今どきの結婚相談所はここまでカジュアル！マッチング～お付き合い・成婚までのリアル

今どきの結婚相談所はとてもカジュアル。婚活を考える人が気軽に入会し、条件に合った人と効率よく出会えます。マッチング後のお見合いも、雰囲気のいいカフェなどで当人同士だけで顔を合わせるフランクな場です。ここでは結婚相談所が昔と今でどう変わったのか、入会・マッチングから、お見合い・お付き合い・成婚までの違いについて、婚活事情に詳しいブライダルコンサルタントの江頭美鈴さんに教えてもらいました。

結婚相談所は以前と比べてどのように変化しているのでしょうか。「入会」時における、結婚相談所の【昔】と【今】の違いを見ていきましょう。

結婚したい人がカジュアルに利用する場

【昔】結婚相談所は「最後の砦」→【今】結婚したい若い人もカジュアルに利用する場
結婚相談所への入会は、婚活をいろいろしてみて縁がなかったときの最終手段、というイメージを持っている人もいます。結婚相談所を、そのような「最後の砦」だと思っていたとしたら、見方が少し古いかもしれません。

今どきの結婚相談所は門戸が広くさまざまな人が登録しています。20代の婚活を始めたばかりの人から再婚を考えている人、子どもがいるシングルマザー、シングルファーザーもいます。

効率よく婚活をしたいという考え方や、日常生活では巡り合えない相手と会えるチャンスがたくさんあるからなどの理由で会員になる人もいます。

リーズナブルな料金設定

【昔】結婚相談所は高い料金がかかる→【今】合コンと変わらない金額で利用できる
以前は結婚相談所の料金が高い所も少なからずありました。現在は、デジタルツールやAIなどを活用したシステムが整えられています。その分、結婚相談所の仕事もスマート化され、出会いのチャンスが大幅に増えている上、サービスの幅が広がっています。

それぞれの婚活スタイルに合わせられるよう、例えば月額利用料１万円～などとリーズナブルなプランや料金設定があり、手軽なものから手厚いものまで、選択肢が豊富にあります。

婚活に関わることを気軽に相談できる

【昔】結婚相談所は敷居が高い印象→【今】気軽にプロに相談できる場所
以前は結婚相談所に対して少々敷居が高い印象を持つ人もいました。やや閉鎖的な印象を持たれていたのかもしれません。

今どきの結婚相談所は、店舗数が多くお買い物ついでに寄れるところにあったり、相談所の中が明るい雰囲気だったりと、気軽に相談できる場所。仲介をしてくれるコーディネーターも話しやすいスタッフが多いです。遠くてなかなか行けない人はオンラインで相談することもできます。

ライフスタイルに合わせて婚活できる

【昔】進め方が限られている→【今】多様化したライフスタイルに合わせて婚活ができる
以前の結婚相談所は、進め方が限られているイメージを持たれていました。今どきの結婚相談所は、自分のペースに合わせて活動しやすくなっています。

結婚や婚活の価値観も人それぞれに変化しています。短期間で集中して婚活をする人もいれば、のんびりペースの人もいます。休会制度のある結婚相談所では、仕事が忙しくなったり、婚活の優先度を下げたいときは一度休むこともできます。

結婚相談所での「マッチング」における【昔】と【今】の違いを見ていきましょう。

ITを活用しており無駄がない

【昔】アナログが多くかしこまっていた→【今】ITの活用で無駄がない方向に変化
以前の結婚相談所では、プロフィールの作成も手作業だったり、プロのフォトグラファーが撮るフォーマルなプロフィール写真を使うのが一般的でした。

今どきの結婚相談所ではオンラインでプロフィールを作成し、プロフィール写真もスマートフォンで撮影したものを使うことができるようになりました。カジュアルで迅速なので、より多くの婚活中の人が利用しやすくなってきています。

全国を対象とした幅広い出会い

【昔】結婚相談所の会員同士のみ→【今】全国ネットの幅広い人の中から出会える
かなり以前は、結婚相談所の会員同士など比較的狭い範囲でマッチングしている所も多くありました。そのため出会いの機会は限られていました。

ITや結婚相談所のシステムが整ってきた現代では、全国ネットの連盟などの加入によって、住まい、年齢、経歴など、幅広い人の中から出会えるようになりました。

仲人の介在なく自分で相手を探すこともできる

【昔】条件に合った相手を紹介してくれる仲人型が主流→【今】自分で会員制のマッチングを使い自由に相手を探せる
以前は仲人に条件や希望を伝え、それに合った相手を紹介してもらう、仲人型が主流でした。マッチングにも仲人が間に入っていたので、常に仲人とやりとりをしなければ進まず、それを面倒に思う人もいたことでしょう。

今どきの婚活は、会員登録をしたら、後は自分で専用のシステムを使いながら気軽に進めることができます。会員しか入れないマッチングアプリやウェブサイトでプロフィールを閲覧し、気に入った相手にアプローチができるシステムが主流になっています。

結婚相談所のコーディネーターなどの仲介人は、必要があればサポートしてくれます。また、仲人型と併せて、ハイブリッドで出会いのチャンスがつくれるタイプもあります。

AIを駆使した効率的なマッチングがかなう

【昔】仲人の経験や直観などに頼る相手探し→【今】AIなどの活用により効率的で柔軟に探せる
以前は、仲人が条件や家族背景を考慮し、手作業で相手を選ぶことが多く、仲人の経験や直観に頼る部分が大きかったです。

今はAIとアルゴリズムを活用して、最適な相手を自動的に選定してもらえたり、性格診断や行動分析を取り入れた高度なマッチングもできるようになりました。

昔と今の結婚相談所の「お見合い」における違いを解説します。

日程や場所決めは当人同士で完結

【昔】仲人が日程や場所を調整→【今】自分たちで日程や場所を決める
以前のお見合いのセッティングは、結婚相談所の仲人が全面的にしていました。今どきのお見合いの調整は、会員アプリやオンラインプラットフォームを使い、双方の都合の良い日程や場所を選ぶことが多くなりました。

お見合いに仲人は同席しない

【昔】仲人が同席する→【今】仲人は同席しない
お見合いを円滑に進めるために以前は仲人が同席し、それぞれの紹介をしたり、会話を取り持ちました。今どきのお見合いは、仲人は基本的には同席せずに本人同士で会います。

お見合いはカフェなどのカジュアルな場所で

【昔】場所はホテルのロビーやラウンジ→【今】カフェなどのカジュアルな場所
以前のお見合いはホテルのロビーやラウンジなど、少し改まった場所を使用することが多かったです。今どきは、緊張しにくいカフェなどが好まれています。

お見合いは自然体のお互いを知る機会

【昔】礼儀、マナーを重んじる場→【今】自然体でお互いを知る場
昔のお見合いの場では、礼儀やマナーが重んじられており、慎重に言葉を選ぶ必要がある緊張感のある席でした。今どきのお見合いは、リラックスした雰囲気の中、お互いの趣味について話すなど、自然体で振る舞うことが多くなっています。

フォーマルでなくカジュアルな装いでOK

【昔】フォーマルな装いがマスト→【今】清潔感のあるカジュアルな装いでOK
昔のお見合いはスーツやフォーマルなワンピース、和装など、かしこまった装いが一般的でした。

今どきのお見合いは、清潔感のあるカジュアルな装いで出席することも多くなっています。普段のお互いを見ることができ、リラックスした雰囲気で過ごせるようになりました。

結婚相談所を利用しての「お付き合い」は、以前と比べてどのように変わってきているのか解説します。

スピード感は速めにテンポよく進む

【昔】お付き合いの進展は慎重でゆっくりめ→【今】比較的展開が速い
以前は仲人がリードしながら双方の進捗（しんちょく）を確認し、慎重に成婚まで進めていました。仲人を介して慎重に連絡をしたり、メールや電話などでのやりとりが主流だったので、スピードはゆっくりめでした。

今はメッセージアプリやSNSを通してリアルタイムで気軽に取れることから、スピーディーに展開することもあります。仲人は相談に乗ったり、サポート役に回ったりして、本人たちの自主性を尊重して進めます。

今どきの結婚観はさまざまなので、それぞれの考え方に合わせた交際のスタイルで進められます。例えばカジュアルな付き合いの中で、お互いをより深く知りたいというカップルはゆっくりペースでよいし、お互いに早く結婚したいというカップルであれば、短期間で成婚までいくこともあります。

交際期間のお付き合いは恋愛と大差ない

【昔】仲人の見守る中で婚活を進める→【今】恋愛と大差がなくなってきている
以前は仲人の存在が大きく、相談しながら進めることが多かったです。今どきのお付き合いは、仲人であるコーディネーターに相談しながらお付き合いを進めていくとしても、あくまでも自主性が尊重されます。

交際の自由度が高く、本人たちの意思と生活に合わせて進められるので、恋愛と大差がなくなってきています。

仮交際期間なら同時交際もOK

【昔】複数の相手と同時進行で交際しにくい→【今】仮交際期間なら新たなお見合いやデートもOK
以前の結婚相談所では、複数の相手と同時に交際を進めるのに後ろめたさが伴いました。今どきの結婚相談所では、ある一定の決まりの中で活動しながらも、個人を尊重しています。

仮交際中であれば、別の人にお見合いのオファーを出すケースも多いでしょう。複数の人とデートしながら婚活を進めていけるので効率がよく、出会いのチャンスが多くなっています。

個人のプライバシーが尊重されている

【昔】交際の進展状況が家族に共有されやすい→【今】個人のプライバシーが尊重されている
以前の結婚相談所は、仲人が家族の意見を聞くことがよくありました。結婚は、新たな親族関係が生まれるという家族の問題だったからです。今どきのお付き合いは、本人たちのプライバシーが守られています。

結婚相談所で「成婚」となったときの、昔と今の違いを紹介します。

成婚の定義はさまざま

【昔】婚約または結婚が決まると成婚→【今】成婚の定義が多様化
以前は、結婚相談所の元で婚約または結婚が決まった時点で成婚とみなされていました。今は、成婚の定義が多様化しています。

お付き合いの中で将来的な結婚を見据えて退会前に同棲を始める場合もあります。その際は、婚約していなくても成婚とみなす場合もあります。結婚相談所によって捉え方の違いもあるので、確認するとよいでしょう。

成婚料・退会手数料が0円の相談所もある

【昔】成功報酬型が多い→【今】成婚料が０円の相談所もある
以前は、多くの結婚相談所が成功報酬型の料金体系で、成婚料や退会時手数料がかかることがありました。

今は料金体系が多様化しており、入会するときに自分に合ったコースを選択できるところがほとんど。成婚料が０円のところもあります。

希望に合わせたアフターフォロー制度も充実

【昔】成婚後も結婚後相談所との付き合いが続く→【今】成婚後のフォローアップはカップルの希望次第で可能
以前は、成婚後も結婚相談所との付き合いが続き、仲人に相談をしたり、準備をサポートしてもらうなど繋がりを大切にしていました。

今どきは、結婚式や新生活の準備は、カップルが主導で進めます。相談所は必要に応じて提携のサービスへの紹介などをしてくれます。

再入会のハードルが低い

【昔】成婚退会後の再入会は少ない→【今】成婚退会後の再入会もしやすい
以前は、成婚退会した後に何らかの理由で戻りたいと思っても戻りづらく、手続きも初めから再度行わなければなりませんでした。今どきの結婚相談所では、再度利用する人も増え、手続きも簡単に戻ることができます。

結婚相談所の【昔】と【今】のさまざまな違いを挙げてきましたが、以前と比べて大きくカジュアル化が進んでいることがわかります。婚活を始めたい気持ちがあるなら、あまり難しく考えず気軽に相談してみるのもおすすめ。ゼクシィ縁結びエージェントでは無料カウンセリングを実施中です。ぜひ気軽に相談してみましょう。

取材・文／前川ミチコ

【監修】
江頭美鈴さん
M.E.プロダクション 代表
一般社団法人 エグゼクティブ・イメージコンサルタント 代表理事
東映株式会社の専属女優を経て、アナウンサー・司会等の話す仕事へ転向。NPO法人日本サービスマナー協会認定マナー講師、一般社団法人全日本ブライダル協会ブライダルコンサルタント、全日本ブライダルMCアライアンス所属。ICBインターナショナル認定イメージコンサルタント、NPO法人日本交流分析士協会心理カウンセラーなど。「話し方」「ファッション」「マナー」「心理」の４つの専門スキルを統合した独自カリキュラム、メソッドを開発。現在は、婚活講師、マナー講師、話し方講師をはじめ、企業・団体の人材育成に携わる。
公式サイト：https://me-pro.biz/index.php