恋愛に慣れていないと、日時や場所などデート交渉のやりとりはハードルが高いのではないでしょうか。結婚相談所では、初デートがお見合いになるので、日程調整や場所選びまで間に入ってくれる相談所もあります。

相談所によっては、「初回で食事やお酒はNG」「ホテルのティールームやうるさくないカフェ」などルールを設けている場合もあるので、場所や時間帯を決めやすく、スムーズに待ち合わせまで進めます。

２.既婚者が紛れておらず、身元や収入も偽れない

結婚相談所は入会時に身分証明書の提示が必要なので、既婚者が独身と偽って紛れていることはありません。

恋愛経験が少なく、独身のふりをしている既婚者を見抜く自信がなくても、第三者機関が認めた証明書が提出されているので安心です。職業や年収を偽ることはできません。

３.相手の温度感を探ってもらい、真剣交際について相談できる

交際経験が少ないと、知り合った相手の「友達に勧められて婚活を始めて、まだ結婚は考えていないんです」「今は忙しくて恋愛に向けるパワーがなくて」など、言葉の裏にあるやんわりとしたお断りに気付くことが難しいことが多いです。

相手の本心がわからない時に、結婚相談所を通してやりとりすることで、相手の本気度や気持ちを知ることができます。また、「お付き合いしたい」と伝える勇気がなくても、相談所のコーディネーターと告白のタイミングについて相談することも可能です。

恋愛経験が少ない人が結婚相談所の活動で不安になりやすいこと

菊乃さんは、「恋愛経験が少ない方の中には、プロポーズされる前から前のめりで、心配ばかりしている人がとても多い」と話します。

婚活を始める前から「きちんとした人に出会える？」、まだ申し込んでいないのに「このプロフィールの人とは相性が悪そう」、１～２人と会っただけで「結婚相手に向いてなさそう」と、悪い想像ばかり膨らませて婚活をやめる、“石橋をたたきすぎて壊してしまう”タイプの人もいるようです。

恋愛経験が少ない人が、どんなことを不安に感じがちなのか見ていきましょう。

１.「お付き合いから結婚まで話を進めていける？」

「恋愛経験が少ない自分が気になる人と出会えて結婚まで進めるのか？」と不安に思う人は少なくありません。

しかし、こればかりは婚活を始めてみないとわかりません。自宅で相手のプロフィールなどを見て、「一緒に暮らせる？」「この人と結婚できる？」と妄想して不安になるよりも、まずは会ってみないとわからないというのが本当のところです。

２.「出会ってから短期間で結婚を決められる？」

交際を長引かせる人もいるため、例えば「交際から３カ月で結婚するかどうか決める」というルールを設けている結婚相談所もありますが、そのルールは「絶対」ではありません。３カ月を過ぎた後に結婚を決める人もいますし、そのせいで退会を迫られることはないと考えていいでしょう。

結婚を決められるかどうかは、プロポーズされてから考えればよいことです。不安を全て解消してからでないと動けないのでは、ずっと婚活を始められません。「試しにやってみよう」「相手と話して考えてみる」という考え方が大切になってきます。

３.「異性と会話を続けられる？」

異性との会話に慣れていない人がやってしまいがちなのは「一問一答」の会話形式。

「休日は何をしていますか？」→「家でゴロゴロしています」→「そうですか。好きな食べ物はなんですか？」
……こんな面接のようなやりとりだと会話を楽しむことができません。重要なのは、深掘りと共感です。

「家でゴロゴロしています」→「私もそうです。わかります」と共感して、「家で過ごすのが好きなんですね。家では何をしていますか？」と話題を深めることを意識してみましょう。

恋愛経験が少ない人も心強い！結婚相談所で受けられるサポート

結婚相談所ではどんなふうに婚活をサポートしてくれるのか、相談所で行っていることが多いサービスについて紹介します。

１.自己紹介文の作成

婚活を始めたばかりの時に、定型文をそのまま使ったり、「会社員です。よろしくお願いします」などと短すぎる文章を書いてしまったりするケースもあります。恋愛経験にかかわらず、客観的な視点で異性から見て魅力的なプロフィールを書ける人はあまり多くありません。例えば、「パンケーキの食べ歩きが大好きです。趣味はヨガです」という自己紹介文に、男性がデートのきっかけを見つけ出すのは少し難しいですよね。結婚相談所にはマニュアルや文字数の目安もあり、作成をサポートしてくれます。

２.写真館の紹介

婚活で写真のイメージはとても大事なポイントです。背景が暗すぎる、不思議な角度の自撮り、目を大きくしすぎた加工、明らかに大昔の写真……etc.を見たらどんな気持ちになるでしょうか？

相談所が紹介した写真館ではヘアメイクが付くこともあり、ポーズや表情など、プロのフォトグラファーが魅力を引き出してくれます。服選びに自信がないなら、撮影時のファッションについても相談所に相談してみましょう。

３.身元確認と個人情報保護

結婚相談所を使わずに婚活をしていると、相手のプロフィールは本人の申告通りなのか、個人情報をどこまで伝えるべきか不安になることもあるのではないでしょうか。

結婚相談所に入会すると、独身証明書や年収の証明書を提出する必要があり、相談所のシステムを介してやりとりが可能です。

お付き合いに至らなかった場合でも、メールや電話番号、LINEの連絡先を知られていないので、ストレスなく「交際終了」することができます。SNS投稿の禁止ルールなどを設けていることも多いため、トラブルを未然に防ぐことができます。

４.断る場合、ボタン一つで関係解消できる

恋愛には、別れ話などネガティブなシーンもあります。相手の好意を断ったり、交際を終わらせたりするのは、かなり難しいこと。

結婚相談所なら、相手に自分の気持ちを直接伝えることなく、相談所のシステムを通じて関係を解消できます。自然消滅やフェードアウトといった不誠実な方法を取らずに済むのもメリットです。

５.活動やお断り理由について分析してもらえる

交際を終了する時に、理由を選択してもらい、次の紹介に活かす結婚相談所も多くあります。

「価値観の不一致」といった理由もありますが、「写真と違った」「コミュニケーションの問題」など、同じ理由が続いているなら分析して、次の出会いにつなげることができるでしょう。

６.結婚相談所からの紹介

恋愛経験が少なく、断られて傷つきたくないなどの理由で、自分からは申し込めないという人もいます。しかし、結婚相談所からの紹介ならYESのボタンだけで申し込みができるため、主体的に検索して申し込むことができない人でも、ハードルが低くなります。

相談所はプロ目線で総合的に見てお相手を紹介するので、自分だけでは見つけられなかった素敵な相手に出会えるケースも多いです。

７.活動の進め方を相談・質問できる

恋愛経験が少ないと、恋バナをすることがあまりなく、恋愛経験が少ない友人同士で過ごすのが心地よく感じるケースもあるようです。

いざ、婚活を始めた時に恋愛について相談する相手がいなくても、担当者やコーディネーターに婚活の進め方や相手の本心について相談することができます。

恋愛経験が少なくても大丈夫。まず一歩踏み出してみて

「恋愛経験が少ないため婚活がうまくいかないかも」という不安を持っているかもしれませんが、結婚相談所はいろんな恋愛経験の人が利用しています。相談所の担当者に、「え？今まで付き合ったことがないのですか？」というような反応をされることはないはずなので気にしないでください。

恋愛経験が少ないから結婚できないなんていうことは決してありません。婚活という新しい出会いで、恋愛に限らず人間関係の摩擦は起きるかもしれませんが、相談所のサービスを活用し、プロに相談しながら活動することで、自分一人で不安を感じているよりも前に進んでいけるでしょう。

恋愛経験が少ないけれど婚活を始めてみたいと思っているなら、婚活に伴走してくれる結婚相談所はピッタリな場所です。ゼクシィ縁結びエージェントでは無料のカウンセリングも行っています。不安に思っていることや活動内容について気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

取材・文／竹本紗梨

【監修】
菊乃さん
恋愛・婚活コンサルタント。マンツーマン相談のほか、大手結婚相談所や行政機関で婚活セミナー講師を行う。29歳まで手抜きを個性と取り違えたダメ女だったが、低レベルからの女磨き・婚活をつづったブログが「わかりやすい」と話題を呼び、2011年から恋愛・婚活コンサルタントとして活動。相談者の約４割は一度も交際経験がない女性。著書に『あなたの「そこ」がもったいない。』（すばる舎）、『なぜか愛される女（ひと）がしている73の習慣』（双葉社）など。
公式サイト：https://www.bestpartner-prj.jp/