40代男性の婚活は厳しい？40代が婚活で成功するために気を付けたい５つのこと

20～30代は仕事や趣味を優先し、40代になって本格的に結婚を意識する、という男性も少なくありません。しかし世間では、40代男性の婚活は厳しいのでは？といわれています。そこで、40代男性の結婚が厳しいとされる理由を日本の婚姻事情のデータを元に解説いたします。また、婚活コンサルタントの澤口珠子さんに教えていただいた、40代男性の婚活がうまくいく可能性やおすすめの婚活方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

40代の婚活が難しいと考えられる理由としては、「役職に就くなど責任ある仕事を任される年齢になり、恋愛に時間を割きにくい」「同世代に未婚の友人が減り、合コンや友人の紹介など自然な出会いが減る」というふうに、自分を取り巻く状況が変化し、20～30代に比べて出会いの機会が少ないことが考えられます。

また、「この年で婚活しているとは公言しづらく、周囲の協力を得られない」「結婚・子育てを考えている未婚女性にとっては、子どもが成人するまでに還暦を迎えることが不安」など、年齢による世間的なイメージも障害になっています。

しかし、実際のところはどうなのでしょうか。初婚の平均年齢や40代の結婚率などをデータで見てみましょう。

【日本の婚姻事情１】2022年の平均初婚年齢と婚姻件数

厚生労働省「令和４年（2022）人口動態統計月報年計（概数）の概況」によると、2022年の平均初婚年齢は、夫31.1歳、妻29.7歳で、共に前年より上昇しています。また、全体の婚姻件数を見ると2013年から減少が続いていましたが、2019年に７年ぶりの増加となり、2020年からは再び減少していますが、2022年は増加となっています（※）。

男女共に平均初婚年齢は上がり、婚姻数もわずかですが増加傾向にあるので、十数年前に比べると40代男性が結婚する可能性も増えてきているといえるのではないでしょうか。

※出典：厚生労働省「令和４年（2022）人口動態統計月報年計（概数）の概況」

【日本の婚姻事情２】40代の初婚率・再婚率

国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集（2023）改訂版」の「年齢（５歳階級）別初婚率」によると、40代の初婚率は夫5.59％、妻3.55％です。

20代が夫50.92％、妻63.59％、30代が夫32.02％、妻29.46％なので、20代、30代と比べると40代の初婚率は男女共にかなり低いといえます。しかし、2000年の40代の初婚率は夫4.78％だったので、この20年間では上昇傾向にあります（※１）。

また、「年齢（５歳階級）別再婚率」を見ると、20代は夫1.89％、妻3.07％、30代は夫6.71％、妻7.07％、40代は夫4.8％、妻3.6％となっています。初婚に比べて再婚の場合は年代で大きな差はないといえます。（※２）。

全体の割合で見ると40代で結婚する男性は少ないですが、時代の流れで見ると少しずつ増えてきています。平均初婚年齢も年々上がっているので、40代で婚活をすること自体は珍しいことではありません。取り組み方次第で可能性も高まります。

※１出典：国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集（2023）改訂版　年齢（５歳階級）別初婚率」
※２出典：国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集（2023）改訂版　年齢（５歳階級）別再婚率」

数字では40代男性の婚活は厳しい傾向が見られますが、データはあくまで全国の平均値。まずは結婚に向けて行動して、うまくいかないようであれば、柔軟に対応しましょう。

例えば、相手に求める条件を変えたり、家事スキルを身に付けるなど、女性から魅力的な結婚相手と見られるように自分自身が変わる努力をすれば、マッチする相手は見つかるはずです。

40代男性には20代、30代男性にはない経済力や教養、豊かな経験があります。相手を理解し受け入れる包容力や柔軟性、頼りがいなど、総合的な人間力で勝負するのがおすすめです。年齢によって豊かになっていくものをアピールしていきましょう。

また、相手女性の年齢や初婚にこだわらず、年下も年上も、離婚経験者やシングルマザーも視野に入れ人間性を重視して婚活をすると、素敵な人に巡り会える可能性が高まります。

婚活の際に40代男性が気を付けておきたい具体的な注意ポイントを紹介します。

身だしなみを整える

年齢以上に疲れた印象に見えないように気を付けましょう。普段から筋トレをして体を引き締める、清潔感のある髪型や服装にするなど、年齢相応か年齢よりも若々しく見えるよう身だしなみを整えることが大切です。

年齢特有の臭いの変化には、特に気を配った方がいいでしょう。

一方的に話さない

場を盛り上げようとすると、つい一方的に自分の話ばかりをしてしまいます。しかし、会話は相手の話を聞くことを中心に考えましょう。相手をうまくリードしながら楽しくたくさん話してもらう方が良い印象になります。

相手が好きなもの、興味があるもの、二人の共通点などの話題を振れば、会話は自然と弾みます。

上から目線にならない

仕事で部下や後輩がたくさんいると、婚活でも上から目線の言動になってしまいがちです。

夫婦は対等なパートナーシップなので、上から目線は厳禁。相手がどんなに年下でも、パートナー候補として対等に接するようにしましょう。

自分を客観的に見る

どの年代でも同じことが言えますが、相手に厳しい条件を求めるとマッチングの難易度は高くなります。冷静に婚活市場での40代の価値を見極め、自分を客観的に見て何が魅力になるかを考えましょう。

相手の条件にこだわるよりも自分の魅力を高める努力をする方が、婚活成功の近道になります。

こだわり過ぎない

40代まで独身で過ごしていると、ライフスタイルや考え方へのこだわりが強くなることが多いです。婚活では自分のこだわりに執着せず、どうしても譲れない部分以外は柔軟に対応することが大切です。

婚活をはじめる前に、妥協できるところとできないところを自分の中で明確にしておくといいでしょう。

40代男性にはどのような婚活が向いているのでしょうか。おすすめの婚活方法もご紹介します。

結婚相談所

ある程度の金額を払って登録する結婚相談所は、真剣に婚活に取り組んでいる人が多いです。

会員登録時には独身証明書や収入証明書、卒業証明書など各種書類が必要なため、信頼度で勝負できる40代男性にはおすすめです。

また、40代男性が厳しいとされている婚活市場でも、プロのコーディネーターが手厚くサポートしてくれるので安心です。

少人数の婚活パーティ

大人数のにぎやかなパーティではなく、少人数の落ち着いた雰囲気のパーティの方が40代には向いています。年齢や属性が区切られているので、お互いにある程度の条件はクリアしているはず。

また、対面で話をする時間が設けられているので、条件や見た目だけでなく人柄を伝えることができ、相性の良し悪しの直感が働きやすいのも魅力です。

学生時代の友人

学生時代の友人や友人の紹介も視野に入れるといいでしょう。同窓会などは婚活の場にもなるので、積極的に参加するのがおすすめです。

今まで意識しなかった人も、パートナー候補として会うと違う印象になるかもしれません。未婚者や離婚歴のある人など、気心知れた友人ならスムーズに良い関係性が築ける可能性があります。

40代でも実際に結婚している男性はたくさんいるので、婚活がうまくいくがどうかは自分次第です。まずは、年齢をネガティブに捉えずに、アピールできる自分の魅力に自信を持ちましょう。

婚活は自分自身と向き合う作業でもあります。人生100年時代、残りの人生をどんな人と、どんなふうに過ごしたいのか、ぜひ自分自身と向き合いじっくり考えてから婚活してくださいね。

一人で婚活をするのが不安なら、結婚相談所に登録するのもおすすめ。コーディネーターからアドバイスをもらうなど、サポートが受けられるプランもあるので安心です。ゼクシィ縁結びエージェントでは、詳しいサービス内容が聞ける無料カウンセリングを実施中です。結婚相談所での婚活を検討している人は、ぜひ気軽に受けてみてはいかがでしょうか。

取材・文／仲西なほ子

【監修】
澤口珠子さん
婚活コンサルタント。スフィアロココス株式会社 代表取締役社長。特定非営利活動法人日本教育福祉振興支援協会 少子化対策顧問。理想のパートナーを引き寄せる外見・マインドづくりのプロフェッショナル。これまで８年間で、1000人以上の女性を女子力アップレッスンでサポートし、8000人以上の女性を１対１で婚活コンサルサポート。「婚活」に特化したイメージコンサルタントとして、「マインド」「外見磨き」「コミュニケーション」の３軸で、理想のパートナーを引き寄せるノウハウを伝えている。主な著書に、『はじめての「ネット婚活」　幸せになるための最短ルート』（幻冬舎）、『愛もお金も全て手に入る美しく自由な女になる方法』（総合法令出版）などがある。
公式サイト：https://sawaguchitamako.com/