結婚相談所の費用が高いのはなぜ？料金相場や内訳から入会前の確認ポイントまで解説

結婚相談所の費用が高いといわれる理由を解説。入会時の会費や成婚時に必要となる料金の相場から、費用が高くても結婚相談所を利用するメリット、結婚相談所を比較する時に確認したいことなどについて、婚活事情に詳しいブライダルコンサルタントの江頭美鈴さんに教えてもらいました。

結婚相談所でかかる料金は、大まかに分類すると「入会時費用」「月会費」「成婚料」の３つ。TOTALの平均金額は、約30～50万円程度（2023年12月時点）ですが、利用するコースや活動期間などによっても異なります。

それぞれの費用の相場をつかむことで、どの時期にどのくらいの費用がかかるのかをイメージしておくと、目標や計画を立てる際の目安にもなります。何にどのくらいの金額がかかるのか、費用ごとに解説します。

【入会時費用】10万～30万円

入会金、登録料（書類を確認して登録する手続きやプロフィール作成など）を含む、入会時にかかる費用です。相場は10万～30万円程度ですが、結婚相談所のサービスの特徴によってばらつきがあります。中には、30万円以上かかる所もあります。

【月会費】5000円～３万円

毎月発生する会費です。結婚相談所や利用するコースなどによって金額の差があります。近年の相場は、5000円～３万円程度です。

【成婚料】５万～30万円

お見合いやデートを重ね、結婚が決まって結婚相談所を卒業する時に発生する料金です。相場は５万～30万円程度ですが、成婚料は0円のところもあります。どの時点で卒業（成婚）と見なすかは、結婚相談所によって違いがあります。その成婚の定義の確認も併せてしておきましょう。

【その他】5000円～２万円

お見合いにかかる費用など。お見合い1回ごとに料金が発生する所や、固定の所があり、相場は5000円～２万円程度です。お見合い日時や場所のセッティングをコーディネーターがしてくれる所も多いです。また、お見合いの時に気を付けた方が良いことなどのアドバイスもしてもらえるでしょう。

結婚相談所では会員の質を担保するため、「独身証明書」や「本人確認書類」「収入証明書」「学歴証明書」など、いくつもの書類を確認し、面談をするなど、しっかりとした入会審査を行っています。

入会後も、お見合いのセッティングから個別の相談まで、婚活全体をきめ細かくサポートしてくれます。このように、会員一人一人を綿密にサポートするため、マッチングアプリなどと比べて費用は高めになります。

マッチングアプリなどと比べて費用が高くても、結婚相談所を利用することには次のようなメリットがあります。

真剣に結婚を考えている会員が多い

前述のように、結婚相談所の会員になるためにはさまざまな書類の提出が必要となります。入会審査の面談もあり、身元がしっかり分かっていて、条件をクリアした人が会員になっています。

こうした書類の用意などの手間を惜しまず、入会金などのコストをかけて会員になる人は、真剣に結婚に向き合おうと覚悟を持っている人が多い傾向にあります。

プロのきめ細かいサポートを受けられる

コーディネーターが入る仲人タイプの結婚相談所は、一人一人へのサポートが手厚いのが特徴。お見合いのセッティングからおすすめのデートスポットの紹介など、成婚まで婚活全体を支援してくれます。

婚活に関するあらゆる相談にも乗ってくれて、時には自身の良い点や改善点も教えてくれるなど、自分を見つめ直す機会にもなります。利用するコースにより相談できる回数が異なる場合があるので、希望に近いものを選びましょう。

また途中でお付き合いをお断りしなければならない場合、代わりに伝えてくれるのも安心。相手と何らかの行き違いやトラブルがあった場合も、コーディネーターと相談しながら対処することができます。人生を左右する大切な婚活だからこそ、安心感を優先して効率的に進めていきましょう。

効率よく安心感のある婚活を進められる

結婚相談所では、コーディネーターが入会からお見合い、仮交際、真剣交際、婚約、成婚とそれぞれに適したタイミングで導いてくれるので、時間を上手く使った婚活ができます。中には入会したら、あっという間に成婚にたどり着く人もいるなど、時間もコストも効率の良い婚活方法と言えるでしょう。

サービス内容も料金もさまざまな結婚相談所。比較検討時、どのような点を確認すれば良いのか解説します。

ポイント１.結婚相談所のタイプを確認

結婚相談所は、大きく分けると３タイプあり、サービス内容もそれぞれ違ってきます。どのタイプが自分に合う婚活のスタイルなのかを確認しましょう。

仲人型
担当者であるコーディネーターが希望に沿った相手を探してくれます。婚活初心者や積極的に動くのが苦手な人に向いています。手厚いサポートが受けられる分、料金は高めとなります。

データ検索型
会員専用のアプリや専用ページを使い、自分でアクセスして、お相手を探します。自分のお気に入りやオファーした人が担当者にも分かるので、サポートやアドバイスもしてもらえます。自ら積極的に活動する人には向いています。料金は比較的リーズナブルなことが多いです。

ハイブリッド型
仲人型とデータ検索型の両方の良いところを活用できるスタイルです。コーディネーターから希望に合いそうな人を紹介してもらえるほか、専用システムを使って自分でお相手を探すこともできます。効率よく進められるため、料金は高めの傾向です。

ポイント２.過去の成婚の実績や会員数を確認

一つの目安として、成婚の実績を確認しましょう。会員数も要チェックです。活動が活発に行われているのか、出会えるチャンスが多いのか、判断基準のひとつになります。

ポイント３.料金体系と料金に含まれるサービス内容を確認

結婚相談所は漠然と料金が高いというイメージを持つ人もいますが、印象だけで捉えるのではなく、実際の料金体系や料金に含まれているサービス内容を確認してみましょう。

無料カウンセリングなどを活用し、実際に説明を受けて納得感を持つことが大切です。結婚相談所によってさまざまな特長があるので、実際に説明を受けてみるのがおすすめです。

婚活成功のカギを握るといっても過言ではない、結婚相談所選び。多少はお金がかかっても、サービス内容に満足できる所を選びたいですね。

入会する前に無料カウンセリングを受けられる結婚相談所も多いです。料金面での不明点や具体的なサービス内容の他、婚活を始めるにあたっての不安や悩みを相談することもできます。また、自分の希望にあった活動方法なども提案してもらえます。

ゼクシィ縁結びエージェントでも無料カウンセリングを実施中。ぜひ気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

取材・文／前川ミチコ

【監修】
江頭美鈴さん
M.E.プロダクション　代表／一般社団法人　エグゼクティブ・イメージコンサルタント　代表理事
東映株式会社の専属女優を経て、アナウンサー・司会等の話す仕事へ転向。NPO法人日本サービスマナー協会認定マナー講師、一般社団法人全日本ブライダル協会ブライダルコンサルタント、全日本ブライダルMCアライアンス所属。ICBインターナショナル認定イメージコンサルタント、NPO法人日本交流分析士協会心理カウンセラーなど。「話し方」「ファッション」「マナー」「心理」の４つの専門スキルを統合した独自カリキュラム、メソッドを開発。現在は、婚活講師、マナー講師、話し方講師をはじめ、企業・団体の人材育成に携わる。
公式サイト：https://me-pro.biz/index.php