「彼女できないからいらない」は本当にそれでいい？恋人がいない男性の割合も紹介

「若者の恋愛離れが進んでいる」といわれていますが、実際のところはどうなのでしょうか？この記事では、20～40代の未婚男女を対象にアンケート調査した、恋人がいない・交際経験のない人の割合や結婚に対する意識について紹介します。また、恋愛心理に詳しい心理カウンセラーの服部希美さんに、彼女ができない男性の特徴や彼女をつくるためのステップ、彼女がいない男性におすすめの出会いの場などを教えていただきました。

恋人がいない男女の割合は増加傾向

2017年から2023年の間に４回行ったアンケートの結果を見てみましょう。

恋人がいる人の割合

※データ出典：恋愛・結婚調査2023（リクルートブライダル総研調べ）

2023年の調査で「現在恋人がいる」と回答した男性は23.9％、「現在恋人がいない」と回答した男性は計76.1％もいます。また、「現在恋人がいない（付き合ったことがない）」と回答した交際経験のない男性は、2017年は34.9％でしたが2023年は39.0％と4.1ポイント増加しています。

※データ出典：恋愛・結婚調査2023（リクルートブライダル総研調べ）

女性の場合は、2023年に「現在恋人がいる」と回答した人は37.0％、「現在恋人がいない」と回答した人は計63.0％となっています。また、「現在恋人がいない（付き合ったことがない）」と回答した交際経験のない女性は、2017年の23.0％から2023年は28.0％と５ポイント増加しています。

2017年からの調査と比較すると男女共に恋人がいない人の割合が増え、特に男性の方がその割合が多く、より恋愛離れの傾向にあることが分かります。

20代・30代共に交際経験のない男性は４割超え

次は、同じ調査によるアンケート結果を年代別で見てみましょう。

恋人がいる人の割合（男女年代別）

※データ出典：恋愛・結婚調査2023（リクルートブライダル総研調べ）

※データ出典：恋愛・結婚調査2023（リクルートブライダル総研調べ）

「現在恋人がいない（付き合ったことがない）」と回答した交際経験のない男性は20代で46.0％、30代で41.2％と、どちらも４割を超えています。

「現在恋人がいない（付き合ったことがない）」と回答した交際経験のない女性はどの年代も３割以下なので、この調査でも男性の方が恋愛離れの傾向があると見られます。

交際経験がない男性には、「彼女ができない」だけでなく、「彼女をつくらない」という主義の人もいるでしょう。彼女がいない男性に見られる特徴とその理由を解説します。

女性との出会いが少ない

学生時代に周囲に女性が少ない環境だったり、現在も女性が少ない職場だったりすると、女性と接触する機会が少ないため彼女ができにくくなるというケースはよくあることです。

女性と話すのが苦手

緊張から何を話したらいいか分からないなど、女性と話すことに対して苦手意識を持っていると、無意識に女性との接触を避けてしまうため彼女ができにくい傾向になります。

恥ずかしがり屋で気持ちを隠しがち

自分の気持ちを表現するのが苦手な男性の中には、好きな女性の前であえて興味のないそぶりをしてしまう人もいます。その結果、女性にうまくアプローチすることができず、好きな人ができても恋人にまで進展しにくくなってしまいます。

女性や恋愛、結婚にネガティブなイメージがある

「女性は口うるさい」「彼女がいると面倒くさい」「結婚したら自由がなくなる」など、女性や恋愛、結婚にネガティブなイメージだけが先行している男性は、「ひとりでいる方がマシ」と思い込んでしまいます。そのため、彼女をつくることや恋愛には前向きになれないでしょう。

自分のことを優先したい

彼女ができると自分だけが良ければいい、というわけにはいきません。常に自分のことが一番で、彼女の予定に合わせたり喜ばせたりすることが面倒くさいと感じてしまうタイプの人は、彼女をつくることに消極的な傾向があります。

今恋人がいないからといって、ずっとこのまま恋人やパートナーがいなくてもいいのでしょうか？現在未婚の男女が、恋愛や結婚など将来パートナーを持つことに対してどのように考えているのかもアンケート調査しているので、その結果も見てみましょう。

結婚意向がある人の割合

※データ出典：恋愛・結婚調査2023（リクルートブライダル総研調べ）

※データ出典：恋愛・結婚調査2023（リクルートブライダル総研調べ）

「（いずれは）結婚したい」と思っている男性は43.5％、女性は49.3％もいます。はっきりと「（今後も）結婚はしたくない」と回答している人は男女共３割以下です。

「いずれは結婚したい」「いい人と出会えたら結婚したい」など、少しでも結婚を考えているなら、早めに行動するのがおすすめです。「今は仕事が忙しいから彼女はいらない」「そのうち自然にできるだろう」と思っていると、あっという間に時間は過ぎてしまいます。将来の彼女、将来の結婚相手と出会うため、前向きに一歩前進することが大切です。

いざ、「彼女をつくろう！」と思っても、今まで交際経験がない場合は何をどうすればいいのか迷ってしまうかもしれません。具体的にどのような行動をすればよいのか、無理なく進めるように段階を踏んで解説しますので、ぜひ参考にしてください。

STEP１：どんな恋愛がしたいか考える

恋愛は、彼女ができることがゴールではありません。付き合ったらふたりでどんなふうに過ごしたいのか？どのぐらいのペースでどんなデートがしたいのか？また、どんなことはしたくないのか？など、イメージを膨らませることは大切です。自分に合う彼女を見つけるためにも、恋愛の価値観を改めて考えておきましょう。

STEP２：出会いの場に出かける

合コンに出向いたり友人に紹介してもらったりと、積極的に女性と接する機会を増やしていきましょう。恋愛は頭でするものではなく、心でするもの。いろいろ考えるよりも、多くの女性と実際に会って会話をしてみることが大切です。

STEP３：女性を交えたグループで遊びに行く

一対一が苦手な人は親しい友人に協力してもらい、男女のグループで遊びに出かけるのもおすすめです。バーベキューなどみんなで協力して何かに取り組むようなイベントだと、話題も見つけやすく、比較的気軽に女性と接することができます。

STEP４：気になる人と連絡先を交換する

この先も会ってみたいと思う女性が現れたときには、LINEなど連絡先を交換しましょう。今後、関係を深めていく手段としても必要ですが、相手に好印象を持っていることが伝わり、相手にも意識をしてもらえる可能性が高まります。

STEP５：やりとりを重ねて、親密感をつくる

連絡先が交換できたら、メッセージを送って関係を深めていきましょう。ただ、急になれなれしくしたり、すぐに距離を縮めたりするのは要注意です。返事の様子を見ながら、相手のペースに合わせて関係を深めていくようにしましょう。

やりとりが盛り上がってきたら、次はデートのお誘いです。初デートは夜ではなく、明るく爽やかな雰囲気で会える日中のランチデートを提案するのがおすすめです。

彼女がいない人、これまで交際経験のない人におすすめの出会いの場を紹介します。

友達・知人の紹介

身近な友達や親しい同僚などに出会いを求めていることを伝え、いい人がいたら紹介してもらいましょう。自分のことをよく知ってくれている人は合いそうな人も知っているので、良い出会いが期待できます。

いきなりふたりきりで会うのが気まずければ友人も同席してもらうなど、恋人関係になるまでサポートしてもらえるので心強いです。

結婚相談所や婚活パーティ

気軽に参加できる出会い系イベントもありますが、遊び相手を探している既婚者やただ遊びに来ている人なども参加しているため、実は難易度が高いのが現状です。出会いに慣れていない人ほど、しっかりと身元が確認されている結婚相談所や婚活パーティがおすすめです。

趣味のサークルや学びの場

趣味や興味が似ている人とは話しやすく、盛り上がりやすいもの！スポーツのサークルや料理教室、英会話学校など、興味のあるコミュニティーに参加してみましょう。楽しみながら、気の合う女性との出会いも期待できます。

彼女がいない、彼女ができない理由はさまざまです。自分自身の気持ちや仕事のタイミングなどもあるので、彼女がいない状態を否定的に捉える必要はありません。しかし、今だけではなく、将来のことを考えるのも大切です。「本当は彼女が欲しい」「いずれは結婚したい」という気持ちがあるなら、少しずつ前向きに行動してみるのもおすすめです。

「出会いの場がない」「出会いからどう進展させていいか分からない」という場合は、婚活のプロがサポートしてくれる結婚相談所を利用するのも一つの方法です。ゼクシィ縁結びエージェントでは婚活に関する無料カウンセリングを実施中。気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

取材・文／仲西なほ子

【監修】
服部希美さん
「カウンセリングサービス」所属心理カウンセラー。セミナー講師。“さびしさを笑顔に変える”をテーマに高い共感力で親身に寄り添い、婚活や30代からの女性の恋愛をサポート。また、「対人関係の改善」「自分の望む人生へのシフトチェンジ」といった相談でも高い支持を得ている。名古屋、東京、オンラインにて相談を受け付けている。
公式サイト：https://www.hattori-nozomi.jp