- 離婚の経験を前向きに捉えている
- 離婚経験の分析ができている
- 相手を尊重し、信頼関係を築く努力ができる
- 精神的に自立している
- 感謝の気持ちを忘れない
- 離婚をマイナスと捉えている
- 離婚の原因を相手のせいにしている
- 一方的に幸せにしてもらおうと考えている
- 相手の話を聞かない
- 感情の起伏が激しい
- 希望の優先順位や、譲れない条件を整理しておく
- 子どもがいる場合には子どもとの相性を重視する
- 過去の経験を尊重してくれるかどうか
- 経済的に安心かどうか
- 話し合いができるかどうか
- 日々のあいさつを大切にする
- 愛情や感謝の気持ちを言葉や態度で伝える
- 許し合える関係をつくる
- 共に支え合って生きていくという意識を持つ
- 頑張りすぎない
- 再婚者向け婚活アプリ
- 再婚者向けの婚活パーティ
- 知り合いなどからの紹介
- 離婚経験者のサークル
- 結婚相談所
バツイチから幸せな再婚をする人にはどんな特徴があるのでしょうか。再婚する人の割合、再婚して幸せになれる人・なりにくい人の特徴、再婚相手を選ぶときのポイントのほか、再婚後に幸せになるために大切なこと、バツイチの男女におすすめの婚活方法などについて、婚活事情に詳しいブライダルコンサルタントの江頭美鈴さんに教えてもらいました。
バツイチの人が再婚する割合は?
●国内の婚姻件数(件)
年 | 総数 | 夫妻とも初婚 | 夫妻とも再婚または どちらか一方が再婚 |
---|---|---|---|
2022年 | 504,930 | 377,804 74.8% | 127,126 25.2% |
2021年 | 501,138 | 370,911 74.0% | 130,227 26.0% |
2020年 | 525,507 | 386,883 73.6% | 138,624 26.4% |
2019年 | 599,007 | 438,912 73.3% | 160,095 26.7% |
2018年 | 586,481 | 429,742 73.3% | 156,739 26.7% |
※出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)「人口動態調査」
バツイチの人が再婚するケースは、全体の婚姻のうちどれくらいを占めているのでしょうか。
政府統計の「人口動態調査」によると、2022年の国内の婚姻件数は50万4930件。このうち「夫妻とも初婚」は37万7804件(74.8%)、「夫妻とも再婚またはどちらか一方が再婚」は12万7126件(25.2%)。
過去5年の推移を見ても、この割合に大きな変化はなく、今は4組に1組以上の婚姻が「バツイチの人の再婚」という時代であることがわかります。
再婚して幸せになれる人の特徴
バツイチから再婚して幸せになれる人は、どんな人なのでしょうか。共通して見られる特徴を紹介します。
離婚の経験を前向きに捉えている
つらかったことも含めて、離婚を「経験」や「人生の学び」として前向きに捉えられている場合には、自分の中で消化ができているということです。
吹っ切れているので、明るく次のステップに進むことができます。経験を糧として幸せをつかむ力が高められていて、自信を持って前に進めます。
離婚経験の分析ができている
離婚の原因や結婚生活の問題点だったと感じることを振り返り、「こうすれば良かったかもしれない」など、自分なりの反省や分析ができているかどうかは重要です。
結婚生活と離婚を経験しているということは、経験値が高くなっているということです。さらに分析して腑に落ちていると、再婚してから何かの問題が起こっても解決や回避するコツもわかりやすくなります。
相手を尊重し、信頼関係を築く努力ができる
幸せになれる人は、相手を自分の型にはめようとせずに、相手の意見や考えを受け入れようと努力していることが多いです。相手を尊重する人は相手からも尊重されます。良い循環が生まれ、良い信頼関係が築けるでしょう。
精神的に自立している
基本的に相手には相手の価値観があり、自分と違っても当然であるという考え方をしています。
依存心が強いと相手に求めるものが多くなりやすく、頼られる方も息苦しくなってしまうこともありますが、共に精神的に自立していて、支え合う関係を目指すと結婚生活もうまくいくでしょう。
感謝の気持ちを忘れない
再婚して幸せになる人の大きな特徴の一つは、再婚相手に出会えたことへの感謝の気持ち、周りが理解や応援をしてくれているという感謝の気持ちを持っていること。
今ある幸せは、過去のさまざまな経験がもたらしてくれたことだからと、つらかったり嫌だった経験さえも肯定的に捉え、感謝につながる考え方をしています。感謝の気持ちを忘れない人は、幸せをつかむ力の強い人とも言えます。
再婚して幸せになりにくい人の特徴
一方、再婚しても幸せになりにくい人とは、どんな人なのでしょうか。前章の裏返しになる部分もありますが、その特徴を紹介します。
離婚をマイナスと捉えている
「結婚に失敗した」というマイナスワードのように、「離婚=失敗」と考えて離婚を自分の人生の汚点と考える捉え方は、自己否定につながります。自己肯定感が低いと、臆病になったり疑心暗鬼になったりしてしまい、再婚に向けて前進することにためらいが出てしまいます。
離婚の原因を相手のせいにしている
自分軸が強すぎて相手が悪かったから離婚になったと思っていると、経験からの学びは少ないかもしれません。
成長や自己変容もしにくく、視野も狭くなりがちです。再婚した後も自分を相手に合わせることをせずに、不平不満が出やすくなります。
一方的に幸せにしてもらおうと考えている
相手から何かしてもらおうという気持ちが大きいのは、依存心の強さの表われです。自分も相手を幸せにしようという気持ちがないと良い関係が築きにくいもの。お互いがお互いを幸せにできる関係性になると良いですね。
相手の話を聞かない
結婚生活は、何でも話し合えて、一緒に考えていく姿勢が大切です。お互いに共感し合ったり励まし合ったりできれば、いつまでも素敵な関係性でいられるでしょう。
再婚すること自体が目標になってしまい、いざ結婚生活に入ったら相手の話に耳を傾けないとなると、気付かないうちにひずみが生まれるかもしれません。
感情の起伏が激しい
家庭の中でありのままの感情を出せることは幸せなことです。しかし、理由がわからずに不機嫌な態度が続いたり、元気なときと落ち込んだときの落差が大きいなどあまりにも感情の起伏が激しいと、相手は振り回されて疲れてしまいます。
人間的にも大人で本当の強さを持っている人は、感情のコントロールをすることができる人です。明るくフラットな感情を維持できることが穏やかな家庭生活の基盤となるでしょう。
幸せな再婚のためのパートナーを選ぶポイント
バツイチから幸せな再婚をするためには、どんなふうに相手を選べば良いのでしょうか。パートナーを選ぶ際のポイントを解説します。
希望の優先順位や、譲れない条件を整理しておく
離婚の経験を生かし、自分を内観して、パートナーに対する希望や条件を整理しておきましょう。
考えすぎる必要はありませんが、相手に望むことというより、自分自身を知っておくこと、これから相手とどのような人生を築いていきたいかと考えることが、パートナー選びには重要です。出会う前に自分の気持ちを整理しておくと、自分に合う人、合わない人が明確に見えてきます。
子どもがいる場合には子どもとの相性を重視する
相手や自分に子どもがいたり、お互いに子どもがいる場合もあります。毎日一緒に生活するということを踏まえて、子どもとの相性を重視しましょう。
子どもに話を聞いたり様子を見たりして、子どもも含めてみんなで幸せな家族になるという視点で考えることが大切です。
過去の経験を尊重してくれるかどうか
これまでの自分の人生のつらかったことや悲しかったこと、自分ではうまくできなかったと思うようなことでも、否定や批判をすることなく、すべてを「経験」として肯定的に受け入れてくれる人かどうかは大切なポイントです。
経済的に安心かどうか
結婚生活は経済的な視点も重要です。継続して世帯の安定収入が見込まれるか、相手と金銭感覚が合うかどうか、浪費癖はないかなど、生活していく上で経済的にも安心して生活ができることもポイントの一つです。
話し合いができるかどうか
人は一人一人持っている価値観が違います。一緒に生活していく上で、その違いを埋め、お互いを理解し合うためには、話し合いができるかどうかが大きなポイントになります。
話し合っているうちに、価値観がお互い寄り添い合ってくることもあるでしょう。相手が結婚生活に望んでいることも、嫌なポイントもわかってきます。お互いに自己開示して何でも話し合えれば、信頼関係がより強く結ばれ、安定した家庭を築いていけるでしょう。
再婚後、幸せになるために大切な5つのこと
再婚することがゴールではなく、そこからがスタート。再婚後、夫婦として幸せに暮らしていくために大切な5つのことを解説します。
日々のあいさつを大切にする
人は初心を忘れてしまいがちです。「おはよう」のあいさつから、「行ってきます、いってらっしゃい」「ただいま、おかえりなさい」など、何げない会話はホッと心を癒やします。
あいさつ一つで、お互いの心身の状態がわかるときもあります。けんかをした次の日の朝もあいさつをするとそれだけで仲直りができるかもしれません。
愛情や感謝の気持ちを言葉や態度で伝える
愛情や感謝の気持ちは、言葉や態度でしっかり伝えることが大切です。愛情や感謝は、「ありがとう」「幸せ」「大好き」「嬉しい」「楽しい」という前向きな言葉や、ハグや頬にキスするなど、態度で表現しましょう。
またお誕生日や記念日などには小さなプレゼントをする、相手の大好物を料理する、一緒にどこかに出かけるなど、日々の中にお互いが愛情や感謝を伝えられる場面をつくっていくと家庭の中が明るくなります。
許し合える関係をつくる
完璧な人はいないし、自分自身も完璧な人間ではないとわかっていても、気になることや嫌だなと感じる部分が見えると、相手を責めてしまいがちです。
時には過ちがあるかもしれません。そこを許し合えれば、成熟した大人の関係性がつくれるようになります。人間はもともと不完全な生き物なので、相手の良いところも嫌なところも、大らかに受け止めることができたらいいですね。
共に支え合って生きていくという意識を持つ
力を合わせて一緒に幸せな家庭を築いていこうという意識が大切です。どちらかが我慢したり、一方にだけ負担がかかりすぎると、結婚生活が長続きしないことがあります。
相手を大切にするということは自分を大切にすることでもあり、まず自分が幸せでなければ相手を幸せにすることはできません。共に支え合う意識を持って、1人ではなく2人で立ち向かうことでどのような困難も乗り越えやすくなるはずです。
頑張りすぎない
結婚生活は長距離走です。再婚だからと気負って頑張りすぎると息切れしてしまうことも。完璧を目指すのではなく、心にゆとりを持ち、できていないことも「頑張りすぎなくて大丈夫」とありのままの自分を受け入れましょう。
完璧でなくても、日々の小さな幸せをかみしめながら、ゆっくりと進めば自分らしい幸せな結婚生活ができるでしょう。
バツイチの人におすすめの婚活方法
バツイチからの再婚を成功させるためには、どんな方法があるのでしょうか。気軽なツールから、本格的なサービスまでさまざまなものがあるので、内容をしっかり比較して自分に合ったものを選びましょう。
再婚者向け婚活アプリ
再婚者に特化した婚活アプリや、子どものいる人向けのマッチングアプリもあります。婚活アプリは無料のものから有料のものまで多種多様にあり、信頼性の高さもさまざまなので、吟味して選びましょう。
再婚者向けの婚活パーティ
離婚歴のある人や、離婚歴があっても良いと思っている人が参加できる婚活パーティもあります。未婚同士の人が多く集まる婚活パーティよりも楽な気持ちで参加できるでしょう。
婚活パーティはその場でのアピールが上手な人はうまくいきやすいですが、そうでない場合はうまくいかないことも。うまくいかないことが続くと気持ちが折れてしまうこともあるかもしれません。
知り合いなどからの紹介
周りが状況を知っていると、合いそうな人がいるときに紹介してくれることもあるでしょう。身元がわかるという安心感や、仲間同士で楽しみながら付き合えるという良い面があります。
半面、うまくいかなくなったときには、紹介者や仲間を巻き込んでぎくしゃくしてしまったり、周りに説明をしなければならなくなるなど、少々面倒になる場面も想定されます。
離婚経験者のサークル
シンパパ、シンママ、バツイチ対象のサークルがあります。離婚後のライフスタイルや子どものことを相談し合えて、友達づくりはもちろん、中には再婚するケースもあります。
ただし、サークルだけに、人間関係の問題や愛情の擦れ違い、三角関係などもあるかもしれません。またすぐに結婚に結び付くとはいえません。婚活と同時に、似たような友人が欲しい、上手にコミュニケーションを取っていけるという人には向いている方法の一つです。
結婚相談所
結婚相談所には、年齢も婚姻歴もいろいろな幅広いタイプの人が登録しています。一般的には、一定基準をクリアした身元のわかる人だけが登録しています。収入などもわかる場合はさらに安心感があります。
また仲介人としてコーディネーターが入ることで、相談に乗ってもらえたり、お断りを代行してもらえたりするという利点も。コストは高めになりますが、効率よく結婚につながりやすいでしょう。
離婚の経験を強みに変えて前に進もう
結婚するカップルの4組に1組が再婚という今、離婚の経験を自分の強さにかえて幸せな再婚をしている人はたくさんいます。バツイチであることをネガティブに捉えず、むしろその経験を強みにかえて前に進みましょう。
再婚に向けて進んでいくなら、本格的な婚活を始めても良いでしょう。結婚相談所ならコーディネーターのサポートが受けられ、婚姻歴を問わない人に絞って紹介をしてもらえるので効率的に理想の相手と出会えます。
結婚相談所での婚活について詳しく知りたい人は、入会前にカウンセリングを活用するのがおすすめ。ゼクシィ縁結びエージェントでは無料カウンセリングを実施中です。ぜひ気軽に相談してみましょう。
取材・文/前川ミチコ
【監修】
江頭美鈴さん
M.E.プロダクション 代表
一般社団法人 エグゼクティブ・イメージコンサルタント 代表理事
東映株式会社の専属女優を経て、アナウンサー・司会等の話す仕事へ転向。NPO法人日本サービスマナー協会認定マナー講師、一般社団法人全日本ブライダル協会ブライダルコンサルタント、全日本ブライダルMCアライアンス所属。ICBインターナショナル認定イメージコンサルタント、NPO法人日本交流分析士協会心理カウンセラーなど。「話し方」「ファッション」「マナー」「心理」の4つの専門スキルを統合した独自カリキュラム、メソッドを開発。現在は、婚活講師、マナー講師、話し方講師をはじめ、企業・団体の人材育成に携わる。
公式サイト:https://me-pro.biz/index.php
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