- お互いの結婚観を確認する
- 価値観をすり合わせる
- 歩み寄れる範囲を確認
- 気になることは些細なことでも相手に伝える
- 相手の要望を受けとめ、可能な部分は改善する
- 相手への思いやりを忘れずに
- 子どもの誕生
- 支え合える
- 経済的に余裕が生まれる
- 存在意義を感じる
- 安心感がある
- 好きな人と暮らせる
- 楽しさを共有できる
胸ときめかせてスタートさせた結婚生活。でもしばらくして「こんなはずじゃなかった」「もしかして結婚相手を見誤ったのかも」と、後悔し始めている人もいるかもしれません。本記事では結婚した男女206人に対しアンケート調査した結果を基に「どんなときに後悔を感じるのか」を紹介。あわせて結婚後に後悔しないために、どんな対策をするべきかについて、婚活コーディネーターの荒木直美さんに話を伺いました。
結婚後悔症候群とはどんなもの?
思い描いていた結婚生活と違うと感じたり、独身時代の自由な環境を恋しく思ったりして悩むことを「結婚後後悔症候群」と呼びます。
例えば婚活を頑張るあまりに冷静さを欠く状態で結婚し、後から「こんなはずじゃなかった」と悔やんだり、結婚への期待が大きすぎて、いざ現実の結婚生活が始まるとそのギャップに苦しんだり。また結婚後、相手の態度が変化したことにネガティブな気持ちを抱くケースもあるようです。
結婚を後悔した理由は?
既婚者男女206名を対象に「結婚を後悔した理由」についてアンケート調査を実施。その結果を回答が多かった順に10位まで紹介します。
<結婚を後悔した理由について教えてください>
1位 人生観・価値観の違い(39.6%)
2位 性格の不一致(35.2%)
3位 生活スタイルの違い(29.1%)
4位 金銭感覚の違い(28.0%)
5位 子育てへの考え方の違い(21.4%)
6位 家族・親戚づきあいがうまくいかない(16.5%)
6位 性の不一致(16.5%)
8位 夫婦での会話がない(14.3%)
9位 相手が家事・育児に協力的でない(12.1%)
10位 相手親との不仲(11.5%)
※データ出典:マクロミル/複数回答
上位を占めたのは、「考え方・価値観の違い」という回答。生活スタイルや経済観念、子どもの教育などで意見がぶつかり後悔した、という声が多いようです。
結婚直後にはさほど気にならなかったけれど、マイホームの購入や子どもの進学など、大きなライフイベントを迎えたときに表出するケースが多いのかもしれません。
結婚を後悔しないために結婚前に確認しておきたいこと
結婚をするときは、誰もが「幸せな結婚生活」を思い描いていたはず。それが単なる理想で終わってしまうことのないように、結婚前に確認しておくべきポイントについて考えていきましょう。
お互いの結婚観を確認する
結婚は一人でするものではなく、夫婦ふたりで作り上げていくものです。このとき結婚生活のイメージをできるだけ多く共有し、向き合うことがポイントとなります。
このときに「キラキラした幸せな生活」「お互いを思い合う」など観念的なイメージだけではなく、あくまで「好きな人と平和な生活を営む」ことを想定し、仕事や家事でお互いどう支え合うのか、また家族計画などの現実的かつ具体的なイメージを共有することが大切です。
価値観をすり合わせる
結婚とはいわば「異なる背景を持つふたりが、一つの家族を築いていく」こと。当然、結婚生活において重視する点や経済観念といった価値観に相違が生まれるはずで、「価値観のすり合わせ」は結婚後のキーになってきます。
そのときにぜひおすすめしたいのが、お互いが理想とする結婚生活を“見える化”する「結婚設計図」の作成です。テーマは「家(どんな家に住みたいか)」「食事(何をどう食べたいか)」「お金(何にどう遣いたいか)」「インテリア」「子どもの教育」「親との距離感」「スキンシップの頻度」などなんでもOK。
ふたりで話して気になる部分はすべて書き出し、その上で意見を突き合わせていくといいでしょう。
歩み寄れる範囲を確認
価値観のすり合わせにおいて、ふたりの意見が100%一致することはほぼありません。大きく相違があった場合には「どこまで違いを受け入れ、歩み寄れるか」を正直に話し合うべきです。
条件はできるだけシンプルにし、ハードルをあげすぎないこと。また結婚への期待が大きすぎるとギャップも大きくなりがちですから、過度な期待を持ちすぎていないか、相手の立場になって考えているか、など一度冷静に検討し直すことも大切です。
「話しにくい話題だから」とうやむやにせず、「相手をよく知る努力の一環」として、ぜひ率直に話し合いましょう。
「結婚後悔症候群」に陥る前に
結婚生活がスタートしてから違和感やギャップを覚えたとき、それを解消するためにどんなことをすればいいのでしょうか。ここでは「結婚後悔症候群」に陥らないための心構えや予防法を考えてきます。
気になることは些細なことでも相手に伝える
話し合いは結婚生活の潤滑油。きちんと希望を伝え、お互いの妥協点を探ることが大切です。
「いつか気づいてくれるはず」「察してくれないかな」と、期待してもなかなか相手に応えてもらえずストレスを覚える、というのはよくある話。そこで「けんかになるからやめておこう」「言っても無駄」と諦めてしまうのが一番よくありません。
おすすめは、要望とセットで感謝の気持ちも伝えること。例えば「時々はご飯を作って欲しいな。この前作ってくれたオムライスはすごく美味しかったから」など、ポジティブなニュアンスで伝えるようにしましょう。
相手の要望を受けとめ、可能な部分は改善する
自分が相手に不満や要望を抱いているのと同様に、相手もまた自分に対し要望を持っているかもしれない、とう視点を忘れないようにしましょう。
特に夫婦間のコミュニケーションが不足しがちな場合、お互いがお互いに対しストレスを抱えたまま生活を続け、その結果修復できない溝が生まれてしまうケースを耳にします。
まずは「相手に改善して欲しい部分」をお互い正直に開示しあうこと。その上でそれぞれ「どう改善できるか、するとしたらどんな方法か」などを検討し、場合によっては「自分を変える」覚悟も必要です。
相手への思いやりを忘れずに
夫婦として居心地の良い関係は結婚したからすぐ手に入るものではなく、生活を通じてふたりで作り上げていくもの。
恋人同士の時とは違い、寝食を共に過ごす中で、ある程度のわずらわしさが生まれるのは仕方のないことです。しかしそれ以上にふたりで生きる安心感や幸福感も得られるはず。
結婚によって失ったことにフォーカスするのではなく、得られたものに感謝する視点を大切に。そして「相手は自分と結婚して幸せかな」と、思いやる心を忘れないようにしましょう。
【体験談】私たちが結婚してよかったこと
ここでは「結婚してよかったこと」についての調査で特に多かったフリーコメントをピックアップしました。
子どもの誕生
子どもが生まれて「はじめての世界」が広がった。(男性/40代)
大変だけど、かわいい子どもと過ごす幸せを堪能させてもらっている。(女性/40代)
支え合える
お互い支え合って、話をして、おいしいご飯を食べていけること。(男性/40代)
お互いに話し合い、妥協点を見つけ、支え合いながら家族の絆を深めている。(女性/40代)
経済的に余裕が生まれる
ふたりの収入を合わせることで広い家に住め、いろいろできるようになった。(男性/30代)
ライフコストが下がり、扶養控除など税金面でもメリットがある。(女性/40代)
存在意義を感じる
守るべきものがある責任感、妻との信頼関係に自らの存在意義を感じる。(男性/40代)
得意部分で相手を支えているときに、自分の存在意義を感じられる。(女性/30代)
安心感がある
孤独を感じずに済む。世間体を気にするストレスから開放される。(男性/30代)
絶対的な味方がいるという安心感がある。「なんとかなる」というポジティブな気持ちになる。(女性/30代)
好きな人と暮らせる
恋人の時よりも一緒にいる時間が増えたこと。(男性/30代)
大好きな人と毎日一緒にいて家族になれてよかった。(女性/30代)
楽しさを共有できる
楽しいことを共有できる。(男性/40代)
ご飯を一緒に食べる喜び、旅行に行くなどの楽しみがある。(女性/30代)
際立って多かったのは「子どもの誕生」という回答でした。やはり「現在のパートナーと結婚したからこそ、今の子どもに出会うことができた」という事実に、幸福感を覚える人が多いようです。
「支え合う」「安心感」というキーワードも多くみられました。「家族」という、無条件で味方になってくれる存在ができたことに、心強さを感じている人も多い様子。
そのほか経済的なメリットや、パートナーと楽しみを共有する幸せをかみしめるコメントも目立ちました。
幸せな結婚は夫婦・家族で作っていくもの
あくまで結婚はゴールではなくスタートです。結婚生活で大切なのは「パートナーと共にどんな暮らしを作っていくか」ということ。
結婚生活に理想を抱くのは決して悪いことではありませんが、理想はすぐに手に入るものではなく、パートナーと共にふたりで少しずつ作っていくものであることを忘れないようにしましょう。
今はまだ独身で、「幸せな結婚生活」を送る相手をこれから探す、という人は、結婚相談所を利用するのも一案です。ゼクシィ縁結びエージェントでは、無料カウンセリングを実施中です。興味が湧いたら一度足をはこんでみてはいかがでしょうか。
取材・文/吉田美奈子
【監修】
荒木直美さん
婚活コーディネーター歴23年。「婚活界の瞬間接着剤」「歩くカップル製造機」の異名を持ち、婚活イベントではこれまで2000組以上のカップルを成立させてきた実績を持つ。その職人技はテレビや全国紙でも紹介され、オリジナルの婚“喝”語録も話題となっている。
公式HP:https://arakinaomi.net/
【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2023/6/14~2023/6/16
有効回答数:206人※男性103人、女性103人
(インターネットによる20~40代向け男女アンケート調査 調査機関:マクロミル)
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2023/7/19~2023/7/20
有効回答数:103人
(インターネットによる20~40代向け男女アンケート調査 調査機関:マクロミル)
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