制度もありますので、迷いが生じたときなどは一旦婚活をお休みすることもできます。相談をしながら自分のペースで活動したい方は、まずは無料カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

取材・文／坂田圭永

【監修】
服部希美さん
「カウンセリングサービス」所属心理カウンセラー。セミナー講師。“さびしさを笑顔に変えるカウンセリング”をテーマに高い共感力で親身に添い、婚活や 30 代女性の恋愛をサポート。「対人関係の改善」「自分の望む人生へのシフトチェンジ」といった相談でも高い支持を得ている。
公式サイト：https://www.hattori-nozomi.jp