目次
「好意」とは?言葉の意味をチェック
  • 「好意」と「好き」の言葉の定義は?
  • 実際に使われる「好意」の意味は?
好意を持つ相手に見せる脈ありサイン
  • 変化に気付いてくれる
  • 自分と同じ行動を取る
  • 細かいことまで覚えてくれている
  • 会話の量が増える
  • お互いの距離感が近くなる
好きな人に好意を持ってもらう方法
  • 好意を表現する
  • 接触回数を増やしていく
  • 自分から自己開示する
  • 簡単でいいので協力して何かを行う
  • 具体的なポイントを褒める、感謝を伝える
失敗を恐れず、積極的に好意を表現し、受け取ろう

好意とは、親しみや好ましく思う気持ち。もしあなたが気になる男性や女性がいるなら、その好意や脈ありサインは見逃したくないですよね。そこで、好意があると人はどんな行動を取るのか、もし相手が自分に好意を持ってくれている場合、どんなアプローチをすると「好き」へ発展するか、「好意」の正体について、心理カウンセラーの桑野量さんに伺いました。

「好意」とは?言葉の意味をチェック

好意とは?相手への脈ありサインや好意を持ってもらう方法をご紹介

「好意」と「好き」の言葉の定義は?

「好意」とは、辞書的には
「その人に抱く親しみや好ましく思う気持ち」
「その人のためになりたいと思う気持ち。親切な気持ち」
と定義されています。

一方、「好き」については
「心が引かれること、気に入ること」
とあります。

「好き」は心が引かれるというのに対して、「好意」は心が引かれた相手に親しみを感じ、何かをしてあげたいという気持ちまで含まれているようです。つまり、「好き」よりも「好意」の意味の方が、相手との関係性において一歩進んだ印象を与えます。

実際に使われる「好意」の意味は?

それでは、心理学的な定義はあるのでしょうか?桑野さんによると、明確な定義はないようですが、「好意」は、好きになる可能性が秘められた気持ち、または、好きになる途中段階のニュアンスとして使われているようです。

英語の「LOVE」になる前の「LIKE」の状態というとわかりやすいかもしれません。つまり、「人としては好きだけれど、異性としてはまだ明確に好きではないという状態」も「好意がある」として使われることが多いです。

しかし、言葉の用い方は個人の感覚によるところもあります。特に年を重ねた方や恥ずかしがり屋の方は、「好き」と同じような意味合いで「好意」と表現することもあるようです。

好意を持つ相手に見せる脈ありサイン

好意とは?相手への脈ありサインや好意を持ってもらう方法をご紹介

「好意」が「好き」に発展する可能性のある気持ちなら、気になる異性から自分への「好意」を見逃したくはありませんよね?「好意」を持っているということは、興味や関心があるということ。また親しみを感じている場合、それは行動や発言にも現れるようです。そこで、桑野さんに恋愛における「好意」のサインについて聞いてみました。

変化に気付いてくれる

興味や関心がある相手には、つい目がいってしまうもの。よく見ているからこそ、相手の変化にも気付きやすくなります。例えばいつもと雰囲気の違うファッションだったり、髪型を変えていたり、また体調や顔色に異変があった場合も感知するアンテナは鋭くなるようです。

ちなみに、もともと男性は女性に比べると人の変化を察知して伝えるのが苦手な印象がありますが、好意を持っている相手に限定するならば、実際は男女間の差はそんなに大きくないと桑野さんは言います。

なぜなら、最近の男性は、「女性は変化に気付いてもらうと嬉しい」という情報を押さえていて、気になる相手には、「変化に気付いているアピール」を実践する人もいるようなのです。つまり、普段は人の変化に気付きにくい男性が、変化に気付いて伝えるという行動を取るのは特別であるがゆえに、女性以上に「好意」を持っている可能性が高いといっていいかもしれません。

自分と同じ行動を取る

心理学には、意識的、無意識的にかかわらず、好意を持つ相手とは同じ行動を取る「同調行動」といわれるものがあります。例えば、飲物を飲むタイミングや髪を触るタイミングが重なったら、その異性に好意を持たれていたり、持っていたりするかもしれません。

なぜ同じ行動をするかというと、好意を感じる相手には親しみを持ち、親しみを持つ相手には警戒心が薄れることによって緊張が緩み、相手との間に壁を作る必要がなくなるから。すると、自然と相手と同じような行動を取りやすくなります。

また、意見や感想に賛同することが増えるのも、好意のサインの可能性があります。なぜなら、賛同は「自分はあなたの仲間ですよ」という親しみを込めた気持ちの表れでもあるからです。

細かいことまで覚えてくれている

好意を持っている相手には、興味や関心が湧くもの。そのため、誕生日などの情報や、相手から聞いた話についてもささいなものまで覚えていたりします。チェックすべきポイントとしては、普段その人がほかの人の情報や会話をどこまで覚えているか。もし、あなたの気になる人がほかの人との会話をあまり覚えていないのに、あなたとの会話や情報については細かく覚えているようなら、それだけ興味を持たれているということ。つまり好意を持たれている可能性が高いといえるでしょう。

会話の量が増える

気になる相手のことはもっと知りたいし、できれば仲良くなりたいと思いませんか?そんな気持ちからついつい質問が多くなったり、自分のこともよく話したりして、その結果、会話の量が増えることがあります。ほかの人と比べてみても明らかに違うなあと感じたら、好意があるのかもしれません。

お互いの距離感が近くなる

気付いたらよく近くに座っていたり、話しているときに距離が近いなあと感じていたりしたら、それも好意のサインかもしれません。好意を持った相手には親しみを感じるようになり、すると緊張感も薄くなることで、心の距離が縮まります。心の距離に伴って身体的な距離も近くなるようなのです。

好きな人に好意を持ってもらう方法

好意とは?相手への脈ありサインや好意を持ってもらう方法をご紹介

もしあなたに気になる人がいるなら、自分に好意を持ってほしいし、さらには「好き」という気持ちに発展していったら嬉しいですよね。その入口として大切なのは、まずは「興味を持ってもらうこと」。その下地となるのは、相手が自分のことを意識したり考えたりする時間や一緒にいる時間をいかに増やすか。そのために効果的な方法をご紹介します。

好意を表現する

人は好意を伝えられると、伝えてくれた人に対して自分自身も好意を持ってしまうということがあります。それを心理学では「好意の返報性」といいます。

そこで、気になる相手に好意を表現してみるのも一つの手。おすすめは好意の対象を部分的なものに絞って伝えることです。例えば「●●さんの今日の服装が好き」といった感じです。また、最初はファッションや持ち物などのライトな内容について褒めるのがおすすめ。

いきなり「あなたの優しいところが好き」などと言われるよりも相手は受け取りやすくなりますし、最初から内面の深いポイントやその人自身への好意を伝えると、誰にでもそういうことを気軽に言える人なのではないかといった印象にとられてしまうこともあります。

ちなみに、表現の仕方は直接的ではなくてもOKです。目が合ったらほほ笑む、笑顔で話しかけるといった非言語的なコミュニケーションでも相手に伝わる可能性は大。大切なのは「ほかの人にはあまりしないけど、その人だけに取る特別な行動」であることです。

接触回数を増やしていく

何度もCMで見た商品に親しみを覚えるようになったという経験はありませんか?初めはそんなに興味や関心を持っていなかったものでも、接触する機会が増えると、なんだか気になってくる、興味が湧いてくるという現象があります。それを心理学では、「ザイオンス効果(単純接触効果)」と言います。この効果は人に対しても働きます。

そこで、ちょっとした会話でもいいので、触れ合う回数をできるだけ増やしてみるのがおすすめです。ちゃんとした会話をしようとするとハードルも上がってしまうので、まずは話題を気にせず、見かけたときはできるだけ話しかけてみましょう。

自分から自己開示する

相手がどんな人かわかると、親密感を抱きやすくなります。また自分のことを話すということは相手を信頼しているからできることなので、自己開示してくれる相手からは信頼感も伝わります。

ちなみに自分について話す内容は、ちょっと恥ずかしい話や失敗談がおすすめ。あまりに極端な話よりは、「財布をなくしたと思って一生懸命探したら、バッグの中に入っていた」というような、よくありがちな話題がいいでしょう。

大切なのは、事実だけではなく、「とっても困って、焦った~」など、そのときどう感じたのか感情も伝えること。人は情報よりも感情を共有する方が親しみを感じやすいからです。

自己開示された相手には自己開示しやすくなるということもあるので、相手のことを知るチャンスにもなります。お互いの距離をどんどん近づけるきっかけになるかもしれません。

簡単でいいので協力して何かを行う

時間を共有するのと同じくらい、目的を共有するのは相手との心理的な距離を縮めるのに有効です。ちょっと重たい荷物を一緒に持ってもらうなど、小さなことでいいので頼んで一緒にやってみましょう。

また、頼られると人は嬉しいもの。何かを頼まれるということは信頼されていると思わせてくれるので、お互いの信頼関係を築くのにも一役買ってくれます。

例えば、何かを調べるときは自分のスマホでそれぞれ検索するのではなく、一つのスマホを一緒に見るといったようなささいなことでOK。婚活などをしているならば、会う時の待ち合わせをレストラン現地ではない場所にして、そこからふたりで一緒にそのレストランを探しながら向かうといったことも、共同作業としてとてもおすすめです。

具体的なポイントを褒める、感謝を伝える

自分のことを褒められて悪い気はしませんよね?感謝を伝えられたり、褒められたりすると、相手はあなたといる時間を心地よく感じるようになり、好意を抱く可能性も高くなります。

ポイントは、具体的な内容で褒めたり感謝したりすること。「優しいね」「カッコいい」といった抽象的な表現だと相手に真意が伝わりにくいので、「昨日さりげなく車道側を歩いてくれてたよね。●●さんって優しいね」といったような感じです。具体的に伝えることで、「自分のことをちゃんと見てくれている」というふうにも思われます。

内容も小さなポイントであることがおすすめ。大きなポイントを褒められると人によっては受け取れないということもあるからです。さらに、その人自身が自覚していないポイントを褒めるのもより効果的です。

失敗を恐れず、積極的に好意を表現し、受け取ろう

好意とは?相手への脈ありサインや好意を持ってもらう方法をご紹介

もし今気になる人がいたり、恋活や婚活をしたりしているなら、自ら好意を表現したり、相手から伝えられた好意を喜んで受け取ることがとても大切です。

「相手の反応がいまいちだったらどうしよう」、「失敗したくない」からと気持ちを素直に表現できなかったり、相手の好意を疑ってしまったりすることもあるかもしれません。そんなときは、けして「自分自身に問題があった」「自分の価値や魅力が足りない」などと思う必要ないと桑野さん。好意を表現したり、好意を持ってもらうように働きかけたりすることは、ミュニケーション術として育てることができるからです。

恋愛でのコミュニケーションが得意ではなく、誰かにサポートしてもらいながら将来をともにするお相手を探したいなら、コーディネーターと共に婚活に取り組める結婚相談所がおすすめ。ゼクシィ縁結びエージェントでは、活動中のさまざまなお悩みもマッチングコーディネーターがサポートしてくれます。ぜひ気軽にご相談くださいね。

取材・文/小松ななえ

【監修】
桑野 量さん
カウンセリングサービス所属の心理カウンセラー。心理学ワークショップの講師も務める。自身も18歳のときにカウンセリングに出会い、カウンセリングサービスの母体である神戸メンタルサービスにて学び、2018年から心理カウンセラーとして活動。『楽にシンプルに自分らしく生きる』をテーマに、現在抱えている問題や不安に対し、その人の魅力や才能が輝き出すような提案やサポートを行う。恋愛やビジネスにおける心理学的なアプローチと実践的なアドバイスには定評があり、その人柄を生かした温かく優しいカウンセリングが好評。
オフィシャルブログ:http://blog.livedoor.jp/cs_ryokuwano

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