結婚相談所がアラフォーの婚活におすすめな理由！40代の婚活事情＆成婚の秘訣を解説

結婚相談所がアラフォーの婚活におすすめな理由とは？40代の結婚事情に関する国の調査データの分析、結婚相談所の利用状況、40代・アラフォーが結婚相談所を利用するメリット、結婚相談所の選び方や成婚のための秘訣などについて、婚活事情に詳しいブライダルコンサルタントの江頭美鈴さんに教えてもらいました。

日本における40代の結婚事情には、どのような傾向があるのでしょうか。

日本の平均初婚年齢

厚生労働省の調査（※１）によると、令和五年の婚姻件数は47万4717組で、前年の50万4930組より3万213組減少し、婚姻率（人口千対）は3.9と、前年の4.1より低下していることがわかります。

このように婚姻件数が減少傾向にある中で、日本の平均初婚年齢の推移を見てみると、約28年前の1995年の夫28.5歳・妻26.3歳に比べ、2023年の初婚年齢は、夫31.1歳・妻29.7歳と、夫妻ともに3歳前後（夫が2.6歳・妻が3.4歳）上がっています。

初婚年齢の夫と妻の差が縮まっているのも特徴です。時代の変化の中で、経済成長の停滞や多様化意識などの影響もあり、旧来型の「夫が妻を養う」「女性は結婚したら仕事を辞める」という概念が少なくなってきました。夫婦のあり方が、共に仕事をしながら、共に支え合う「２本柱」のスタイルに移行しているといえるでしょう。

●夫妻の平均初婚年齢の年次推移

注：各届出年に結婚生活に入ったもの
※１：データ出典「令和５年（2023）人口動態統計月報年計（概数）の概況」（厚生労働省）

初婚年齢が上がってきている理由として考えられること

経済成長の停滞と働き方の変化が影響している側面はあるでしょう。

終身雇用が減ってきている、非正規雇用の増加、昨今は個人起業家も増えています。加えて物価の高騰をはじめとした不安要素があるので、もう少し安定してから結婚しようと考える人が多くなっているのかもしれません。

女性のキャリア志向の加速
働き方改革が進むにつれ、女性のキャリア志向が加速しています。「一段落するまで、結婚はもう少し先にしよう」「仕事が楽しいので、まだ結婚はいいかな」と、考えるケースもあるでしょう。

結婚観の変化
ダイバーシティ（多様化）の考え方が社会に浸透し、結婚に対する価値観も変化してきています。

例えばひと昔前にあった「結婚適齢期」のような社会的プレッシャーも緩和され、人それぞれのライフスタイルが尊重されるようになってきています。

コミュニケーションの変化
IT化が進み、コミュニケーションの取り方にも変化が生まれています。

コロナ下の影響もあり、職場環境も急速に変わりました。職場関連の親睦会やイベントが減ったり、いわゆる「ノミニュケーション」といわれる仕事後に飲みながらコミュニケーションを取るという関係性も少なくなり、個の時間をより好む人も増えました。

職場が変化してきているように、日常全般の中で自然に恋愛へと発展する機会が減少していると考えられます。

自己実現を優先する
旅行や勉強、趣味に関することなど、結婚したらできなくなるかもしれないから、今のうちにやりたいことはやっておこうという考えから、自己実現を優先する傾向も強くなっています。

背景には、多様な価値観が認められる世の中の流れの中で、画一的な幸せの概念が薄くなり、「自分らしさの追求が幸せに通じている」という考え方が強くなったからでしょう。

これらの考えられる理由が複合的に絡み合い、初婚年齢が上がっているといえそうです。

40代の初婚率

日本の初婚率は全体的に上昇傾向にあり、40代においては2010年以降、高めの数値となっています。

●男性（夫）／年齢別（５歳階級）初婚率 1980年～2022年

●女性（妻）／年齢別（５歳階級）初婚率 1980年～2022年

※２：データ出典「人口統計資料集2024年版」（国立社会保障・人口問題研究所）

40代の再婚率

日本の再婚率も全体的に上昇傾向にあり、40代を含む前後の年代は以前と比べて著しく増えています。

●男性（夫）／年齢別（５歳階級）再婚率 1980年～2022年

●女性（妻）／年齢別（５歳階級）再婚率 1980年～2022年

※２：データ出典「人口統計資料集2024年版」（国立社会保障・人口問題研究所）

再婚年齢の上昇
男女ともに、再婚年齢も上がってきている傾向が見受けられます。

近年の特徴として、男性の再婚年齢が上がったことがわかります。2010年以降は、35～39歳が最も多く、それまで最も多かった30～34歳を上回りました。

離婚増加と再婚の背景
全体的に離婚が増加していますが、「卒婚」という言葉が聞かれるようになったように、離婚に対する考え方は、ネガティブなものではなくなってきています。自分らしいステージに上がるために離婚するというケースも増えたのでしょう。

離婚はマイナスなことではないので、もう二度と結婚はしないというのではなく、自分に合う人がいたら「再婚したい」と考える人が多いと読み取れます。離婚も再婚も社会的により受け入れられて、個人の生き方を尊重する世の中へ変化してきています。

結婚相談所を利用している人の割合は、年代によってどのような違いがあるのか解説します。

男性の傾向

●各婚活サービスの利用経験割合

注：各年の恋愛もしくは結婚意向がある恋人のいない独身者／各複数回答

※３：データ出典「婚活実態調査2024」（リクルートブライダル総研調べ）

20代、30代共に、恋活・婚活サイトやマッチングアプリといったネット系婚活サービスの利用経験者が最も高いです。特に20代は、20％を切ることがなく、今後もますます定番化されると考えられます。

30代になると、仕事などにも慣れてくるのと同時に、周りでは結婚する人も出てくるので本気度が高くなってきます。ネット系婚活サービスを利用しつつ、結婚相談所を利用したり、婚活パーティ・イベントに参加したりする人も増えるでしょう。

40代以上になると、より現実的になり、早期の結婚を望む人や婚活の質を求める人も出てくるでしょう。それだけに、確実性の高い結婚相談所などを利用する人も増えてくると考えられます。

女性の傾向

●各婚活サービスの利用経験割合

注：各年の恋愛もしくは結婚意向がある恋人のいない独身者／各複数回答
※３：データ出典「婚活実態調査2024」（リクルートブライダル総研調べ）
ネット系婚活サービスを利用する人は多いものの、男性とは違い、2023～2024年には、30代の女性が20代女性より数字が高くなっています。

結婚相談所利用や婚活パーティ・イベント参加の20代の数値に比べ、30代は、2倍～3倍前後多いので、併用しながら情報を取り入れ、活発に活動している状況がうかがえます。結婚した友人などからのリアルな結婚の情報が入りやすい30代女性にとって、良いネット系婚活サービスを選択し、上手に利用しているのでしょう。

40代の女性は、ネット系婚活サービスが20代や30代に比べ少なく、より真剣に短期間に結婚を目指していることが見て取れます。結婚相談所などのプロのサポートを受けながら、婚活パーティ・イベントのリアルな場所で、自分に最も合うパートナーを積極的に探す傾向があるでしょう。

20代に比べて30代、40代以上の男女の利用率が高い結婚相談所。利用するとどのようなメリットがあるのでしょうか。

結婚を前提とした交際相手に効率的に出会える

アラフォーは仕事でも責任あることを任されたり、中間管理職的な役割を担ったりすることも多く、なかなか婚活に多くの時間を使えないこともあります。

結婚相談所では、相手のプロフィールに年齢や職業、年収や条件などの情報が明確です。また本気度の高い会員が多いので、効率的にパートナーを見つけられるでしょう。

信頼性が高く安心である

結婚相談所の会員になるためには、身元確認が徹底されているので、安心して活動ができます。トラブルに巻き込まれることもほとんどなく、無駄のない婚活ができるでしょう。

マッチングの精度が高い

アラフォーになると、漠然とした夢や理想ではなく、結婚に求めるものが明確にあり、自分のことも分析できている人も多いでしょう。自分の価値観に合う相手や共に人生を歩めそうなライフスタイルの人も見えてきています。

男女ともに相手選びの焦点が高く、見る目もできてきやすいアラフォーだからこそ、マッチングの精度が上がってくる年代といえるでしょう。

40代以上や再婚の人にも向いている

40代以上の会員数が多い結婚相談所も珍しくありません。同年代と出会う機会に期待が持てるでしょう。

再婚を希望する人も多い年代なので、その背景を考慮しながらプロのサポートを受けられます。じっくり相談できる結婚相談所は、40代以上、再婚を考える人にも向いています。

心理的なサポートも得られる

婚活をしていると、必ずしも思い通りに運ばないことや自分と向き合う機会も往々にしてあります。過去にうまくいかなかった経験から不安になったり、焦りを感じることもあるでしょう。

そんなとき、多くのケースを見てきているプロの適切なサポートは精神的にも心強いはずです。

アラフォーが結婚相談所を選ぶとき、どのようなポイントを比較すればよいのでしょうか。

アラフォー・40代に強いとうたっているサービスを選ぶ

アラフォー世代は初婚・再婚を含めていろいろな背景を持つ会員がいます。アラフォー、特に40代に強い結婚相談所は、会員それぞれの事情を受け止めながら、今後の人生を一緒に考えてくれることでしょう。

また、同世代との出会いも多くチャンスをつくってもらえます。学生時代の話や昔好きだった音楽や映画、価値観が似ていたり、共感し合えることも多いので、短期間で結婚に至るカップルも少なくありません。

サービス内容と料金プランが自分に合うかを見る

アラフォーは、人によってライフスタイルがさまざま。仕事中心の毎日だったり、子どもがいて仕事と子育ての両立をしている人もいるでしょう。

結婚相談所によって、サービス内容や料金プランは多種多様です。提供されるサービス内容の詳細、また入会金、月会費、お見合い料金、成婚料など、自分に合うところを見つけましょう。

仕事が激務になる可能性がある場合は、気軽に休会・再開できるサービスがあると安心です。

成婚実績や評判を確認する

結婚相談所の成功率や過去の実績を確認しましょう。特にアラフォーや40代の実績がどのくらいあるのか、確認することがポイントです。また口コミなどの評判も参考程度で良いので、チェックしておくのがおすすめです。

紹介と婚活アプリの両立もおすすめ

忙しいアラフォー世代には、コーディネーターから、自分に合いそうな人を紹介してもらうパターンと、隙間時間でできる会員専用の婚活アプリを導入しているハイブリッド型のシステムがあるところはおすすめです。

会員専用の婚活アプリは、本気度の高い人が多く利用していて、コーディネーターからアドバイスももらえます。無駄なく短期間で相手を探すことができるでしょう。

無料相談などで直接話を聞く

結婚相談所に興味を持ったら、無料相談を行っているところもあるので、実際に足を運んでカウンセリングを受けてみましょう。

各結婚相談所が大事にしていることやサービスの具体的な内容を知ることができ、自分に合ったサービスを決めやすくなります。

30～40代以上の男女の利用率が高い結婚相談所。利用するとどのようなメリットがあるのでしょうか。

自分に合った現実的な条件設定をする

自分の年齢や経歴を踏まえ、共に生きていくことを想像して相手を選びましょう。相手の条件設定の理想が高すぎたり、現実離れしていると、なかなか結婚までたどり着けない可能性があります。

積極的に活動する

自分の活動の仕方で結果が違ってきます。会員限定の婚活アプリも、積極的に使うことによって、お見合いのチャンスが大きく広がります。自分に合いそうな人には、複数人にアプローチをしていきましょう。

婚活していると思うようにいかないこともあるでしょう。結果が出なくても、諦めないことが大切です。コーディネーターに相談したり、時々は息抜きをしながら、また積極的に活動する前向きさを持てるといいですね。

オープンマインドを持つ

20代や30代前半ではまだ経験も浅く、婚活相手への自己開示がうまくできないこともあるかもしれません。経験値が高まってきているアラフォーだからこそ、オープンマインドで人と接することができるでしょう。

自己開示をすることで、婚活相手にも親しみを持ってもらえたり、相手も心地よく感じ自分らしさを出しやすくなるなど、良い効果があります。常に自分のことを素直に伝える意識を持って取り組んでみましょう。

相手の良いところを見る

婚活がうまくいく人となかなか思うようにいかない人との差の一つに、相手を見る視点があります。自分に合いそうな人を探すときや、お見合いのときに、いかに「相手の良いところを見られるか」が重要なポイントです。

相手を減点法で見るのではなく、良いところを見つけることができる人は、感謝の気持ちが自然と湧きやすく、そこから円滑なコミュニケーションが生まれるので、幸せをつかめる人ともいえます。

フィードバックを受け入れる

婚活のプロであるコーディネーターが、メッセージのやりとりなどについてもアドバイスをくれるので、自分自身の気付きにつながります。

フィードバックを素直に受け入れると、婚活のテクニックが向上するのはもちろん、人間的にも成長できるでしょう。前向きに取り組んでいけたら、素敵な相手もきっと見つかりやすくなりますよ。

年齢にとらわれず、前向きに取り組むことが婚活成功のカギ。結婚相談所を利用すれば、コーディネーターのサポートを受けながら、効率的に婚活を進めることができるので、時間を大切にしたいアラフォー世代の婚活に向いています。

結婚相談所での婚活について詳しく知りたい方は、入会前にまず無料カウンセリングを活用するのがおすすめ。ゼクシィ縁結びエージェントでは無料カウンセリングを実施中。気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

取材・文／前川ミチコ

【監修】
江頭美鈴さん
M.E.プロダクション 代表
一般社団法人 エグゼクティブ・イメージコンサルタント 代表理事
東映株式会社の専属女優を経て、アナウンサー・司会等の話す仕事へ転向。NPO法人日本サービスマナー協会認定マナー講師、一般社団法人全日本ブライダル協会ブライダルコンサルタント、全日本ブライダルMCアライアンス所属。ICBインターナショナル認定イメージコンサルタント、NPO法人日本交流分析士協会心理カウンセラーなど。「話し方」「ファッション」「マナー」「心理」の４つの専門スキルを統合した独自カリキュラム、メソッドを開発。現在は、婚活講師、マナー講師、話し方講師をはじめ、企業・団体の人材育成に携わる。
公式サイト：https://me-pro.biz/index.php

【データ出典】
※１：「令和５年（2023）人口動態統計月報年計（概数）の概況」（厚生労働省）
※２：「人口統計資料集2024年版」（国立社会保障・人口問題研究所）
※３：「婚活実態調査2024」（リクルートブライダル総研調べ）