【片思いが冷める瞬間】好きな気持ちが冷めたサインと対処法！体験談も紹介

「100年の恋も冷める」という言葉があります。寝ても覚めても相手のことを考えてしまう恋心が、ふとした瞬間に冷めてしまう。その引き金が引かれるのは、いったいどんなタイミングなのでしょう。ここでは20～40代の男女515人へのアンケート調査を基に、「気持ちが冷める理由」について考察していきます。

まずは男性333人に聞いた「片思いが冷める瞬間」を、回答が多かった順にご紹介していきます。（複数回答）

男性の場合はゴールを「付き合うこと」に置き、「自分からアプローチする」ことを前提にしているためか、「自分に対する関心の有無」を重視する傾向があるようです。

１位　相手に好きな人がいるとわかった時（46.6％）
やはり相手が自分に振り向いてくれる可能性が低いと感じると、アプローチをする気力がなえてしまう様子。「頑張って、なんとか自分の方へ振り向かせる」というガッツのある男性は少数派のようです。

２位　都合よく扱われていると感じた時（37.9％）
普段は素っ気ないのに、困った時だけ頼ってきたり、甘えてきたり。「都合よく利用されていると感じると、途端に気持ちが冷めてしまう」という男性も多いです。

中には「これだけ尽くしたのに」と、落胆して怒りを感じるケースもあります。

３位　LINEのやり取りや会話で脈なしと感じた時（35.9％）
積極的にLINEでの会話を続けようと努力しても、相手からの返信がひと言だけだったり、スタンプだけだったりと素っ気ない場合に、「脈なし」と感じて気持ちが冷めてしまう男性も少なくありません。

４位　金銭感覚や将来設計など重要な価値観の違いを感じた時（35.0％）
将来を見据えて真剣にお付き合いしたいと考えていた場合、価値観の違いを感じると「一緒に暮らすのは難しいかもしれない」と、思いが薄れてしまうようです。

５位　清潔感がないと感じた時（33.0％）
身だしなみに清潔感が感じられないと「家も汚いのかな」「だらしない人なのかも」とネガティブな想像につながってしまいます。その結果、片思いが冷めてしまうということがあるようです。

【データ出典】マクロミル

次に女性182人に聞いた「片思いが冷める瞬間」を、回答が多かった順にご紹介していきます。（複数回答）

女性の回答には「長く付き合ったその先」を考えている様子がうかがえます。一緒に生活するにはどうか、結婚した後はどうか、という部分まで想像して恋心を募らせる傾向があるようです。

１位　金銭感覚や将来設計など重要な価値観の違いを感じた時（58.3％）
「価値観の違い」が、交際・結婚後の問題につながりそうだと感じ、警戒心を抱く女性が多い様子。逆にいえば女性は「交際するか否か」のタイミングで価値観の相違を重視するといえそうです。

２位　店員さんに偉そうな態度を取っているのを見た時（57.3％）
店員さんへの態度が横柄な場合、「モラハラ傾向」を感じて気持ちが冷めるケースも少なくありません。

特に普段、相手に優しいという印象を抱いていた場合はそのギャップに相手の本性を見た気がして、一気に好意が恐れに変わってしまうこともあります。

３位　愚痴や人の悪口が多いと感じた時（55.3％）
愚痴や悪口が多い人には「自分もその場にいないところで、悪口を言われているかもしれない」と不安を抱きます。また不平不満ばかりで自分で改善しようとはしない態度に、頼りなさを感じてしまうのかもしれません。

４位　清潔感がないと感じた時（52.4％）
女性の場合は男女を問わず、不潔な人を「生理的に受け付けない」と感じる場合が多いようです。相手が好意を抱いていた人であれば、印象の落差に気持ちが冷めてしまうこともあるでしょう。

５位　相手に好きな人がいるとわかった時（51.5％）
「望みのない片思い」を続ける気力が切れて、恋を諦める人も少なくありません。中には相手の意中の女性と自分とを比べ、辛い気持ちになってしまうこともあります。

【データ出典】マクロミル

ここでは前述のアンケートに寄せられた「気持ちが冷めてしまった」瞬間のエピソードを一部抜粋してご紹介していきます。

●自分の振る舞い対して難癖をつけられた時。しかもそれがふに落ちない指摘で「なぜ？今？」と理解ができないような内容だった。（40代男性）

●いつもシャツ姿できちんとしているところが好きだったのに、暑い日にランニングシャツで現れたのを見て、とてもがっかりした。（40代女性）

●会話の大半を愚痴と悪口が占めていた。（40代男性）

●優しいし真面目な人だけど、話す内容は自慢など自分の話ばかり。そのうち「自分のことが一番大好きな自信家なんだ」と気付いて冷めてしまった。（40代女性）

最初に描いていた理想像からかけ離れた、相手の本当の姿に気付いてしまったときに気持ちが冷めてしまった、という声が多く聞かれました。

「たった今、気持ちが冷めた」と明らかに感じることもある一方、「思い返せばあの時に気持ちが冷めたのかも」と、その瞬間を明確に認識できないこともあります。ここでは「相手への気持ちが冷めてしまった」時に表れる心の変化について挙げていきます。

相手が近くにいてもドキドキしなくなった

「片思いのドキドキ」は、相手への思いや恋への期待感の表れです。相手が近くにいても緊張を感じなくなったりドキドキしなくなったりした時は、気持ちが冷め始めているのかもしれません。

話していても楽しいと感じられなくなった

恋する相手との会話に楽しさを覚えていた時は「相手をもっと知りたい」「自分のことをもっと知ってもらいたい」と思っていたはず。その楽しさが感じられなくなったのは、すなわち相手に興味を失ったサインかもしれません。

相手のことを考える時間が極端に短くなった

片思い中はついつい相手とのやりとりを思い出したり、相手のことを妄想してしまったりするもの。気持ちが冷めてくると、相手のことよりも他のことに興味が湧き、必然的に相手を思う時間が減っていきます。

もし相手への気持ちが突然冷めてしまったことを自覚した時、皆さんはどうしますか？秘めたる片思いだったケースから、もう少しで付き合うことになりそうだったというケースまで、その時のシチュエーションで気持ちを整理する方向性は変わりそうです。ここでは「気持ちをよみがえらせる」方向での対処について考えていきます。

気持ちが冷めた原因を考えてみる

まずは気持ちが冷めた瞬間や出来事を思い出し、「気持ちが冷めた原因」を考えてみましょう。

もしかしたら相手に自分の理想を求めすぎていたり、自分が望んだペースで恋が進まなかったりすることに、もどかしさを感じているだけかもしれません。

相手の良いところを思い出してみる

相手のどこが好きだったのか？を改めて考えてみましょう。

改めて相手の良いところを思い出してみることで、ほれ直すこともありそうです。

相手と距離を取ってみる

もしかしたら「気持ちが冷めた」というより、片思いの状態に疲れてきているのかもしれません。一度相手と距離を取って、趣味や仕事など違う事に打ち込んでみましょう。

相手から離れることで「やっぱり好きだ」「もう少しこの恋を続けてみよう」と、気持ちがよみがえるかもしれません。

「もし付き合ったら、相手とどんなデートをしよう」と夢想する、片思いの時間は楽しいものです。それでも、片思いの状態が長く続くことに疲れてしまったり、また自分の理想を追求するあまり、気持ちが薄れてしまったりすることもあるはずです。そんな時は自分の気持ちとじっくりと向き合ってみましょう。

その結果、「この恋をあきらめるタイミングかな」と感じたら、次の恋に目を向けるのも一つの選択肢。新しい出会いに踏み出すと決めたのであれば、気持ちを切り替えて恋活を始めることをおすすめします。もし結婚を視野に入れているのであれば、婚活始めるのも一案です。

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取材・文／吉田美奈子

【監修】
竹内えつこさん
心理カウンセラー。大学時代に心理学を学び、卒業後はバーテンダー、アロマセラピスト、アロマ講師、カウンセラーという、異色の職歴を持つ。得意なジャンルは夫婦問題・パートナーシップ。現実的かつ理論的なアドバイスに定評があり、悩みを抱えている多くの女性たちから支持を得ている。
公式ブログ：https://counseling-sou.com/blog/

【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間：2023/5/17～2023/5/19
有効回答数：515人※男性333人、女性182人
（インターネットによる20～40代向け男女アンケート調査　調査機関：マクロミル）